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第18話 おっさん家がないことに気が付く ※改訂済

前話のあらすじ:おっさんついに働く


※2018/9/1 改訂

 初日、挨拶をしたがそのまま働く事になり依頼の管理をしていたが、なんとか無事にこなしている。


 その後、世間話をしながら、タナさん達と業務をこなしていると、17時になり仕事が終わった。


 ギルドは緊急時の対応もあるため、24時間で開いているため、職員はシフト勤務である。

 もちろん、夜は職員が少ないため、事務処理にも時間がかかる。


 7時間労働で、休憩時間が1時間あるため、実労働時間は6時間である。

 そのため、仕事の引き継ぎ含めて、シフトが重なる時間は職員が多く、ギルドが最も混む時間だ。

   9:00 〜 16:00 第1シフト

  15:00 〜 22:00 第2シフト

  21:00 〜  4:00 第3シフト

   3:00 〜 10:00 第4シフト


 上2つの時間帯は人が多く、下2つの時間帯は必要最低限の人数しかいない。

 場合によっては数人や1人しかいないこともあるようだ。

 1時間シフトが被っているのは、業務の引き継ぎを行うためだ。

 何事もなければ、基本的に次のシフトの人は臨時で待機しているだけだ。


 もちろん、ギルド内には緊急ベルがあり、関係者、関係各所にすぐに連絡が取れるため、1人で依頼などが対応しきれるなら、担当者が1人でも問題ない。

 ついでだが、夜は訓練所は締め切っている。

 理由は、治癒士や僧侶がいないと危険であるからだ。


 今日は第1シフトだったため、16:00に仕事が終わる。

 昼飯はギルド食堂でタナさんと食べた。

 ……もちろん、周りの目は集まったいたし、視線が痛かった。


 今日1日で、事務仕事の方は覚えたが、向こう1週間はタナさんと事務仕事を第1シフトで行うとのことだ。

 その後は、受付仕事を学び、独り立ちをしてもらう予定だと教えてもらった。


 タナさんはまだする事があるらしく、ギルドで別れてギルドを出て家に行こうと思ったが、家がわからないことに気がついた。


 あれ?

 セインが家は準備しておくって言っていたのに、なにも聞いてない。

 ……もしかして、初日から野宿?


 というか、お金もないんだけど。

 お昼だって、お祝いという名目でタナさんに奢ってもらったし……。

 年下の女の子にご飯を奢ってもらうおじさんって、なんだかやばいと感じる…。


 しょうがない。

 ギルドマスターのところに行って、話を聞きに行こう……。


 出たばかりだったが、再度ギルドに入って、受付の人に挨拶をしてから3階に向かう。

 ギルドマスター室の扉の前についた。


 はぁ。


 自分の家ってどこですかって聞くだけなのに、凄く気が重い。

 だって、見た目が30歳超えたおっさんなのに、家の事も忘れていたって凄く恥ずかしいよ。

 というか、精神年齢で言えば35歳になっているのだから、もっとしっかりとしないとダメなのだろう。

 どうも、精神が見た目に引きづられガチである。

 いや、今の見た目ではなくて、本来の見た目ね。

 

 「……!!」


 いきなり扉が開いた。

 当時の感覚が残っていたからか、瞬時にバックステップで回避行動をして、扉から離れた。


 あれ、当たったら相当痛いぞ……。


 「あ! ごめんなさい!」


 「いえ、大丈夫ですよ」


 なんと、ギルドマスター室からはタナさんが出てきた。


 とりあえず、当たり障りのないことを言っておいたが、どうも気まずい雰囲気だ。

 なにより、奥の席に座っているギルドマスターとタナさんの間には、不穏な雰囲気が流れている。


 「では……」


 タナさんは俺に一礼して、そのまま歩いて行ってしまった。

 んー、俺には関係ないし、関わらない方がいいと直感が言っているので、触れないことにする。


 「すみません、ギルドマスター。

 俺……、家がなくて、書状になにか書いてなかったですかね……?」


 「ああ、完璧に伝えるのを忘れていたよ。

 宿屋とかは混んでると思うから、とりあえず、家を見つけるまでの1週間はギルドの仮眠室を使っていいよ」


 「なんで、宿屋が混んでるいるのですか?」


 「この街は、向こう数ヶ月は温泉と魔物が活発になるスタンピードの時期でね。

 スタンピードが終了するまでこの街は、凄く混むのさ」


 ……なんと。


 ではなぜ、スタンピードが発生するのになぜこんなに落ち着いているのだろうか。

 当時、スタンピードが発生したら直ぐに動ける師団がギルドから派遣されて討伐に当たっていた。

 もしくは国から騎士団が派遣をされていたはずだ。


 「スタンピードが発生するのですね……。

 どこの師団が派遣されるのですか?」


 「スタンピードでどこの師団が来るって?

 あんたの情報は古いね。

 それは昔の話だよ。

 今は、どこの師団も普通のスタンピードには来なくなったよ。

 なんでも他にする事があるとのことでね」


 「他にすることですか……。

 でも、それならスタンピードに対応仕切れるのですか?」


 「多分あんたが言っているスタンピードは、グランスタンピードのことだね。

 今のスタンピードは、当時みたいに強い魔物が次から次へと来るわけじゃなくて、弱い魔物が来るだけさ。

 だから、普通のスタンピードであれば、私たちだけで対処できるのさ」


 ……なんてこった。

 俺が隠居していた8年間で、国の常識が変わっていたみたいだ。


 このままでは、時代遅れの人になってしまう。


 「で、そんなスタンピードの時期が始まりかけているから、各地から冒険者が集まっているのさ。


 だから、宿屋はもうクランとかが占領しているはずだから、空きがないということさ。

 それに、仮眠室は怪我人で一杯になるから、怪我人以外は1週間が限界という決まりさ」


 「家の斡旋みたいなのは、なにかないですか?

 今日、この街に来たばかりなのであと1週間で住む家を見つけられるとは思っていないのですが……」


 「申し訳ないのだが、ギルドが管理している空き家が丁度埋まってしまってね。

 さっき、タナに聞いた話だと、商人が管理している家も埋まってしまっているらしい。

 ギルドでも空き家が出たら抑えるようにはするけど、ここ数年はスタンピードと温泉のおかげかこの街は混んで来ているから、少し厳しいかもしれない。


 最悪は、少しの間なら延長できるかもしれないから、その時次第かもしれないが……」


 「……そう……ですか。

 ……わかりました。

 ひとまず、1週間家探しをしてみます……」


 「悪いね。

 それでどうしても家が見つからない場合は、王都の本部に連絡してみて他の街に行けないか聞いてみるよ。

 それに、もしかしたら仲良くなれれば、一緒に住んでくれる人がいるかもしれないよ。

 

 おっさんの飲み友達とか作ってみたりとかね。

 とりあえず、部屋は仮眠室に行けば、1部屋開けているはずだから、そこを使ってくれ」


 「そうですね。

 まずは街に馴染むところから始めたいと思います。

 アドバイスありがとうございます。

 

 それに部屋の手配もありがとうございます。

 これから行ってみます」


 そういって、ギルドマスター室を出る。

 家を見つけるところから、生活が始まるとは思わなかったよ……。

読んで下さりありがとうございます。


更新速度が遅くてすみません…。

せめて、現在の速度が維持できるように頑張ります!!

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