第17話 おっさん自己紹介をする ※改訂済
前話のあらすじ:キールの街のギルドマスターと出会う
※2018/9/1 改訂
臨時ではあるが、ギルドマスターのリンさんに挨拶が終わって次は職員の人たちに挨拶をする事になった。
おっとり受付さんに二階にあるギルド職員室に連れて来てもらった。
このギルドは、地下が訓練場、一階が受付や待合室、二階がギルド職員室、三階が会議室やギルドマスター室、転移室となっているようだ。
転移室は地下にある方がなにか有事の際に良いとも思われるが、そのギルドで1番強いギルドマスターの近くにあった方が、逃げるときも、望まぬ客が来た時に対応できることから、三階に置いてある。
ギルド職員室に入ると、中に何人か人がいて、こちらを見ている。
あっ、自己紹介をするべきか。
「は〜い。
みなさん、新人が来ました〜。
名前は〜……、うん、自分から挨拶して〜」
「……。
はい、わかりました。
本日よりこのギルドに配属となりました、セバッターと申します。
ギルド職員になれるとは思ってもみなかったため、多々わからないこともあるかと思いますが、一生懸命覚えますので、どうぞよろしくお願いします」
うん。
こんな感じでいいんじゃないだろうか。
というか、このおっとり受付さん、俺の名前がわからないのかい。
紹介状に書いてあったから読んだと思うだけどな。
それにリンさんが名前を出していたと思ったけど……。
俺もおっとりさんの名前わからないからお互い様だけどね。
それにしても、なにより名乗り方は重要だ。
セバッターを名乗っていても、名前を言っていれば勘が優れた人なら、俺とシルフィード家を結びつける可能性がある。
だから、ルルド村同様にセバッターで通して行こうと思う。
そのあと、周りの人たちと少し会話をしてから、今度は会議室に行くとのことで、三階に戻り、会議室に入る。
「まさか名前聞くの忘れてたよ〜。
セバッターさんね。
ついでに確認だけど、今何歳なの〜?」
「歳は……、まぁ見たまんま30代ですよ。
軽くサバは読ませて下さい」
「そっか〜。
私は、タナって言うの。
歳はギルドマスターより3歳年下の15歳だよ〜。
得意属性は、雷と風だよ。
あ、ギルドマスターは雷と炎だよ」
「えっ! ギルドマスターって18歳なの?」
「そうだよ〜。
それにしても、セバッターさんは言葉遣いが若く聞こえるね〜?」
ギルドマスターは20歳くらいに見えたが、思ったより若いな。
雰囲気がそのように見えるのだろうか。
男の人よりも男らしいからな。
それにしても、言葉遣いが若いか……。
今後は、気をつけないといけないポイントかもしれないな。
その後、色々雑談をしながら業務について話をしてもらった。
基本的にローテーションで、業務を担当をしており、受付や依頼を管理する事務をしたり、裏方でお金を計算したり、訓練場を担当など様々あるようだ。
ひとまず、俺は裏方として依頼を管理することになり、タナさんも同じように依頼を管理してくれるらしい。
後に知ったのだが、タナさんはとても可愛く、胸が大きいことから、ギルドのマスコットのような存在らしい。
そのため、受付が混んでいたらしい。
そんな、タナさんを新人教育とはいえ、独り占めのような形で教えてもらい、受付から事務仕事になってしまったので、ギルドの男性陣やマスコット好きの女性陣から恨まれていたそうだ。
「平気だと思うけどセバッターさん、ギルドランクどのくらい〜?
依頼書の見方わかる〜??」
「ランクはBですよ。
依頼書は殆ど他の人に任せていたので、怪しいところもありますけど、一応は分かりますよ」
当時は依頼書というよりも、緊急で出動が多かったため、基本的に他の人が事務対応をしてくれていた。
だから、依頼書はギルドに入った最初はよく見ていたが、途中からはあまり見ていない。
その後、仕事時間が終わるまで丁寧に教えて貰えた。
今まで沢山の依頼を受けていたが、裏方仕事の大切さを身を持って理解したよ。
本当に様々な仕事がある。
タナさんは教えることが上手みたいで、色々な事を教えてくれた。
例えば、重要な仕事として、依頼の管理だ。
依頼された内容を再度確認して、不正がないかギルドランクは適正か、依頼料は問題ないか受け取っているか確認を行う。
その後、依頼を誰かが受けていれば、情報を更新し続ける。
この依頼については、世界各地のギルドで情報を共有しているため、常に最新の情報が各地で手に入る。
他にはギルドメンバーの評価や仕事内容、ギルドランクなども、常に最新の情報を更新し続けて、世界各地で共有されている。
また、依頼料は3割がギルドの取り分として定められている。
これには税金も含めれているため、国の取り分が減ることもない。
そのため、依頼が成功した場合はギルドにしっかりと3割が入っているか、成功したギルドメンバーにお金が入金されているかを確認する。
また、依頼者には即時で連絡を入れて、依頼が成功した事を告げている。
本当に当時副官などの部下達に任せきりだったと痛感した。
今もまだ変わらずに第4師団で働いているかもしれない部下達の事を思う。
国には各騎士団があり、ギルドには各師団がある。
基本的にどちらにも所属することは出来ないため、片方どちらかに所属するだけになる。
俺はギルドの師団を選択して、第4師団に入っていた。
また当時は、急遽先代が亡くなったことから帝の役職についており、一応師団のリーダーを務めていた。
今では第4師団は、当時の副師団長が任されているみたいだ。
それなら、安心できる。
当時から優秀だった人なので、今は安全にみんなを率いてくれていることだろう。
俺なんて感情に身を任せていたため、周りは振り回されていたはずだ。
いつか謝りたいところではある。
読んで下さりありがとうございます。
全体的に説明が長くなりがちかもしれません…。
上手い具合に説明と物語の進行を調整をしていこうと思っています。
今後ともよろしくお願いいたします。




