ホワイトとの戦い
ホワイトとの戦い
レッドはカメール王国の東側のツタン帝国との国境付近にいた。目の前にはホワイトがいるツタン帝国の部隊がある。ホワイトの魔術が発動すれば天変地異の殺戮が展開される。
そのため、この場所でホワイトとの決着をつけるべくやってきたのだ。
俺たちの他に人影は見えない。ツタン帝国の部隊も身を守るため、離れたのだ。
ホワイトは、最大級魔法のエクストラを使用しレッドを葬ることをここに誓った。
大きな宝玉がついた杖を使い「エクストラストーム」と叫んだ。
「エクストラストーム」はいくつも量産できるらしい。すでに2個も近くで竜巻が天高くまで砂嵐を噴き上げながら追いかけてきているのに、さらに3個目をぶつけてきやがった。
巻き込まれたら、体がバラバラになるだろう。今までの戦いでどれほどの兵士が犠牲になったことか。それを俺1人に3個だと。いかれてやがる。
俺はスピードに任せて、竜巻を回避しながらホワイトに近づこうとしていた。
「エクストラサンダー」ホワイトの詠唱とともに、俺の体に稲妻が落ちた。衝撃で地面にたたきつけられたが意識はある。体は痺れているがまだ動く。なんとか俺は立ち上がった。
ところどころプロテクターが黒焦げになっていた。
すぐに竜巻が追いかけてくる。
「エクストラサンダー」俺の体の真横に稲妻が落ちた。辛うじて躱せたが、衝撃でふたたび地面にたたきつけられる。
くそッ!ほとんど命中率100%か。あと2回も直撃したら死ぬだろう。
かろうじて立ち上がり、さらに竜巻を回避しながらホワイトに迫る。
ホワイトは近づいてくる俺を見て何とかしたいようだが、「エクストラサンダー」を詠唱しない。
なぜだ。そうか、魔法を連続で発動するまでの時間がかかっているのか。ならばとるべき手段は・・・。竜巻を回避しながら、最短距離を駆け抜けた。俺の体が持つか、お前の魔法が強いか。
最終的に、ホワイトは5回「エクストラサンダー」を発動させ、俺は2回「エクストラサンダー」の直撃を耐えた。