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第45話 おっさん寝落ちする

前話のあらすじ:暴走された

 サリーが暴走して色々なことを口走っている。

 マジで、やめて欲しい……。


 知り合いが自分の親とお風呂に一緒に入ったと聞いた時の感情を考えて欲しい。

 普通ならやばいやつだと思うだろう。


 サリーがいたらこうなってもおかしくないと思ったよ……。

 本当に当時から暴走していたから、いつも大変な思いをしてきた。

 

 シードさんが結婚したのが不思議なくらい、サリーは精神年齢が幼いと思う。


 それか、もしかしたらシードさんは俗にいうロリコンなのかもしれない。

 それなら、サリーと結婚したことも納得がいく。


「……」


 ほら、タナさん黙っちゃったじゃん!!

 そりゃー、親が不倫してると思えば、黙るよ!!

 不倫じゃなくても問題だけど、不倫だったら大問題だよ。

 自分の親がそんなだとマジで引くって!!


「体も拭いてあげたな~」


「お前はもう黙ってくれ……」


 サリーはもうダメだ。

 自重するという言葉を知らないみたいだ。


 ついでに言っておくが、俺だって体を拭かれたくて拭いてもらった訳ではない。

 当時、サリーがうちに遊びに来ており、サリーがまだ幼い妹を人質にとって脅して来たのだ。

 妹のため、仕方なく一緒にお風呂に入ったりしたのだ……。


 うん……。

 いい思いをしてはいるが、改めて思い出すと、メンタルがボロボロになる。


「体を拭きっこ、洗いっこして、そのまま……」


 おい、なんか盛大に違うぞ。

 タナさんが顔を真っ赤にして暴走をしている。

 

 拭きあったり、洗いっこなんかするものか。

 一方的にいじられただけだ。


 タナさんは顔を真っ赤にして、俯いてしまった。


 横顔からしか判断できないが泣いているのか?

 なんか般若のように険しい顔をしている。


 次の瞬間、パッと顔を上げてサリーを睨み付けると、声高らかに言い出した。


「……私だって、私だって裸見られたもんっ!」


 ……なにこれ。


 一体全体、どんな現状でしょうか。

 なんだか、頭がクラクラしてきた。


 あれか?

 今回、拉致したのは俺をいじめるためなのか?

 もし、そうなら大成功だ!!

 

 いかに俺の恥ずかしい思いをしたのか発表する大会ですか?

 それとも、どれだけ俺のメンタルを削れるか大会ですかね。


 大丈夫です。

 もうボロボロです。

 君たちの大勝利だ!!


 あなた達の攻撃で、見る影もないくらいメンタルはボロボロですから……。


「でも、私は一緒に寝たもん!」


「私だって一緒に寝たよ!」


 ダメだ。

 あの二人はもう放っておこう。


 俺が関わるべきじゃないようだ……。


「ルビー、飲もう。

今日はもう飲もう」


「いや、いいけどよ……?

俺はいいけど、あれは放っておいていいのか……?」


「ああ……。

暴走しているところに、わざわざ燃料を投下しにいく必要はないと思うんだ……」


 その後は、サリーとタナさんは、お互いに何か言い合っていて、シードさんとルビーと俺で飲み比べをした。


 ずっとお酒を飲まなかったから、久しぶりに飲んでいると思う。

 約15年ぶりかな?


 日本にいた頃、20歳になって飲んだ時が最後かもしれない。

 ついでに日本では20歳からお酒を飲めるが、こちらの世界では15歳からお酒を飲むことが許されている。


 そして、気がついたらベッドにいた。


 え?

 なんで、ベッド?

 俺、もしかしてミスった?


 え?

 本当になぜ、ベッドにいるのだろうか。

 というか、なぜお酒を飲んだくらいで、寝てしまったのだろう。

 俺、アルコールには強い方だと思っていたのだけれども……。


「あ、やっと気づいた〜。

昨日の夜はいきなり倒れるように寝ちゃったから〜、客室の準備がまだだったから、私の部屋で寝てもらったんだよ〜」


 はい?

 タナさんの部屋で寝ることになっただと?

 タナさんの部屋にはベットが2つあるのか?

 周りを見渡すがベットは俺が寝ているこれ以外にない……。


「あ〜!私がどこで寝たんだってこと〜?

申し訳ないけど、ベットも広いし一緒に寝ました〜。

うん〜?危ないって?

森でも一緒に寝たから大丈夫かな〜って」


 ダメだ。この子。

 危険意識が足り無さすぎる。

 男性の危険性が分かっていないみたいだ。

 それに、酔ってる人はより危険性が増して危ないし、自分自身の魅力が分かっていないみたいだ。


 この危ないという事を、1から丁寧に説明する。

 なにかあってからでは、遅いからな。

 シードさんやサリーはどんな育て方をしたのだろうか。


「分かってるつもりだけど〜、セバッターさんなら大丈夫かな〜って…。

それに、昨日お父さんたちと飲んでいるときに、お母さんに向けて、サリーなんで病気なら病気と実家に伝えないんだ。


当時伝えていればもっと早くに対処していたのにって言ってガブ飲みしながら潰れちゃったから……。

ねぇ、本当にただの同じ場所で働いていただけなの〜?


一緒のお風呂に入ったとか普通なら考えられないんだけど〜……。

ねえ、セバッターさんの事をもっと教えて〜?」


 記憶には殆どないが、それらしいことをサリーに言った記憶はある。

 

 それに、ほら。

 まだ、昨日サリーが落とした爆弾がまだ効いているよ。

 そりゃー、お母さんが不倫していたかもしれないと思うよね。


「俺から今の時点ではこれ以上は言えないかな……。

それに、サリーとはなんでもないから心配はしなくて平気だよ。

そうじゃなかったら、シードさんと仲が悪いはずでしょ?」


「そうだけど〜。

でも、言えないんだ〜。

なら、ギルドでセバッターさんに裸見られて一緒に寝たって言いふらすから〜」


「なっ!

いや事実は事実だけど、大きな誤解だ!

みんなのミスリードを誘ってるよそれ!」


「なら、教えて〜?」


 脅迫だ。

 この年から脅迫をしている。

 なおかつ、弱味も握られてしまっているためタチが悪い。

 どうしよう?


「もっと仲が良くなったら教えてあげるよ!」


「うーん。

そうだけど、聞けばもっと仲良くできると思うんだ〜」


「一理あるけど……。

じゃあ、怪我してからの生活を教えよう!」


 と言って、朝ごはんの呼び出しにメイドさんが来るまで、ルルド村での出来事をタナさんに話した。

読んで下さりありがとうございます。


これからも宜しくお願いいたします。

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