第23話 おっさん深夜シフトで働く ※改訂済
前話のあらすじ:だんだんとキールの街に馴染んできました。
※2018/9/1 改訂
次の日は夜まで暇だったので、亜空間の荷物を整理していた。
ポーションとかの回復道具もあるが、これは念のため持っているため、売るわけにはいかない。
もちろん、生きていけなくなった場合は売るしかないのだけれども。
亜空間の荷物は少なく、片付けをしても時間が余ったので、ギルドの図書館で師団について調べていた。
当時はスタンピードが発生した場合はすぐに駆け付けていた。
一人でもいいから師団のメンバーがいるだけでも結構楽になるはずだ。
なおかつ、当時のスタンピードよりも楽になっているのであれば、一人だけでも派遣してもらえないものだろうか。
そう疑問に思って調べてみたところ、どうやら俺が作成した規律によって、団員は各地を転々としているらしい。
当時、ギルド本部にいることが多く、僻地のことを蔑ろにしていた時代があったみたいで、その名残が残っていた。
そのため、俺は自分の師団をメインとして各地に師団メンバーを派遣して、各地の戦力を整えるよう鍛えることを規律としたらどうかと提案をしていた。
俺が死んだ事になったため、その規律を施行することにしたらしい。
ということは、つまり俺のせいで、忙しく手が回っていないとのことである。
なんか、ごめんね……。
俺が思いつきで言ったことを、真面目にしてくれているらしい。
当時もいい部下達だったけど、義理堅いなと思うが、なんだろう、嬉しいものだな。
なにより、第4師団がメインとなって動いているだけではなく、他の師団も動いてくれているらしい。
師団は合計で属性分の7つある。
各師団のトップは各属性の帝が務めることもあるが、それ以外の人が務めてもいい。
その場合の帝は顧問として登録がされているとのことが条件だ。
各師団が王都を離れ気味のため、王都では騎士団が幅を利かせてるとのことらしい。
あー、そうゆう権力とかは苦手だ。
本当に他人を貶めてまでも権力を得ようとするから面倒である。
国の軍には近衛団、聖騎士団、騎士団の3つがあり、近衛団、聖騎士団は選りすぐりの猛者達である。
師団のメンバー同様、実力者だけがいる国の防衛を任されている。
騎士団は実力で入った者と権力で入った者が入り混じっており面倒な団である。
この騎士団が最近で2つ増えたらしい。
ちゃんと上が抑制してくれればいいのだが…。
気になったことを図書館で調べることが出来て満足だ。
このような情報はルルド村には入ってこないため、正直この8年間での出来事を俺は知らない。
だから、現在は誰が各属性の帝なのか、師団の隊長は誰なのかなどわからないことだらけだ。
ひとまず、知りたいことは知れたため、仮眠室に戻ることにした。
深夜業務は疲れるし、生活リズムが崩れてしまうため、業務開始まではぐったりして過ごすことにする。
その後、業務開始時間になり、一緒に当番である同僚と仕事をこなして、何事もなく無事に終了した。
やっぱり、なんだかんだ言って、シフト勤務は体にきついね……。
深夜勤務って体内時計狂うからやっぱりキツイな。
師団にいた頃は、深夜でも構わず任務を遂行していたが、その頃でも疲れていた。
昼間だけが働きたいところではあるが、家庭を持っている人もいるだろうから、俺みたいな単身者は夜シフトに入れやすいのだろう。
文句を言えないところが悲しいところである。
それに、ギルドが24時間していなかったら、有事の際に対応が遅れてしまうからね。
もちろん、各地の領兵だけで対応が出来るのであれば、それがベストなのかもしれないが、当時は対処しきれていなかった。
だから、ギルドが24時間体制で対応できるようにしているのだ。
日本のコンビニとかが24時間開いているのは、今更ながら凄いことなんだなとしみじみと思う瞬間でもある。
さあ、早く仮眠室に戻ろう。
やっぱり、疲れているからか、すごく布団が恋しい気分だ。
ん?
なにかおかしな雰囲気がしたか?
なんというか、一瞬風に乗って魔力の匂いがしたような気がする。
足を止めて、索敵魔法を街中に発動する。
といっても、寝ている人もたくさんいるだろうから、察知されない程度の微弱な索敵魔法だ。
うーん、どうもなにか引っかかるが、街にはなにもなさそうだな。
スタンピードが今週末に近づいているから、空気中の魔力が濃くなっているのかもしれない。
早いところ、仮眠室に戻って明日はスタンピークについてでも調べようかな。
俺が知っているものと違っていた場合、無知になってしまうからね。
無知は罪、と聞いたことがあるが、確かに一理あるかなと俺は思っている。
知らないことはいけないことではないが、知ろうとしないことはいけないことだと個人的には思っている。
だって、知らないことはしょうがないが、調べればわかることを調べようとしないのは違うと思うんだ。
だから、無知は罪、という言葉には一応は賛成である。
俺も知らないことがまだまだあると思うので、1個ずつ調べていきたいと思っている。
なにより、いざという時に助かるかも知れないからね。
そして、自分の仮眠室に戻り、歯磨きやシャワーを済ませて布団に潜り込む。
いつか、シャワーじゃなくて温泉に入りたいな。
もしくは、湯船でもいいからあれば快適なのにな。
この街には、温泉がたくさんあるし、街の近くのどこかに秘湯があり、呪いを治すという噂があるらしい。
もし、呪いが治せたらお金を稼ぎやすいので、もし見つけたら入ってみたいなと思う。
なにより、肩までお湯に浸かりたい気分である。
シャワーでもいいけど、やっぱり湯船だよね。
しかし、今は布団が心地よい。
布団が気持ちいいため、すごく眠くなってきた。
ああ、このまま寝落ちもいいね。
明日のことは、明日の俺に任せよう。
今日のところはもう寝よう。
布団を被り、目を閉じているとだんだんと意識が遠くなって来た。
読んで下さりありがとうございます。
出来るだけ毎日投降を心掛けていきます。
時たま、不定期に一日に数話上がることもあるかもしれません。
今後とも、よろしくお願いいたします。




