第12話 おっさん過去について少し話す ※改訂済
前話のあらすじ:娘に怒られると恐れられる
※2018/9/1 改訂済
レンside
最後まで話を聞いて、とりあえずユイの不安を解消してあげることが重要だとわかった。
その先輩とフードを被った人物は、セインに確認をしてもらおう。
むしろ、今後の事を考えたら秘密裏に処理した方がいいかもしれない。
この子たちには、人を殺すのは早すぎる。
父親として、俺が対処をすべきだろう。
後で、セインに相談することにする。
というか多分、不安を煽るような魔法は過去に存在していた。
そのような魔法をこの世界から無くすように言い争って、ぶん殴ったのに、まだ存在しているのか?
後で神様にクレームを入れる必要があるかもしれない。
ひとまず、セインと神様に念話をして、状況の説明をしてクレームをしておいた。
さて、ユイの問題を解決しよう。
この子は俺に憧れて槍や魔法を極めようとしたのか。
そして、槍や魔法が伸び悩んでいる中で、俺が使っていないと思った剣の方が使いやすかったというのは、この子からしたら受け入れ難い物だっただろう。
「その先輩とフードの人物については、今ギルドに確認したから気にしなくていいよ。
お父さん、ちゃんと偉い人に怒っておいたから。
でも、ユイも色々あったんだね。
今後辛いこともたくさんあると思うけど、3人とも折角姉妹が近くにいるのだから、ちゃんと相談しよう?
それに、今後はお父さんも近くにいるのだから、学園休んでも相談してもいいと思う。
そうだな……。
今はまだ全部を話すことは出来ないけど、少しお父さんの話をしようか」
「……お父さんの?」
「そう。
お父さんの昔話だ。
もちろん、お父さんはそんなすごい人物じゃないから、楽しい話はできないけど……。
でも、今のユイにとっては、必要な物だと思うし、今後ルナやユリにも関係してくるかもしれないからね」
この子たちには、今まで殆ど昔のことについては話をしてこなかった。
たまたまお金があり、昔に少し槍と魔法を頑張ったから少しは教えてあげられる。
しかし、お父さんはルルド村生まれだから、世間の詳しい事は知らないよって。
これからの話は、将来いつかは俺の素性にまで繋がってしまうかも知れない。
でも、話さないといけないと思う。
「お父さんは、一応この国の貴族だったんだ。
と言っても子供の頃までだけどね。
貴族だから一応子供の頃から英才教育があってね。
お父さんも当時は凄い凄い言われたものだよ。
その後は、ギルドに入って、お父さんの師匠に色々と鍛えてもらったのが、三人に教えた槍と魔法についてなんだ。
まぁ元々魔法は得意だったんだけど、家は武芸派の生まれだったから、子供の頃は主に剣を学んでいたんだよ?
数年後に師匠が亡くなってしまって、お金が転がりこんできたから、師匠との【幸せに生きろ】という約束を守って隠居することにしたんだ。
でも、その際に師匠の敵討ちをしたくて、大怪我を負ってしまって、今じゃ魔法も槍も剣もまともに使えないけどね。
だから、槍が使えなくても、ユイが剣を使えるのは、充分お父さんの後を継いでいるよ」
「……ひっく。
……ぐすん」
ここまで話したところで、ユイが泣き始めてしまった。
いや元々泣いていたから、より強く泣いてしまったが正解か?
「とりあえず、当時お世話になった人がこの街のギルドにいてね。
それで今回は仕事も斡旋してもらえるんだ。
勿論、今回の先輩やフードの人に関してはお父さんが何とかするから、ユイはちゃんと勉学、訓練に励みなさい。
もちろん、ルナもユリも慢心せずに励むんだよ?
特にこの世界では、常に危険があるんだ。
だから、如何なる時でも油断をしちゃいけないからね」
うーん。
何というか、バレない程度に話すのは難しい。
この世界では、各武器には、各流派が存在している。
といっても、そこから我流に崩れることが多いのだが、その流派を極めれば基本的にどの流派も強い。
ちなみにこの子達が使っている槍の流派は、師匠から教えてもらった物で、サクラ流という。
師匠の名前がサクラだったからなのだが、この世界には桜の木があり、本当にそのような美しい人だった。
俺たち家族以外にサクラ流が使えるのは、師匠の弟のセインがいる。
むしろ、それ以外の人では使うことが出来ない程、難しいし、やはり教えて貰わないと使えない物だということを証明している。
だから、サクラ流の後継者は合計で5人といったところかな?
ついでに、セインも師匠も有名な貴族の生まれである。
まだ娘達にはサクラ流の槍術と剣術、シルフィード流の短剣術しか教えていない。
今覚えているものをもっと使いこなせるようになったら、シルフィード流を教えてもいいかもしれない。
俺の実家のシルフィード家は、風属性を使った流派である、シルフィード流だ。
勿論、風属性を纏わなくても、強いのだが使うとめっちゃ強い。
それこそ、極めれば無双出来るレベルで強い。
サクラ流は純粋な剣術、槍術である。
しかし、こちらも極めれば無双出来るレベルで強い。
どちらも、過去に偉人達がいて、国からも強い流派であることを認められている。
特にサクラ流は、先代の師匠が強すぎたこともあり、最強だと思われている。
今代は、セインが引き継いでいる。
各流派は、名前を用いていることが多い。
ついでに普通は、この国の流派である、ハイラス流を使う人が多い。
ハイラス流なら、道場とかもあるから学びやすいからね。
多分、授業で習うのは、ハイラス流かもしれない。
まあ当分はサクラ流を極めてもらおう。
それに、この子たちは拾った時に出血多量で死にかけていたこともあり、魔法で結構な量の俺の血を分け与えた。
正直、自分の血より、俺のシルフィードの血が多くなってしまったかもしれない。
だから、多分シルフィード家の奥義も使うことができるかもしれない。
普通は、そんな量の血は輸血できないが、俺は禁忌魔法を使用して、自分の血の量を増やしながら輸血したので、なんとか助けることが出来た。
ついでに、もし奥義を使うことが出来たら、風の精霊であるシルフを纏う魔法のため本当に危険のため、もし使えても使わないことを約束している
。
それに、シルフィード家の者以外では、血の盟約によって使用することができないから、俺の正体にまでわかってしまうし、俺の生存が実家にバレてしまう。
もちろん、サクラ流も、シルフィード流もセインに学んだということにしている。
三人とも、セインって誰状態だろうが、名前を出せばわかるはずだ。
ついでだが、短剣術はすごく大切だ。
常に自分の武器がいつでもあるとは限らない。
そんな時は武闘術や短剣術が重要となってくる。
そのため、武闘術を使う人以外は、短剣を隠し持つのが基本的だ。
武闘術とは、武器なしで殴る蹴る、避けるなどの技術のことで、一応子供の頃から教えている。
こちらも、サクラ流を教えてある。
でも、危険に備えて常備してある短剣術を教えておきたい。
これは貴族の社会を生き抜いてきた、シルフィード流がいいと思っている。
貴族の社会は、どんな世代でも恨み、恨まれの世界だと思っているから、護身術として短剣術は磨かれているのだ。
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