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4-6 女神ガイア

 陽平は女神ガイアの仕業によって南極の地下にきていた。とは言っても、そこは小綺麗な2LDKマンションのようなところだった。部屋自体は綺麗だがアニメグッズやフィギュア、コスプレ衣装などで散らかっていた。

 惑星プロネウスに帰るはずだった陽平が、なぜか女子高生風の少女と向き合って食卓テーブルを挟んで向かい合っている。

 少女はブラウスの上にダボっとしたセーターを着ていて、短めのスカートに黒タイツという姿だった。髪はアッシュブラウンのショートボブだが、可愛らしい顔立ちなのでボーイッシュには見えない。


「キミがプロ子お気に入りの陽平クンか~」

「おまえ誰だ? ここはどこなんだ?」

「あたしは地球の神様じゃ~、なんつって。女神ガイアっていうんだけど、ガイアたんって呼んでくれればいいよ。ここは南極の地底に秘匿されたあたしの部屋で、プロ子っていうのはあたしの妹の女神プロネウスのこと。部屋が散らかってるとか余計なお世話だから。あと、可愛いJKだなっていうのはありがと~。JKこそ至高だよなっ! おっぱいはDカップね。ちょっと陽キャっぽくて苦手か。キミは陽平クンなのに陰キャだもんね。実はあたしもこう見えて結構陰キャだから大丈夫。部屋を見ての通りオタクだし」

 訊いてもいないのにペラペラとよく喋る女神である。


「心が読めるのか。まあ、神様だもんな」

「そゆことー。プロ子に会ってるから理解早いね。さすが賢者様。プロ子がおばさんなのにあたしがJKなのはプロ子のほうが変わり者だってことね。なりたい姿になれるのにおばさんが落ち着くとかウケるよね~あたしの妹」


 一方的に喋られて参っていると、

「あ、情報量多いよね、気を付けるわ。ここで世界じゅうを見てると扱う情報量多いから癖になっててさ」

 と、先回りして気をつかう。

「ずっと心を読むつもりか? ちょっと居心地悪いんだが」

 ガイアは申し訳なさそうに手を合わせる。

「そこはごめんね。子ども達の心は全部あたしに筒抜けで止めることなどできないのだわ。でも、何を考えるのも自由。あたしに変態的なセクハラをしてみたいとか企んだとしても怒らないよ。やらせはせんがなっ!」

 言われてしまうと意識してしまって、JK姿がたまらなく魅力的に見えてくる。そして煩悩がいろいろと浮かんできてしまう。

「おお、なかなかやらしーこと考えるね。さすがは高齢童貞ニート」

「ほっとけ」

「うん、ほっとく。あたしは完全に放任主義だから」


「陽平クンに用……」

 ガイアは何か言いかけて止めた。

「そかそか、先回りして答えられるとやりづらいんだね。分かったよ~。あたしは神様だからそれぐらいは調節してあげよう。そちらからどうぞ」

 ようやく会話の準備が整ったようで安心する陽平。

「それで、俺になんの用だ? 転移中に割り込んで拉致したからには用事があるんだろ?」

「そだね。あたしは地球に関しては完全放任主義なんだけどさ、このままいったらプロ子のところヤバイなって。モタモタしてたらプロ子もやられて神殿の転移魔法陣を奪われかねないと危惧しているのよ」

「じゃあここでのんびりお喋りしてる暇ないだろ、早くあっちに行かせてくれ」

 ガイアは肉球の模様が散りばめられたマグカップを二つ発生させた。熱いコーヒーが入っている。

「まあ、慌てなさんな。ブラックでいいのね。飲んで~」

 勝手にコーヒーの好みを読むなとか言う気も失せてきた陽平。


「じつは、もう陽平クンにやってもらうしかないのよ。プロ子もさっさと天罰でぬっ殺しちゃえばいいのに、それはダメって、あの子の匙加減よくわかんないよね。そんなことやってるうちに、あいつらプロ子より強くなっちゃった。こりゃ大変だと思って、陽平クンを拉致ったわけだ」

「あいつらママを超えたのか? そんな奴等に俺なら勝てるってこと?」


 ガイアはコーヒーをすすりながら肯く。

「現状で陽平クンが7000ちょっとでプロ子と互角、向こうは8000を超えちゃった。このままじゃ無理だけど、あたしがあと一か月、向こうで言う一日だけ特訓をしてあげれば勝てると思う! ……たぶん」

「たぶんってなんだ。神様なら確信を持ってから拉致れ」

 ガイアは自らの頭をゲンコツで叩いて、テヘッと舌を出した。


 それにしても、ただのJKにしか見えないガイアがそんなに強いのだろうか? 陽平はステータス盗視をしようか迷っていると、ガイアのほうから見せてくれた。

「あたしに遠慮なんて無意味だから、好きなだけどうぞ。なんならパンツも見る? 今日は清純派のピュアホワイトだよ……」

 ガイアは立ち上がって短いスカートをつまむ。

「いらんわ! 楓恋さんといい、近頃の女はそんなんばっかりか!」

「ちぇーっ、久々に人に会うから勝負パンツ履いたのに~。陽平クンのいくじなし~」

「い、いいからステータスに集中させてくれ!」


女神ガイア♀ 18歳

レベル 10000

種族  神

ジョブ 地球の女神

職業  地球の保守・管理

スキル 全知全能(第五段階)

特技  イラスト・フィギュア制作・コスプレ


「十八歳はさすがに嘘だけどね~。天文学的な婆ちゃんになってしまうのでサバを読んでます!」

「まあ、俺も地球が十八年前にできたとは思ってないけど、JKはさすがに欲張りすぎじゃないか? 精神年齢とのギャップが厳しくない?」

 ガイアはプクーっとほっぺを膨らます。

「キミ、神様に対して当たりがちょいちょい強いよね。童貞のくせに生意気な」

「うっせ。こっちは長旅を勝手に延長されて疲れてんだ。それで、レベルは一万が本当のカンストなのか?」

「そのとおり。一万同士になったら決着が付きづらいし、優位に立てないから、なるべくそうなる前に倒さなきゃね」

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