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キャスターとの遭遇

キャスターとの遭遇

ブラックがキャスターと会話していた。

「ホワイトもレッドに負けたようだな。俺もレッドと戦いたい。どちらが強いのか確かめてみたい。キャスター、どうにかならないか。」

「そのうち言い出すんではないかと思っていたが。やっぱり、戦いたくなるよね。僕も興味がある。自分がかかわった技術がどのように極限状況で威力を発揮するのかこの目で見てみたい。」

「ならば、お互い同じ目的ということで協力し合おうではないか。」

「まずはレッドの居場所だが。どうやら戦闘後、カメール王国のアリシアが率いる部隊にいるようだ。」

「じゃ、そこに向かうとしよう。」


ダリアが「先方から戦車を伴う部隊が近づいてきます。回避はほぼ不可能です。」

と慌てた声で報告してきた。これまでは全部撃破できたが、今回は。

「戦車ということはブラック将軍がいるという事ね。」

(いずれ戦うことは避けられなかったとはいえ、このタイミングとは。)

目の前のアルベルトは虫の息である。ダリアが使えるのは治癒魔法のみ。

戦えるのは、私しかいない。しかし、聖剣ソチアスがあるとは言え分が悪い。

そうこう逡巡している間に、相対することになった。


アリシアが一人歩き出す。聖剣ソチアスをもって。

前方の部隊から一人の白衣を着た若者が進み出てきた。

「お初にお目にかかります。私はツタン帝国のキャスターです。アリシア殿とお見受けいたします。お見知りおきを。」

「私は無用な争いを起こしたくない。見逃してはくれぬか。」

「どうやら訳アリのようですね。王女と従者そして幌馬車のみ。誰が乗っているのですか。」

「貴様らには関係ないだろう。」

「しかし、戦力が王女のみというのは余りにも不可思議。もしや、怪我人でも。」

そこにブラック将軍から声がかかった。

「俺はレッドを探している。ホワイトを倒したレッドと戦いたいのだ。この場でおぬしを殺せば簡単に戦況が有利になるのだが、レッドの居場所を教えてくれたら見逃してやる。さあ、答えろ。」


アリシアは一瞬躊躇したが正直に答えることにした。今更嘘をついてもこの状況下では生き残れないと判断した。

「おあいにく様。レッドとは戦えないわ。戦いたくとも戦えないのよ。」

この一言で、なんとなくキャスターは気が付いた。あの幌馬車にはレッドがいることに。

「提案がある。まず、俺はキャスターだ。レッドを造ったのは俺だ。もし“彼”が傷ついて動けないのであれば俺が見よう。」

「本当に見ていただけるのですか。」

「ああ、約束しよう。俺は戦争よりも自分の研究にしか興味がない。ブラック将軍も会いたがっているしな。」


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