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第24話 おっさん魔物を倒す ※改訂済

前話のあらすじ:暇な時間を過ごす。


※2018/9/1 改訂

 ウー!ウー!ウー!!


 ……なんだろう。

 

 外が騒がしい……。


 どうやら、街中に設置しているサイレンが鳴っているみたいだ。

 日本にいたころの緊急地震速報や避難訓練を思い出す。


 やかましい音は苦手なんだよな。

 というより、緊急地震速報なども人が嫌がる音にしていると聞いたことがある。

 なんでも、嫌な音だからすぐに気が付くし、危険だと本能がわかるとかなんとか。


 でも、あの音が街のいたるところから聞こえるのは嫌だ。

 で、今回のサイレンも相当危険を知らせるためなのだろう。


 どっちにしろ、音が大きい。

 

 こっちは今さっき寝たところなのに……。

 寝起きはすぐ行動したくないのだが……。


 時間を確認してみると、まだ6時だった。

 日が昇るのが7時のため、まだ外は薄暗いくらいで、徐々に明るくなって来ている。


 サイレンということ、日が昇りかけていること、これを総合的に判断するとスタンピードが発生したんだろうな……。

 それにしても、騒がしすぎる。


 予定通りのスタンピークだったなら、ここまで騒がしくならないのではないだろうか。

 予定が早まったくらいでも、弱い魔物が多発したところで、殲滅はそう難しい話ではない。


 ということは、想定外の事態が発生してしまっているであろう。


 なんだろう。

 嫌な予感がする。

 この首筋にべっとりと巻き付くような感じは、当時の師団にいた頃の第6感が冴えた時と一緒である。


 なにか危険があると俺に警告をしているのだろう。

 それか、今すぐに動かないと後悔するなにかがあるのだろうか。


 もしかすると、グランスタンピードが発生したのではないだろうか。


 感覚的には当時師匠が亡くなった時も、その前に首筋がなにかべっとりと嫌な予感がまとわりついていた。


 これは、なにが起きているのかすぐに確認した方がいいだろうな。


 仮眠室を出て、ギルドに向かうと外を魔物が飛んでいた。

 

 なるほどね。

 魔物に街まで入られてしまったのか……。


 人々が逃げまどっている上を鳥型の魔物が飛んでいる。

 一般人だと危険だし、冒険者でも空を飛んでいる魔物は危ないだろう。

 

 空を動いている魔物を地上から狙い撃つのは、結構難しかったりするのだ。


 魔物のランクはBランク程度のガーゴイルだが、いかんせん数が多いため対処しきれていない。


 ガーゴイルは全体が石で出来ているため、倒すのは一苦労するだろう。

 また、2足歩行もできるため、厄介な敵である。


 なら、ギルド職員として、街を守るのも大切な業務だろう。

 落ちている石を拾い、魔力を軽く付与しながら魔物の頭に投げつける。

 野球選手も驚きの速度で石が飛んでいき、魔物の頭を撃ち抜く。


 いくらガーゴイルが硬くても、魔力を付与した魔法は強いってことである。


 どんなもんだいっ!

 なんて遊んでないで、石を拾っては投げ、拾っては投げを繰り返して魔物を倒していく。

 とりあえず、街を飛んでいる魔物と、街に飛んで来ている魔物はぶっ飛ばした。


 気配を索敵魔法で確認をしたが他に飛んでいる魔物はいなさそうだ。

 

 ガーゴイルが倒されたことによって、対応していた人達が少し休憩をしている。

 この後は、他の場所に応援に行くのだろう。


 それに、ここから見えるくらい大きな魔物にも投げつけておいたので、そこそこ有効な一撃だろう。

 少しでも魔物の気を逸らすことが出来ていれば、冒険者が頑張ってくれるだろう。


 ギルドに入ると、もう慌ただしい程、人でごった返していた。

 避難して来た人、これから戦いに出る人、治す人、指示する人など、様々な状況である。


 あー、懐かしいな、この感じ。


 とりあえず、受付に行くとギルドマスターが大きな声で指示を出していた。


 隣にいた同僚に聞くと、スタンピードが発生して冒険者が対応していたが、グランスタンピードだったようで、対応しきれなくなった。

 そのため、師団と騎士団に連絡をして、派遣をお願いしたらしい。


 王都から聖騎士団と騎士団が2つが来たらしい。

 合計3つの騎士団が来たらしい。

 3つも騎士団が来て、なおかつ聖騎士団が来たのなら、十分に対応しきれる範囲だと思うのだが……。


 しかし、状況は悪い方向に進んでしまったらしい。


 聖騎士団と騎士団の片方は真面目に働いていたそうだが、もう片方の騎士団が担当していた方面を投げ出したらしく、そこから街に入られてしまったらしい。

 そのため、聖騎士団も街の魔物から処理するしかなく、後手後手に回っているとか。


 うん。

 そいつら打ち首でいいよ。


 あと、その騎士団の数名と冒険者数名がタナさんと街を出た情報もあるらしい。


 「ギルドマスター!

 騎士団の数名と冒険者数名とタナさんが街を出たらしい!」


 「なんだと!!」


 「横からすみません!その冒険者達ですが、確認したところ偽造冒険者だと分かりました」


 とりあえず、既に知っているかもしれないが、リンさんに状況を伝えたところやばい情報まで付与されてしまった。


 偽造冒険者か……。

 これは助けに行くしかないだろう……。


 でも、なぜ自分から着いていったのか疑問ではあるが、……これは!


 亜空間から槍を取り出して、ギルドマスターに襲いかかろうとした男の肩を撃ち抜く。


 「ぐあ!!」


 「この曲者め。ギルドマスター殺してしまってもいいかもしれませんが、多分情報源になると思います。

 情報を吐かせましょう」


 リンさんは、そいつをギルドマスター室に連れて行った。

 副ギルドマスターもついて行ったので多分大丈夫だろう。

 服ギルドマスターは優秀な人のため、安心できる。


 「いやー、セバッターさん強いね! 僕も一瞬反応遅れたのに!!」


 外から先ほど戻ったらしい、タイラーさんが話しかけて来た。

 自分の武器がメンテナンス中でないのに、すでに魔物退治に出ているとはこの人もさすがである。


 その後、状況をまとめたり怪我人の対象をしているとギルドマスターが戻って来た。


 「おい、この中で戦える者は数名でいいから、ついて来い。

 タナを助けに行く」


 やはり、助けに行くしか選択肢はないだろう。

 しかし、スタンピード中は街にたくさんの魔物が迫ってくる。


 その中、外に出て他の場所に向かおうとすれば当然沢山の魔物に出会うだろう。

 それに街から離れれば離れるほど、出て来た者に寄っていくから、相当数の魔物になるはずだ。

 そのため、死ぬ可能性が圧倒的に高くなる。


 目的地を誰かが聞くと、スタンピードの発生地であろう森に向かうとのこと。

 これはついて行く人がいないかもしれない。

 

 時間がないぞ。

 リンさんはどのように判断するのだろうか……。

読んで下さりありがとうございます。


もっと執筆したいのですが、圧倒的に時間が足りません。

これからもなんとか更新いたしますので、みなさまよろしくお願いいたします。

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