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第8話 壊れた自覚

「君は本当は凄く優しい人なんだよね?」


「.....」


「誰かのためを思ったからこそ、心が壊れた、それ程まで思いつめられるのは君がそれだけ優しいからなんだよ」


「...何を根拠に」


「僕は景色を見ることはできないが、代わりに人の心が見えるんだよ」


閉じた目を開けた王の目は全てが紅く染まっていた。

本来目の黒い部分と白い部分が全て紅い、両目ともまるで血が固まったみたいで今にも血があふれてきそうだ。


「醜くてごめんね」


そう申し訳なさそうに言って俺の事をじっと見ている。


「君の心の根っこの部分は凄く奇麗で、優しさにあふれている、だけど...ひびが入ってしまって、黒く汚れ始めている...たぶんそれは私たちのせいなんだろう?...」


「...さあな、ただ自分がその程度で壊れてしまうほどちょろかっただけだろ...」


「そのようなことを言っちゃいけないよ...」


「で?それだけか?...だったら戻らせてもらう」


正直ここから早く出ていきたかった。

なんだろうこの不気味な感覚は...目の前の青年がすごくいい人間だと思えてしまう。

まだあって数分程度なのに...このままだと疑っていられなくなる気がした。

壊れた自分が壊れそうだった。


「いや少しだけ待って...多分だけど..君は異世界人じゃないかな?」


その言葉に一瞬体が固まり、予想だにしない質問に心臓が跳ねた。


(なんでバレた?...)


いやいやいや俺に何処か落ち度があったとは思えない、髪の色とかか?それとも顔つきか?確かに黒髪は見てないけどいないわけじゃないだろう...って、目が見えないんだからそんなわけないか...

一先ず何もわかっていな風を装った。

もし異世界人だとバレて、何か人体実験などされないだろうか、その疑心から嘘をついた。


「...何言ってんだ?頭大丈夫か?」


「私の勘違いでしたか...すいません」


「で?それが最後の一つか?」


「いえ...それは少し気になっただけのようなものです、本当は少しお願いがあるのです」


「お願い?国の王が?」


「はい...ミラを、騎士ミラをシルバー家から解放していただきたいのです」


そういった王の瞳には、会ってから初めて怒りと悲しみが宿っていた。

この王が優しさ以外の感情をこれだけ出したことに若干違和感を感じる、と同時に興味がわいた。


「ミラを解放?なんで俺が?...」


「結斗君、きみはミラちゃんのパートナーなんじゃないのかい?」


「...まあ、一応そうだが?そもそもパートナーってなんだ?何をすればいいんだ?」


「パートナーは、まあいわゆる騎士のお手伝いさんみたいな人だね、騎士は国から依頼を受けてそれに協力して依頼をクリアするんだ、パートナーの在り方はそれぞれでね、冒険者をパートナーにする者いれば、世話係を頼む者、珍しいのだと商人とか...」


つまりミラは俺を戦力としてみているのだろう。

確かにあの力を使えば負ける気はしない、ただあくまで殺しに関してだけだが。


「で?ミラを解放って...何?」


「ミラちゃんが聖騎士にあこがれているのは知っているだろう?」


「まあな...」


「ならさっさとパートナーを作るはずでしょ?実際君の前に人間のパートナーがいたんだよ」


「.....」


「けどね、シルバー家にその事を報告したとたんパートナーは姿を消した...ミラちゃんは自分が裏切られたんだと思っているのだろうね、シルバー家を疑いもせず...」


その時、なんだろうか?...凄く不快な感覚が胸を支配する。

絶対に分からなかったはずなのに...何故か口に出ていた。


「...獣人..か?...」


「...その通り、シルバー家はミラ以外獣人、ミラは数世代前のシルバー家の人間の遺伝子、つまり人間として生まれたんだ...被害にあった君なら分かっていると思うが獣人は人間を食える...」


そこで王の言いたいことが分かってしまった。

昔いたパートナー、報告したとたん姿を消した、ミラをシルバー家から解放...


「家族の中一人だけ別種族、それも獣人にとっての食糧、どれだけの差別を、虐待を受けたのだろうね...何度聞いてもミラは何も言ってくれない、多分洗脳を施されてる...それが彼女の口から聞ければ...すぐにでも私が罰するのに...」


「なあ、一応聞くがまさかそのパートナー...食われたのか?」


「...分からない..けど獣人には人を食うことによるメリットがあるんだよ、すべてを食べれば能力の向上...一部は一時的な能力の向上...さらに人間は美味らしい...」


確かにそれは人間を養殖して喰うだけの価値はあるのかもしれない...

ただムカついているのは実の子供をだしにしていることだ...


「一応聞く...もし万が一その事実が確定した場合...殺していいのか?」


「...それは...」


俺はあえて返事を聞かなかった。


「俺は少しミラを探ってみよう...一先ずこれは」


王が持っていた袋を奪うように手にして担ぎ上げる。


「依頼料だ、もらっとくぞ」


「ああ、ぜひ持って行って役立ててくれ、そうだこれも持っていくといい」


手渡されたのは一つの赤い紐で結ばれた紙、この国の王の印鑑が押されている物と、何か丸いものが入っていそうな布の袋、中をのぞくと水晶玉が入っていた。


「その水晶玉は普段は物を私のところに物を送れたり映像を録画できる、まあ証拠があったら送ってきてね、もう一つの紙は冒険者登録をすぐ終わらせるための紙だよ、ギルドの人に渡せばいい」


「そうか...ミラは何処にいる?」


「多分2階の南側、騎士専用の闘技場だよ、多分シルバー家の長男、次男、分からないが父親もいるかもしれない」


「わかった...」


小さくうなずいて隠し部屋から出ていく結斗、去り際にぽつりとつぶやいた。


「...どうしてお前は、初めて会う俺なんかにそんなお願いしたんだろうな?...」


答えはいらない、どうせ答えないだろうとわかっていた唯人はそのまま部屋を後にする。

同じように結斗がいないことを分かってから王もぽつりとつぶやいて、赤い目を見開く。


「それは君が...勇者だからさ...」


この目には人の心以外に見えるものがある、それは相手のステータス等の強さのデータだ。

目の前に映るステータス、化け物じみたスキルデータ。

そして称号【殺意の勇者】を見たからこそ王は結斗に頼んだのだ。

絶望をしなくてはなれない殺意の勇者であるからこそ頼んだのだ。

絶望をした者は何が正しいのか常に疑うようになることを知っているから...何が正しいか考察をしてくれるから。


(だから私は君を信じよう...2度目の過ちはしないさ...)


ふと思い出した懐かしい記憶を払拭して手探りで席に戻ると...


「...あれ?」


何故か机の上にあったはずの王印、詰まる所王を指し示すハンコがなくなっていた。


「どこにやったんだろ?」


探してみるが見つからない、仕方ないので予備を取り出して仕事を再開した。




「案外ちょろいな」


手に持っているのは四角く持ち手がついているハンコ。

文字はこの世界の物は読めない、覚える必要があるのかは分からない。


(そもそもこの世界から元の世界に帰れるのか?...)


もし帰れるのなら陽菜を見つけて今すぐ帰りたい。

今なら分かる、どれほど日本という国が素晴らしかったのか...

なんていまさらそんなことを言っても、もう戻れないし、多分俺がこんな世界が待っていると知ったって陽菜の手をつかんでいただろう...


(って、今はどうでもいいか...てかやっぱ俺っておかしくなってるのか...)


自分でも理解しているようにあんな風に王に言ったが、正直自分がよくわからなくなってきている。


(昔の俺ならこんなことしなかっただろうな...)


こっそり憤怒の剣で、印鑑を引っ掻けて盗んできたのだ。

あの王は人しか見えない、なら無機物なら、意思亡き物は見えないと考えたが予想通りだった。

その結果凄く使えそうなものが手に入った。


(さて、そろそろ向かうか...)


もう一度厳重な検査を受けなおしたのち、若干道に迷いながら闘技場に向かった。




「分かるか?お前はシルバー家の面汚し、失敗作なんだ」


「.....はい」


結斗が迷った末にたどり着いたのは闘技場の観客席。

そこにはミラともう一人、短髪の少し黒目の金髪、頭には狼のような耳。

一応騎士なのだろう、しっかりとした鎧を着ていて、銀の...多分レイピアとかいう奴だ。

その男はミラの腕にナイフを突き立てて、垂れる血を小瓶に詰めている。


「おいおい、もっと早く血を垂らせよ!なあ!」


「ッ!?...うくッ!?」


目の前の男はミラの腕に刺さったナイフを横によじり、傷口を広げる。

生々しい音があたりに響き渡る、その映像を俺は水晶で録画する。

ちなみに入っていた説明の紙には水晶を何度か手でさすると録画ができるらしい。

出来てるか怪しいが、まあやるだけやって様子を見ておく。


「お前みたいな食料を俺らは育ててやったんだ、てかお前まだ騎士なんて目指してんのか?パートナーに逃げられるような奴がか?笑わせんなよ、てか遅い」


男は腰に手を伸ばして一撃、そのレイピアの一撃が結斗には全く見えなかった。

ただミラの体に酷く擦り傷が出来て、腕のナイフの刺さっているところの傷口がさらに深くなる。

どろりと血が零れるがミラは何も言わない反抗もしない、ただ瓶に血が詰まっていく。


(やばいな...これは殺せないかもしれない...)


正直獣人を殺せたことから騎士をなめていた。

あの無数の傷をつけたレイピアが本当に一かけらも見えなかった。


(まず...冒険者ギルドでレベル上げか?...レベルがあるか知らないが)


そもそも俺はミラにだって負けていたんだ、そのミラが逆らえないのだから強いに決まっている。


「よしたまったな」


大きめの瓶に紅の鮮血が満たされていて、それを軽く回すと刺していたナイフを強引に引き抜く。


「ッ...」


「シルバー家の恥さらし、俺達に食われるまで精々生きておくことだな...ま、いずれ死ぬわけだがな」


暗い顔をするミラを見て殺したくなる笑みを浮かべ、笑いながら男は出ていく。


(この証拠だけでも十分な気がするが.....まだ駄目だな)


今の証拠はあくまであの狼男だけのもので、最悪すべて罪を擦り付けて逃げられる可能性があるからな。

男が完全にいなくなったのを確認して観客席に入っていく。

いまだにミラは動かない、気ずいていなさそうなのでこっそりと近づき腹部に手をまわしそのまま持ち上げた。


「ッ!?なッ!?だ、誰ですか!?」


「結斗だ、このまま運び出すがいいか?」


「い、良いわけないでしょう!?」


「お前怪我してんだろ、だからと言ってお前は素直じゃないからな素直に背中に乗ってはくれないだろうからこのまま運ぶ...城の中に治療するところあるだろ、案内しろ」


「ちょっ!?待ってください!せ、せめて背中にしてください!」


若干涙目だったので仕方なく背中に乗せて、ミラの案内のもと治療室に向かった。



治療を終えて城下町に出る、またもやミラの案内のもとミラの住んでいる家に向かった。

馬車の中からちらっとしか見えていなかった町の様子、人間と獣人が普通に接して共存している。

その様子に少しだけ嫌悪感のようなものを覚えてしまった。


(こいつら気づいてないのか?...獣人は人間を食うんだぞ?)


どうしてそんな笑顔で過ごせるのか、どれだけお気楽な奴らなんだろうか...

そう思ってしまうのは俺だけなのだろう。

それとも一応あの王がしっかりと対応した結果なのだろうか?

まあ、別にどうでもいいか...

なんて思いながら歩いているとミラの家に着いた。

ミラの家は、なんていうかやばかった。

日本でも金持ちが買うような庭付きのちょっとした豪邸、の3倍は面積があった。

なにやらあの王にもらった家らしい、流石王だ、普通にとんでもない家を与えやがる。

確かに見るからにミラに甘かったからな。

中に入ってみると、うん、なんていうか凄い。

広すぎる玄関に、リビング、2階に続く階段、お手伝いさんがいないことに逆に違和感さえ覚える。


「結斗の部屋は...どうしますか?」


「俺に聞くなよ、空いてる部屋を一つ貸してくれればいい」


「じゃあ、2階の好きな部屋を使ってください、そしたら騎士のパートナー登録に...」


「それは...もう少し後にしよう、それよりもいろいろと聞きたいことがあるし、やりたいこともある」


下手に登録して、あの獣人どもに食われてはたまったものではない。


「...まあいいですけど...」


少し不思議な顔をして了承したミラを横目に階段を上っていく。


「そういえば...どうしてあんな怪我してたんだ?」


「.....少し」


そういって少し儚げに笑って、堂々と嘘を吐いた。


「...転んでしまって...心配させてすいません」


「ふーん...そうか...」


それだけ言って結斗は興味なさげに2階に上がっていく。

適当に選んだ階段近場の部屋に入る、中は本当に何もない、少しものを仕入れなくてはならないだろう。

ともかく王から奪った王のハンコと水晶を隅にまとめておいておく。

それだけ置いて金を手に持つ。


(あいつ...マジで洗脳されてんのか?...)


普通あんな怪我さえられたら家族だなんて思はないだろう、反抗するだろうし2度と顔なんて見ようと思はない気がする。

それに俺に嘘をつく理由も...いや、それは信用されていないだけかもしれない。

一先ず金だけ持って、下の階に下りていく。


「少し外に出てくる」


何も言わずに出ていく結斗にミラは焦ったように追いかけてくる。


「ま、待ってください!私も行きますから!...っていない!?ちょっと待ってください!?」


後ろから聞こえてくる声を無視して城下町に向かった。



今手に持っている荷物の量に俺は疲れを感じていた。

この世界には時計があまりない、そのせいでどれほど時間が経過したかが分かっていないが、2~3時間は経過したと思われる。

俺の過ちは2~3時間前にミラに任せてしまった事だった。


「何しに行くんですか?」


家を出てから私服に着替えていたミラがそう尋ねてくるので、素直に教えた。


「いつまでもこの服だと格好がつかないからな、服を買う、ついでに家の家具だ」


「え...お金は?...」


「王が援助金をくれた」


「そうなんですか?流石王優しいですね」


ミラの報酬を奪ってきたとは言えず、一先ず頷いた。


「あ、じゃあ私が服選んでもいいですかね」


「...変なの選ぶなよ」


「分かってますよ!さあ服屋はこっちです!」


その笑顔につられて素直に流されてしまった俺が馬鹿だったのだ。

気付けば大量の服と家具を買われて、今俺は大量の紙袋を手にしている。

ちなみに家具は明日に家に運んでくれるそうだ。


「にしても...パーカなんてあるんだな...」


一つの袋の中には日本で見た懐かしいような服、ただ少し形が凄くかっこよさを重視しているようで、なんかちょっと中二病っぽい。

この世界にはキャラクターとか文字を服に刻むという概念がないからだろうお気楽な感じの服がなく、だからただ単に服にかっこよさ、美しさ、可愛さを求めたものになっているのだ。


「パーカー?なんですかそれ?」


「いや...なんでもない」


どうやらこの世界では服の種類が分けられてはいないようだ、服は服らしい。

もしかしたらタキシードなどの正装も服と同じ扱いの可能性もある。


「あの?私の服もよかったんですか?」


「ん?ああ...一応パートナーだからな」


「...パートナー」


そういってジッと顔を見つめられる。

なんだろうか?若干居心地が悪い。


「...そういえばお前さ、騎士にあこがれてんの?」


「お前ではありません、ミラと呼んでください...騎士にあこがれ?...王に聞いたんですか?そんな恥ずかしいことを...」


「まあな、だから少し気になってさ」


「何がですか?」


「どうして俺をパートナーにしようと思ったんだ?ってのと、俺以外にパートナーはいなかったのか?ってことだな」


最初の疑問は本当に謎で気になっていたことだ、そして後ろの疑問は普通に話を聞きだすため。

ミラは少し暗い顔をしつつもまず最初の疑問に答えてくれた。


「私には...夢があります」


「夢?」


「この国の騎士の頂点に立つことです」


「...ふーん、それと俺に何の関係が?」


「この国の№1騎士のパートナーは知恵の勇者様、圧倒的な勇者らしい力を持っているのです、だから私も圧倒的な力の持ち主が必要でした」


「ふーん...圧倒的な力..ねぇ...」


こいつのくず兄にさえ負けているんだが...

俺のどこに圧倒的な力なんて感じたんだろう?意味不明だ。


「私は...私達の夢をかなえるためにあなたの力が必要なんです...」


(...達?...)


もしかして勝手にミラの夢に自分が組み込まれているのではないかと不安になる。

俺は正直そんなことどうでもいいのだ、俺はただ陽菜に会って元の世界に帰りたい、俺はこの世界にい続けると壊れて行ってしまうようだから本当は今すぐにでも帰りたいんだ。

ま、陽菜もどこにいるかわからず、帰り方も分からないが。

そんなことを考えながら家に着いた。



もう外は暗い夜だ、今日は服と家具を買って終わり...というわけじゃなく、あるものを結斗はこっそりと買っていた。

自分の部屋の床に広げたのは少し古臭い地図、真ん中にはこの国が書かれていてその周りにはいろんな情報が記されていた。

そのうちの一つ、この国を出て少し行った所にあるどくろマークを結斗はじっと見つめて、買ったばかりの服に着替える。

今はまだ家具がないため、ミラが布を用意してくれていたがその布の中にまるで誰かがいるように荷物を詰め込み、今からやることの為に用意した袋等その他もろもろをもって、そのどくろマークのもとへと向かった。


日本でもそうだがどくろの示す先にあるのは常に人の死である。

つまりこの世界においてどくろマークは、冒険者の墓場と呼ばれるダンジョンを示すものだった。


(ん?妙に明るいな...)


ダンジョンの入り口はまるで遺跡で、ところどころ蔓が巻き付いている、そして何故かダンジョンの入り口が淡く光っていた。

確かこのダンジョンの名前は【深淵の大樹】

本来は冒険者以外立ち入り禁止らしいが、そんなの結斗が知るわけもなく...堂々と中に踏み込んだ。

少し階段を降りると、そこはもはや別世界だった。

目に映ったのは高い天井とジャングルだった、中は夜だというのに光が木々を照らしていて全然暗くない。


(ちょっと...思ってたのと違う...)


結斗が思っていたのは一本道の通路、途中分かれ道があったりするものだと思っていたのだが、階段を降りきって見えたのはただ一面に広がるジャングルだった。

ドーム型のサバイバル的な方式だとは思っていなかった。


(この感じだと...どこかに地下2階への階段があるんだよな?...)


すこし不安だったが、戻ることはせず真っすぐと歩き出した。

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