青春ってなんだと思う?
保健室は、とてつもなく気まずい状況になった。
「それって...どういう...」
俺は恥ずかしながら聞いてみた。
「いやっ!なんでも...」
薪名は、顔を真っ赤にして答えた。
薪名は聞かれてたらまずいように、目をそむけた。
一時間目が終わるチャイムが、鳴った。
「ひとまず、帰るか...」
俺は薪名にも聞こえるように独り言を言った。
「そうだね」
薪名も気付いて答えた。
教室に戻ったが、問題点は一つ...
そう。俺は薪名と席が隣だということ。
(気まずい...誰か助けてー!)と頭を抑えながら、心の中で叫んだ。
薪名も恥ずかしそうにもじもじしながら座っている。
そんなとき俺の隣にとあるクラスの友達が来た。
「お前も大変だな」
飽きれたような声で俺に話しかけてきたのは、クラスの男子の中でも唯一の常人、素闇 魁人だ。
彼は俺の幼稚園のころから一緒の友達だ。クラスでは、委員長をしておりエグイほど頭が良い。
「ああ、これからも狙われる可能性が...」
俺はため息をつき、魁人にたずねた。
「そういえば、最原は?」
最原 啓太。魁人と幼馴染で幼稚園からの友達だ。
「ん?啓太は今日は来てないんだ」
「ああ、そうなんだ。啓太が休むなんて珍しいな...」
二時間目の始まるチャイムが鳴った。
「じゃ、また後で」
魁人はそういいながら自分の席に帰って行った。
さて、本題はここから。
(気まずすぎる..)
薪名も見たところとても緊張しているようだ。
俺は誤って消しゴムを落としてしまった。
俺はその消しゴムを取ろうとしたら、薪名も消しゴムを取ろうとしていた。
その瞬間、顔が近い状態で、目があった。
俺は慌てて顔を上げ急いで授業に戻った。
薪名は顔を真っ赤にして、うつむいていた。
ひとまず、一日が経過したが、今日一日とてつもなく長かったような気がした。
「勝生、一緒に帰ろうぜ」
その声を聞いて後ろを向いたら、有紀だった。
「おう、けど帰り道にコンビニ寄っていいか?」
「ああ、いいぜ」
有紀はにっこりして返事を返してくれた。
俺はコンビニでパンを買って、袋を開けた。
「いやー、転校生の薪名ちゃんかわいいよなー」
有紀はさりげなく俺に聞いてきた。
「ま、まさか...」
有紀も俺のことを襲ってくるんじゃないかと、身構えた。
「いやいや、俺は友達のお前なんかにそんなことしないって」
右手を振りながら否定した。
「はぁー、よかった」
俺は左手を胸に当て息を大きく吐いた。
「じゃ、後でな」
そう言いながら有紀は上げていた左手を下ろし、去って行った。
俺は鍵を開け、家に入った。
ソファーに腰を掛けてスマホを開いたら、一通のお知らせが着ていた。
その知らせをタップしたらメールのクラスグループに薪名が参加したという通知だった。
クラスからの挨拶があった後、俺は薪名にメールを追加された。
そして、メールが来た。
俺はぽとりと汗が落ち、喉を鳴らしながらメールを見た。
そのメールの内容は(いきなりメール送ってごめんなさい!ところで、こんなこともメールで聞くのもあれなんだけど、青春ってなんだと思う?)
俺はまったくそのメールの内容が分からなかった。
「ええ...青春...か..」
俺は右手で頭をかきながらボソッと言った。
俺は(今、学校に行って、生活することじゃないか?)と適当に答えた。
(そう、ありがとう)というメッセージが届き、会話が終了した。
次の日。
俺はいつもどうりコンビニで、パンを買って学校に行く。
昨日のメールのせいか、余計恥ずかしい。
このまま高校2年をすごすのか...
まあ、ひとまず話しをして、相手の様子を見てみようと思い、薪名に話してみることにした。
「どう?慣れていけそう?」(コミ症かよ!俺!)
「う、うん。まあ...」
俺はそのような答えを察していた。
まあ、様子を見た限りまだ緊張しているそうだ。
昼休み。
俺は有紀と話していた。
そしたら、いきなりとある女子が話しかけてきた。
「ごめん勝生君。今日珍しく魁人君が休みだからプリント届けに行ってくれない?」
そう唐突に話してきたのがクラスの女子委員長の、神山 哀歌だった。
俺は少し間を空けてから答えた。
「俺より、啓太のほうが早いんじゃないか?」
「今日、啓太君クラスの風紀委員の仕事があって遅くなるそうなの」
「そうか、なら俺が持っていくよ」
俺は手を出してプリントが入った紙を取った。
残りの2時間の授業が終わり、啓太の家にプリントを渡しに行った。
啓太の家から、帰ろうとした時に目の前に薪名がいた。
ハッとした俺は慌てて「よ、よう。薪名」と挨拶した。
薪名も「こんにちは。急にごめんね。勝生君が啓太君の家までプリントを届けに行くって聞いて、ちょっとよってみたんだけど...」と、答えてきた。ということは俺になんか用があったのかな?と思い聞いてみた。
「ああ、そうなの。で、なにかあったのか?」
「実は...」
薪名は急に真剣な顔になった。
俺は提案してみた。
「まあ、帰りながらでも...」
「そうだね」
そういうと二人は歩きだした。
「実はね、最近学校のほとんどの男子から告白されるの...」
「なるほど...て...えーー!」
俺は驚きを隠せなかった。急に告白されることについての相談を女子にされるとは思ってなかった。
「そそそそそれは...どういう...」
「ちち、ちがうの!本当に困ってるの!」
俺もさすがに困った。