イエローとの戦い1
イエローとの戦い1
ここはツタン帝国の闘技場。イエロー対レッドの殺し合いが始まった。
絶対的な重量級の体格でアダマンタイトの大盾を持つイエローは「待ち」に徹した戦闘スタイルだ。一方レッドはスピードを主軸にした剣技で勝ちに行くタイプである。
ちなみに、キャスターがアダマンタイトを加工して大盾を作った。が、重すぎて扱える人間がいなかった。当時、闘技場で100勝無敗の重量級犯罪者を怪力怪人として改造しイエローと命名した。彼はこの大盾をうまく使いこなせたのでそのまま所持を認められていた。
ちなみに総称イエローの由来は、鎧、甲冑、手足を守るプロテクターが特別仕様でありすべて黄色にコーティングされていたため。
緊張のにらみ合いがしばらく続いた、気合一閃、レッドによる必殺の“居合”が炸裂した。
その瞬間、イエローが持つアダマンタイトの大盾がレッドの剣を粉砕した。レッドはそのまま大盾をぶつけられ弾き飛ばされた。受け身も取れず地面に打ち付けられた。
何という破壊力だ。何とか体は動くがこれ以上攻撃する手段がない。
レッドは、これ以上武器無しでは戦えないため、この場は「逃げ」に徹することにした。
イエローは、「逃げるな。臆病者。戻ってきて戦え。」と地団太を踏みながら罵倒し続けた。
レッドは命からがら闘技場を脱出し、ツタン帝国の国境付近まで逃げてきた。
この後は、カメール王国に潜伏しアリシアを陰から見守ることにしよう。
この一件以来、レッドはツタン帝国の裏切者として追われることになった。