表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Show must go on  作者: 金星is地球
2/5

4月15日

「だーれだ?」

 そんなこと一々聞かなくても分かるのにと思いつつも答える。

「俺のかわいいかわいい幼馴染さんだろ?」

「当ったりー!」

 俺の答えに満足したのか幼馴染は手を離し振り返ると満面の笑みだった。

「全く三年生になってもお前は変わらないな」

「ほめ言葉として受けっておくよ」

「ポジティブな奴だな~」

 いつものような当たり前の会話に心を落ち着かせながら帰路をゆっくりと歩いていく。

「ねぇ」

「なんだ?」

「やっぱりなんでもないや」

「なんだよ気になるなー」

「当たり前がいいなーと思って」

「そうだな」

「じゃ私今日よるとこあるから」

 そういって分かれ道を右へ分かれていく。

「また明日」

「うん!」

 走って行く幼馴染を見ているとふと妙な感覚に囚われる。時間の前後が曖昧になるような、世界が揺れるような感覚。どこかでこんな…


 ピッ


「…あれ?今何か感じた気がする……。なんだったか?止まったような」

 謎の感覚の正体を探り足元を見ていると、視界に影が映る。

「あっ邪魔でしたか!?すいません」

 通行の邪魔になっていたのかと思い謝り顔を上げる、と目の前にはロングコートを着た人がいて首を振る。

「気にしないでくれ。なにも君に謝って欲しいわけじゃない。ただ一つ忘れないでくれ。

Show must go on

だ。分かったか?」

 いきなり訳の分からないことを言われて困惑していると男は続ける。

「何、別に気にしなくてもいいあくまで調整だ。もう一度言うぞ。Show must go onだ」

 そんな分かりきっていること一々言わなくても分かっているのに、と思いながらも返事をする。

「はいはい、そんなこと分かってるよ」

「ならいい」

 そう言って男は立ち去っていった。

「あの人結局俺に何の用だったんだろう?」


 どこかでチャイムが鳴る

二話目です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ