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再会
再会
アリシアは驚愕した。
急ごしらえに用意された監禁されているだろうテントの中の光景は・・・。
拷問官のアーロンが“肉体らしきもの”を嬉々として何度も足蹴にしている光景だった。
アリシアは咄嗟にアーロンを突き飛ばし、“肉体らしきもの”に駆け寄る。そこには両手両足を捥がれた人間がいた。かろうじて生きているようだが、瀕死の重傷だ。恐る恐る肩を掴み顔を確認すると、そこには両目を失い腫れ上がったアルベルトの顔があった。
「アルベルト」大声で名前を呼びかける。
「アルベルト、アルベルト、アルベルト」何度も呼ぶ。泣き叫ぶ。
「ああッ、あなたは私を守るために戻ってきて、こんな体になってしまった。」
「アリシアなのか?」弱弱しい声がかすかに聞こえた。
それ以上、アルベルトは何も言わず意識を失った。
気が動転していたが、今なすべきことは何か。しっかりしなくては。
「ダリア、ダリア。急いで治癒魔法をかけてください。最大級を」
アーロンはその場に立ち尽くしブツブツ独り言をつぶやいていた。
「俺は何も悪いことはしてねぇぞ。」




