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第53話 おっさん呆然とする

前話のあらすじ:ストーカーを説得した

 さて、名前を先ほどの男の子に聞いてしまったが、忘れてしまった方がいいだろう。

 先ほど名前を聞かれるのを嫌がっていたからね。


 ストーカーをしていたのも解決できたと信じて俺は自分のすべきことをしよう。


 まずはお金がないところだが、食事でも食べようかな。

 今回手伝えば、セインが少しくらいはお金をくれるだろう。


 というか、お昼を食べなかったら一旦戻るかどこかで例の野菜炒めを作るしか無くなってしまう。


 学園には食堂があるはずなので通りすがった子に道を聞いてなんとか食堂にたどり着いた。


 んー。

 色々な種類の定食があるけど、一番安いものにしよう。

 

「この白米定食一つ!」


 お昼前なのか人が全然いないおかげで列に並ぶこともなく、お昼を食べることができた。

 ついでにこの白米定食というものは白米にお吸い物がセットになっただけの本当に安い定食だ。

 値段にして、100ルト!

 パン一個分のお値段というお手頃価格である!


 さて、お昼も食べて英気養うことが出来たので、副ギルドマスターのダスさんについて情報を集めるとするかな。


 そういえば、さっきの男の子も女の子も授業に出ていない時間帯があったが、多分休みの時間帯だったのだろう。

 日本でいう単位制の高校とか大学のようなものだ。

 ということは、考えてみればうちの娘達も休みの可能性もある。

 

 その場合は、会うことも出来るだろう。

 前回のことがあるから、出来るだけ会う回数を増やして、少しでも父親らしいところを見せてあげたいところだ。


 食器を返却して食堂を出ると、ユイが立っていた。

 「……待ってた」

 

 噂をすればなんとやらってやつである。

 まあ、俺の中でしか噂をしていなかったけどね。


「おお!ユイ!!

良くお父さんを見つけたね」


「……目立ってた。

さっきまで、ルナお姉ちゃんもユリも居たけど、授業だから戻っていった。

……私は次休みだから」


「そうだったのか!

会いたかったところだけど、まぁ帰る前に会えたら会うかな。

じゃあ、ユイが暇ならお父さんの手伝いをしてくれないかい?」


「……わかった」


「ありがとう!

さて、ユイに聞きたいんだけど、王都に副ギルドマスターのダスさんについて何か知らない?

この学園によく来ているらしいんだけど」


「んー。

知らない……。

でも学園に伝わる秘密の部屋を利用している可能性ならある……」


「秘密の部屋か……。

いかにも、隠れやすいような場所だね」


「詳しくは知らないけど、確か図書館に情報があるって聞いたことがある……」


「じゃあ、探しに行こう」


 ユイが道案内をしてくれるとのことで図書館に向かう。

 道中、先ほどの件について根掘り葉掘り質問をされた。


「先ほど、お父さん目立ってた。

でもそれ以上に先ほどの人たちには関わらない方がいい。

いい噂を聞かないから、多分面倒な事に巻き込まれる可能性がある……」


「いい噂を聞かないというと?」


「なんでも敵対した人を社会的にか物理的にか処理をしているらしい……。

それになんでもかんでも黒い噂しか出てこないから、みんな話したがらない」


「そうだったのか……。

まあ、お父さんも気をつけるからユイ達は危ないところには顔を出さないんだよ?」


「そうしてる。

今回はお父さんが居たから近寄って来ただけ」


「そうだったのか」


 そんな話をしているうちに図書館に着いた。

 どうやら学園の一番遠いところにあるみたいだ。

 後ろには森が広がっており、不気味な雰囲気が出ている。

 それに建物が二重構成になっており、前に大きな綺麗な建物があり、後ろにはもっと大きな古そうな建物がある。

 

「先ほどの人だけど、ユイの一個上だから興味があるなら、ルナお姉ちゃんに聞けばわかると思う……」


「わかった。ありがとう」


 さて、図書館に入って情報を集めますかね。


「それはさておき、早速探し始めようか」


「……まずは秘密の部屋の情報がないか学園についての本を調べたり、新聞部が発行した新聞を調べるのがいいと思う」


「確かにね。新聞部の新聞はバックナンバー分まで保存されているの?」


「……されている。この学園では昔から奇妙な事があったから、多分新聞部のバックナンバーの新聞を漁れば、なにか分かるかも」


 さすが、ユイは本の虫になっているだけあり、図書館について詳しいな。

 でも外から見ても建物は大きかったが、中はもっと広い。

 

 それに新しそうな建物には人が結構居てみんな勉強をしている。

 どうやら自習室のような機能を果たしているのかもしれない。


 俺も日本にいた頃は特待生に選ばれるため、自習室でずっと勉強をしていたものだ。


 ユイに案内してもらって図書室に向かう。

図書室は食堂からは近く、多くの学生が利用しているみたいだ。


「なあ、そういえばユイ。

学園の授業ってどうゆう仕組みで出来ているの?

念のため聞いておきたいのだけど……」


「……人によって取る授業が違う。

……必須の授業もあるけど」


 どうやら、詳しく話を聞くとクラスというものは存在しており必須の授業は受けないといけないみたいだ。

 その他に自分が受けたい授業を個々に取っていくというスタイルらしい。

 俺の予想が当たっていたみたいだ。


「なるほどね。

ついでに、ユイは次は何の授業なの?」


「……次は魔術理論」


「おお。ユイは魔術に興味が出たのか?」


「……剣と魔術があれば良いと思った。

……もちろん、魔法も鍛えるけど」


「そうだな。魔法はいざとなった時に使えばいいし、そのような使い分けはアリだと思う。

魔術理論は難しい?」


「……魔術陣の理解が難しくて、難航中」


「そうか……。

じゃあ、今回の用事が早く済んで王都に居たら、お父さんが教えてあげるよ」


「……うん。

ありがとう……」


 うひゃー!

 うちの娘可愛いー!


 バレる恐れもあったけど、もっと会いに来れば良かった……。

 そしたら、もっと可愛い姿がたくさん見れたのに……。

 本当にこれからは頻繁に会いに来よう。


「……探さないと時間がない」


「そうだね。探そうか」


 旧館の方が広いという事で、大きな扉を抜けて旧館を覗いてみる。


 新館の図書館よりも全然大きく、日本の広さで例えると少なくとも東京ドーム数個分くらいの広さがある。

 一体どれくらいの広さがあるのだろうか。

 本棚が高すぎて範囲がわからない。


 新館が東京ドーム1個分だとしたら、その何倍あるのだろう。


「みんな普通は新館にしか入らない。

旧館は迷ったら出てこれない可能性もあるから」


 え?

 出てこれない?

 さすがにそんなことはないのではないだろうか?


 ん?

 なんか本棚が動いているんだけど……。

 というか通路も動いている……。


 なにこれ?

 こんなに広いとは思わなかった。


 ここの司書さん管理しきれているの?

 魔法や魔術で管理しているのか?


 ちょっと不気味すぎないかい?

 新館だけでも十分な大きさがあるのにこんな旧館があるなんて……。


「見ているだけで鳥肌が立って来そうだよ」


「学生もみんなそう言っている。

でも本当にここの図書館は世界で一番大きいと言われていて保管していない資料はないと言われいる。

それに、ここにたくさんの秘密の部屋があって、いろいろなものが隠されているらしい。

トレジャーハンターの人が今まで幾度となく挑戦をしてるって司書さんが言ってた……」


 俺が知っているダンジョンよりもダンジョンだよ。

 短いスパンで道や本棚が動いているし、よく見たら天井も見えない。

 

 問題! ここは魔界でしょうか?

 答え! いいえ、図書館です。


 なんて、アホなやり取りを自分でしてしまいそうだ……。

読んで下さりありがとうございます。


少しずつ人物紹介を執筆しております。

また、短編を記載いたしました。


下記にリンクがございますので、もしよろしければ読んでみて下さい。


今度ともよろしくおねがいいたします。



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