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第28話 おっさん助け出す

前話のあらすじ:ベヒーモスに攻撃されて落ちる


※前話から書き方を変更しています。

過去分については修正中です。

 騎士団と偽造冒険者の奴らとの距離を詰めながら、一人ずつ斬り伏せていると、逃げ出す者、半狂乱で攻めて来る者と2パターンに別れた。俺は、逃げ出す者には後ろから魔法を放ち転ばせておき、攻めて来る者から斬り伏せていく。


 「くそ、ここまで来て……」


 「なんだよ。あとちょっとだったのに……」


 どいつもこいつもタナさんを襲うことしか考えていなかったようだ。俺としては、その次の言葉はいらないので、次々と処理していく。確かにタナさんはおっとり系美少女かもしれないが、だとしても、強引にしようとするのは良くない。もし、付き合うことが出来なければ、お金を払って風俗とかに行けば良いのだ。


 「あいつが俺たちに何をしても良いって言ったんだぞ!」


 「そうか。だが、お前たちは犯罪者だ。騎士隊は、任務であった街の保護をしなかった。冒険者は、身分を偽った偽造をした。なら、ギルド職員として、あの街の住民の1人として十分処罰する責任はある。この事態は見逃せないし、行動する権利がある」


 ここまでの動きならBランクの人でも出来るだろう。それに、タナさんに原因があったとしても、良くしてくれた人が襲われかけていたんだ。人として見逃せないだろ?


 残りの人を一瞬で斬り伏せる。そして、範囲も狭いことから無詠唱で索敵魔法を発動させる。ベヒーモスがあと3キロ、こいつらは息をしていないな。もし、ベヒーモスがいなければ、気絶させて事情を聞くのも良かったかも知れないが、とてもではないがそんな余裕はない。


 さて、タナさんとリンさんを担いで、早いところ逃げよう。


 「ごめん、待って。私このままだと、戻れないの。スタンビードの発生源の場所付近に、エリクサーを作成するためのエリクサ草があるはずなの。どうしても、取りに行かないといけないの……」


 ベヒーモスが迫って来ている、この状況でも取りに行こうとするのか。多分、彼女が偽造冒険者や騎士団のメンバーを連れて、無理してでもここまで来た理由はそれか。色々な人に声をかけたけど、皆命の危険があることは出来ないということで、断ったのかもしれない。それで、人数が足りなかったために、あったばかりの俺にも強さはどのくらいなのか聞いたのだろう。


 しかし、とてもではないがベヒーモスから逃げながらエリクサ草を取りに行くのは現実的ではない。俺も魔力をたくさん使ってしまったせいで、体が鉛のように重くなって来たし、魔力放出機関が痛む。しかし、多分タナさんはエリクサ草を取りに行かないといけない理由があるから、説得するのは難しい。でも、2人を抱えて逃げるのも無理だ。取りに行きたい理由は分からないが、エリクサーが必要ということは相当な理由なのだろう。


 どうするか、一か八か隠れてみるか?


 ベヒーモスは以前は隠れる必要がなくぶっ飛ばしたため、初めての試みではあるが、ここなら死んだ奴らの匂いが強くてバレにくいかもしれない。だから、地下に隠れれば上手いこと騙せるかもしれない。しかし、ベヒーモスがいることを聖騎士隊と第2師団に伝えたい。


 なら、セインにいざとなったら使えと言われていた、転移石を使ってリンさんをキールの街まで送るか。緊急用のため、本来なら使わないが、今が使い時だと思う。紙なんて持っていないため、申し訳ないが服に文字を書かせてもらおう。魔力を指先に集めて、服に文字を刻んでいく。

 

 ベヒーモス在り。とだけ刻んだ。ルビーならこれでわかるだろう。


 亜空間から、セインに渡されていた転移石を取り出す。俺とタナさんも転移したいところだが、タナさんが納得しないだろう。タナさんに再度認識の確認を行ってから、転移石をかがけて、遠距離転移魔法を発動してリンさんを転移させた。


 転移石をピキとヒビが入ったと思ったら、粉々に割れてしまった。やはり、使い切りだよね。二度目のチャンスはないということだ。


 さて、問題はベヒーモスから隠れないといけないことだ。死体がある近くに穴を掘って、隠れれば死体の臭いが強くてわからないと思う。土の中に隠れるなら、土魔法がベストだろう。念のため、タナさんに何かいい方法を使えるか確認しよう。


「タナさん、どの属性使える? 穴掘って隠れるのに、なにか使える物ある?

 もう、ベヒーモスが近くまで迫って来ているから、隠れるしかないと思っているんだ」


「すみません、使える属性は水と雷なので、役に立ちそうにないです」


「わかった。俺が土属性使えるから、俺が穴を掘るからそれで隠れよう。でも、多分もう限界だから倒れたら、介護任せた!! やばい、もう来るよ。早くタナさん来て!」


 ベヒーモスがここに来るまで、あと30秒くらいだろうか。多分、ベヒーモスは転移の魔法に気付いて、どこに飛ぶのかを見定めようとして、止まっていたな。もし、自分の真後ろに転移でもされたら危ないから、多分周囲を警戒していたんだと思う。


 ベヒーモスにバレないよう地面だけに魔力を浸透させて、魔法を発動する。


『我、土を動かすことを望む。土魔法、アースクリエイト!』


 土魔法が発動して、俺たちの周りを土が避けていく。タナさんを抱えながら地面を潜っていく。そして、通った後の地面はなに何事も無かったかのように埋めて行く。多分これで、ベヒーモスも死体しかない状態になっているので、俺たちも転移したと考えるだろう。

 

 ふっ、浅はかなり。


 もう、十分に潜ったかな?

 地上から20メートルくらい潜ったところに広さが10畳程で、高さは3メートルのスペースを作成した。土魔法は本当に便利だ。空気は循環できるように、遠くに続く換気穴を開けておいた。これで窒息死をする恐れもないだろう。


読んで下さりありがとうございます。


1日の総PV数が24日に1000PVを超えていました。

本当にありがとうございます。

修正と同時進行のため、更新速度は遅いですが、今後ともよろしくお願い致します。

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