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第37話 おっさん怪しむ

前話のあらすじ:街に帰還

 ギルドに戻るとみんなが一斉にこちらを見てきた。

 

 やはり、タナさんのことが心配だったのだな。


 「タナ!!」


 ギルドに入った途端、ギルドマスターのリンさんがタナさんに飛び付いてきた。

 スタンピードが発生する前は言い争いをしていたみたいだったが、今では仲が良さそうに抱き合っている。

 

 ああ、助けに行って良かったな。

 どうなるかわからないところだったが、結果的に誰も傷つかず行って正解だと思う。

 あ、悪さをしようとした騎士団と偽造冒険者の人たちは別だけどね。


 帰りはタナさんも自分で歩いていたため、周りに見られているということもない。

 まあ、服装が問題だから後で着替えてくれればいいかな。

 

 ボスのベヒーモスも倒されたことから、これからスタンピードは収束されるだろう。

 でも、発生地点の魔力がまだ残っていると思うから、冒険者達は集まってくるはず……。 


 だから、相変わらず俺が物件を探すのは難しいという状況に変化はなさそうだ。


 「セバッターさん、この度はありがとうございました〜。

 私たち行かないと行けないところがあるのですが……」


 「ああ、どういたしまして。

 行ってきていいよ。残りの雑務は俺の方でしておくから」


 タナさんは急いで向かうところがあるとかで、リンさんとどこかに向かって行った。

 その際、リンさんからは「転移したこと、覚えておけよ」と念を押された。


 でも、リンさんは気絶していたからしょうがないと思うんだ。

 だって、実際伸びてしまっていたし、その状態ではただの足手纏いだ。

 

 残りの業務の指揮は副ギルドマスターがとっていた。

 問題なく周りに指示を出せているから、多分これにて落ち着いていくのではないだろうか。


 タナさん達が届けたい人にエリクサーが間に合えばいいなと思う。

 今回はそのためにタナさんが無理をしていたのだから、報われることを願っている。


 その後、騎士団の事と偽造冒険者について先輩職員に説明をしていく。


 「詳しくは僕が聞くよ」

 

 そしたら、タイラーさんがやってきて先輩職員と交代をした。

 

 「疲れているところごめんね。みんなもわかっているんだけど、早いところ処理したいから質問責めになっちゃうからさ」

 

 「いいよ、大丈夫。

 俺も逆の立場だったらそうなるから、気持ちはわかるよ」


 「ありがとう。みんなは他の業務を済ませちゃって。

 残りは僕が聞いてみんなに展開をするからさ」


 こんな非常時にまで気を使ってくれるイケメンだ。

 このような人がモテるのだろうな。

 

 「じゃあ、悪いけどこれでも飲みながらゆっくり話をして」


 なんと、コーヒーまで持ってきてくれていたとは……。

 タイラーさん、恐るべし……。


 これこそ、イケメンだ。

 外見もイケメンだが、中身までイケメンという完璧な人だ。 


 その後、タイラーさんにギルドを出てからの経緯をゆっくりと説明した。

 随時、質問があったら答えていく形式にして、ギルドに戻ってくるところまで話をした。


 でも、エリクサーの調合関係については話をしていないけどね。

 だって、とてもじゃないけど話せないだろう?

 タナさんが何を目的としていたかは、タナさんに許可を取って本人に話してもらってくれと伝えた。


 ふう。

 全部話終わった。

 

 「うん。ひとまずこれで問題ないかな。

 僕の方で聖騎士団と騎士団の方は対応をしておくよ。

 でも、僕だけじゃ対応しきれなかったら、悪いけどまた呼ぶね」


 「気を使ってもらって、悪いな。

 でも、疲れているから本当に助かる」


 「セバッターさん、今日第3シフトだったよね?

 変わってくれる人探そうか?

 もしくは、出なくてもいいように確認してみようか?」


 「そうなんだよ〜……。

 今日第3シフトなんだよ……。

 こんな事態だからこそ、ギルドが休んだら緊急事態に対応できないもんな。

 大丈夫、普通に仕事できるから出勤するよ。

 心配してくれてありがとうね」


 「ううん。疲れているだろうから、あまり動いていない人もいるし変わった方がって思ってね。

 ああ、今日が初任給か!!

 今度ご飯行こうね」


 「ああ、じゃあ次にシフトが一緒だった時に決めよう。

 では、もう部屋に帰るね」


 と挨拶をして、部屋に戻ることにした。

 時間を確認したところ、17時になる手前だったため、寝れても数時間だろう。


 まあ、タナさんと気絶をしながら寝ていたような物だから睡眠時間は足りてはいると思う。

 でも、色々精神的に疲れた面が大きいかな。

 

 すれ違った人にお礼を言われながら、仮眠室に戻る。

 みんな、タナさんを助けてくれたことが嬉しいみたいだ。


 それにリンさんが気絶した状態で転移されてきたけど、本来なら気絶した人を助けている余裕がなければ見捨てるしかない。

 だから、タナさんだけではなく、リンさんも助けたことがより冒険者達に取っては嬉しいことなのかもしれない。


 それにしても、よくルビーが来ていたな。

 第2師団も他の師団同様に忙しいはずで王都にはいないと聞いていた。

 

 特にルビーは時期炎帝になるのではないか、と言われているほどの炎属性の達人である。

 筋肉バカではあるけどね……。

 だから、忙しくて普通のスタンピードでは来ないはずなので、連絡があってからすぐにやって来たはずだ。

 

 それに聖騎士団や騎士団だって、すぐに救援に来ていた。

 もしかしたら、このスタンピードには裏があるのかもしれない。

 

 じゃないと、このように連絡が来た瞬間に対応なんて難しい。

 特に聖騎士団と騎士団は怪しい。

 サイレンが鳴って、俺が起きる前にやって来ているだから、すぐ対応したということである。


 これは、調査した方がいいかもしれないな。

読んで下さりありがとうございます。


日刊ランキングに入れて驚きました。

記念に本日ももう1話アップロードいたします。


これからも宜しくお願いいたします。

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