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2話


「何々?どうなってるの!?」



銀髪の怪しい男は別にして、他の四人は紛れもなくウチの学校の生徒。


ということは



「ここは学校?」


「いや、違う」


そういったのは眼鏡をかけた生徒、小笠原拓斗。

クールで大人びた雰囲気を醸し出している。

宇都宮家と並ぶ大企業の御曹司でもある。



「まだ俺達も説明を受けていないんだ。

ただいえる事は皆鏡を伝ってここにきてしまったらしい」


「そんな!?じゃあここは何処なんですか!?

学校にいたはずなのに学校じゃないなんて信じられない」


「信じられないんだったらソコの窓から外を眺めてみたらどうだ」




言われて窓まで駆けていき、窓の外を眺めた。


そこに広がっていたのは見なれた学校近辺の風景ではなく

美しい自然の広がった景色と中世ヨーロッパを彷彿させる町並みと塔が目に入った。


見降ろしてみると自分が今いる場所も何かの塔だという事が分かった。



「な・・・何これ・・・・・」



動揺しているヒナの肩に手を置く人物がいたので振り返ると

学園の女子の憧れである高城流依がヒナの目を見つめた。


学校の女子の間で大人気な彼の顔立ちは

男子生徒に興味のないヒナですら宇都宮流依が男にしては

綺麗すぎる容姿の持ち主だという事は理解できた。


そんな宇都宮流依はヒナに向けて言葉を発した



「そっちの窓からは城が見えるぞ!」


それも目を少年のようにキラキラと輝かせて。

しかし状況を受け入れきれないヒナにはとても見に行く気は起きなかった。




「皆あの教室の鏡からこの異世界に来たうちの学校の生徒というのは間違いない」


小笠原拓斗はなおも冷静に説明をしてくる。



・・・異世界・・・皆鏡に吸い寄せられて・・・。



「うん、直接は知らないけど皆見たことある人ばっかり・・・」


知らない場所に紛れ込んだのは自分一人ではない。

それが唯一の支えだった。



「という事で自己紹介だ!」


宇都宮流依は張り切って言った。

さっそく仕切ろうとしている。




「まて、ようやく揃ったのだアナタ達が

ここへ召喚された経緯を説明させてくれないか?」


そこで魔術師風の男がようやく話に割り込んだ。


「おおーそうだった!!」


宇都宮流依はやはり楽しそうに向き合った。



「ずっと気になってたのに忘れてたわぁ」


学園一の美少女だと言われている月島絵莉依がおっとりと微笑む。



「うむ、聞いてやらんでもない」


小笠原拓斗が腕を組んで頷いた。何だか無駄に偉そうだ。



「・・・あ・・・あぁ、ありがとう」


(やりずらそうだなぁ・・・)


どうやら不安がっていたのは自分だけだったようで

他の4人の無駄な落ち着きようをみてヒナ自身もようやく落ち着くことになった。


(現実だとこんなもんなのか・・・この人達が神経図太すぎるのか・・・)


「あなた達をここに呼んだのは我が国を救ってもらうためだ」


そこでようやく最後の一人が口を開いた


「来た来たお約束」


彼は吉原レン、三人とは別の意味で有名な彼は長身でオレンジの髪

威圧的で見た目が不良っぽく、出来るなら怖くてかかわりたくない先輩ナンバー1だった。




「頑張ります!!」


宇都宮流依は張り切って答えた。


「まだ何も聞いてないだろ」


小笠原拓斗が突っ込んだ。

この二人はよく一緒にいる事で有名だが

ボケとツッコミでなりたっているのかもしれない。


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