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第35話 おっさん気絶させる

前話のあらすじ:エリクサーの作成を始める

 タナさん、覗き込んだ感じだと多分エリクサーは出来ていると思う。

 この状況下でよく作成出来たなと思う。

 

 タナさんは若いというのに調合技術がすごいみたいだ。

 多分、自分の親を助けるためにずっと調合の勉強をしてきたのかもしれない。

 

 タナさんはエリクサーを試験しているのか、検査薬などで確かめている。

 作成を始めてから40分くらいだったから、本当に時間いっぱいいっぱいだ。

 

 もし、ベヒーモスから逃げるのにこれ以上の時間がかかってしまっていたら、エリクサーが間に合わなかったかもしれない。

 そう思うと、材料にグラン草が必要な時点で作成難易度は相当高いのだろう。

 

 エリクサ草とグラン草を取ってからすぐに作らないといけなく、なおかつ調合難易度も高くて手順を間違えると時間が間に合わない。

 また、媚薬の効果に負けずに調合を続ける必要もある。


 確かに当時からエリクサーが高価なものな訳だ。


 「うん。

 いい感じに出来た〜」


 とタナさんが安心したようにすり鉢に入っているエリクサーを見つめている。

 

 おお、やはり無事に出来ていたみたいだ。

 よかった、よかった。


 タナさんは、慌てず、ゆっくりと小瓶にエリクサーを詰めていく。

 1回25ミリリットルでいいとはいえ、調合している間に煮詰めた感じになっているのか、結構量が少なくなっている。

 不思議なものだ。

 火を使っていたら、煮詰める事が出来ても不思議ではないのだが、今回火は使っていない。

 だから、何かしらの理由で煮詰めるのと同じように凝縮されたのだろう。


 丁度。30本のエリクサーが出来たみたいだ。

 これだけのエリクサーがあれば、遊んで暮らせるくらいにはなるだろう。


 でも、命懸けでスタンピードの発生地にまで行かないといけないので、結構なギャンブルだと思う。

 

 そして、タナさんは満足そうに頷いた後、そのうちの1本を開けて口に含んだみたいだ。

 念のため、出来ているのか自分で確かめたいのかな?


 なんて思っていたら、次の瞬間、タナさんに口づけされた。

 そして、そのままエリクサーを口移しで飲まされる。


 ……。


 ……完璧に油断した。


 俺が実験台なのだろうか?

 なんか頭がクラクラしてきた。

 

 よくわからない。

 何が起きたんだ?


 頭がだんだんと靄がかかってきたような不思議な感覚だ。

 感情が抑えられないというか、自分が止まらない。


 タナさんは口移しをした後もキスを続けてきており、いわゆる深いキスというものだ。

 

 この世界に来てから二度目のキスだ。

 一度目は師匠が亡くなる時にした。

 そして、今が二度目だ。


 俺もエリクサーの効果が回って来たのか抵抗する事が出来ず、むしろ俺からもキスをしているみたいだ。

 これは非常にまずい。

 煙くらいなら薬耐性で問題がなかったが、さすがに体に入ってくると効果が出て来たみたいだ。


 もう既に、5分くらいキスをしてタナさんが絡みついて来ている。

 俺も自制心が負けているのか、止められない……。


 タナさんは自分の服に手をかけ始めた。


 やばい。

 と意識が薄っすらとした中で思う。

 自分の意識でそう思う。

 

 自分の意思でするのなら、まだいいとは思う。

 でも、意思とは違うのにそのような事はするべきじゃない!!


 それに、師団マンとが防いだとはいえ、ベルフレアは相当強かったみたいでマントはボロボロになっているし、シルフィード家の服もボロボロになっている。

 急いでいたから、あまり気にならなかったな。

 

 つまり、タナさんの格好はボロボロのため、大変チラリズムということだ。

 

 俺もどこかでそのようなやましい感情があったのだろうか、頭がタナさんの事しか考えられない。

 それにタナさんは胸が大きいため、今にも見えそうになっている。


 気合を入れろ!!

 

 自分に喝を入れる。

 俺が諦めたらタナさんが悲しい思いをするぞ。


 これはやむを得ない。

 タナさんは服を脱ぐためか、一瞬俺から気を逸らした。


 今がチャンスだ!!

 

 左手に雷属性を纏う。

 そして、一瞬でタナさんを気絶させる。

 タナさんが俺に絡みついていたため、俺にまで電流がやって来た……。


 あ、これは俺も気絶するやつだ。

 全身に纏っておけば俺は気絶しなかったかもしれないが、そうするとタナさんの全身に雷を浴びせることになってしまうから出来ないけどね。


 自分を気絶させるって初めてだな……。

 意識が落ちる前に、エリクサーに状態保存の魔法をかける。

 平気だと思うけど、念には念を入れた方が安全だろう。

 

 あ、目の前が暗くなって来た……。


----------------------------------------


 ん?

 やはり意識が飛んでいたみたいだ。

 タナさんは俺に覆いかぶさるように寝ている。


 寝ている?

 気絶しているのではなく寝ている?


 もしかすると、俺より早く目を覚ましたとか?

 それとも、気絶状態から睡眠状態に移行したとか?


 まだ頭がうまく回っていない状況下で原因を考えるがうまく答えが出そうにない。


 気絶させた技術は属性強化と言って、身体強化の進化版だ。

 難易度は非常に高く、自分の属性を纏う事ができる。

 

 技術難易度で言えば、最上級のため使う事ができる人は殆どいない。

 タナさんは見えていなかったため、覚えていないだろう。


 「ん……」


 寝ぼけているのか、タナさんがより強く抱きついて来た。

 普段、寝る時に抱き枕を使っているのかもしれない。


 抱き枕と普通の枕の好みは人それぞれだと思う。

 どちらも良い点があるため、一概にどちらが良いとは俺は言えない。

 

 しょうがないな。


 抱きついて来ているタナさんの頭を撫でながら、起きるまでの暇を過ごすことにしようか。

 エリクサーを確認すると、意識が飛ぶ前にかけた状態保存の魔法がうまく効いていたみたいだ。


 タナさんが起きるまで何していよう……。

読んで下さりありがとうございます。


早いもので投稿を始めてから2週間が経ちました。

これからもよろしくお願い致します。

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