男だ!
ある程度、この物語を書き進めたら、異世界異能バトル物語を書く所存です!
尚、作者が好きなジャンルは異能バトル系物語です!
美少年が目を覚まし、阿宮斗が痺れから回復した後、みんなでカレーを食べながら、先ほどの出来事について、話しあっていた。
『と言う事は、あなた達はみんな、異世界人ってわけね』
そう言って、阿宮斗の母は、左から順に異世界人達を見渡すと、更に続けて大声で言った。
『まっ、面白そうだから、住まわせても良いわよ!』
「って、金は大丈夫なのかよ? 母さん」
『もちろん! それどころか、有り余って困ってるぐらいだわ』
「あっ、そう……って、肝心な事、忘れてんじゃん! 自己紹介!」と阿宮斗が叫び気味な声で言うや否や、母は自己紹介をし始めた。
『私は、皇 愛子って言います。この子の親なんですよ』と言うや否や、阿宮斗の頭の上に右手を乗せた。
「いちいち乗せんなって、俺は皇 阿宮斗。16歳だ。宜しくな」と愛子の手をどかしながら言ったのも束の間、ロングヘアーの女の子は、嫌そうに言った。
『あたしと同い年だなんて……』
「うっせえよ、んな事言われても、どうしようもねえじゃん」と阿宮斗は言い返した。
その直後、愛子の左隣に座っていた茜が、『皇 茜と言います! 18歳です。宜しくお願いします!』と自己紹介をすると、阿宮斗の右隣の人から逆時計回りに自己紹介を始めた。
「僕は、セオって言います。訳あって、名字はありませんし、正確な年齢も分かりません」と灰色ショートヘアーの美少年が。
『えっと、エメ……って名前です。私も訳あって、名字はないです。年齢は……多分、15歳だと思います』と水色ツインテールの女の子が。
『あたしは、蓮乗院 飛鳥。王族の姫だったけど、あの感じじゃ女王の命令によって、死んだ事にされてるでしょうね。予知能力者であるとともに、あたしを異世界にとばした張本人なんだから』と黄緑色のロングヘアーの女の子が続けて自己紹介をし終わると……
「母親なのに、ひでえな……」と阿宮斗が、本音を漏らした。
『その事に関しては、気にしてもらっても困るわ。あなたにされた事以外は、もう既に受け入れてるもの』
「あれは、不可抗……」
『うるさい! あなたは、黙ってて』
その後、数秒程、沈黙が続いてしまった。その沈黙を破ったのは、まだ自己紹介をしていないメイドだった。
「俺っちは、セレン・バニーアティーエ。15歳。メイド服は仕事上、着ているだけだ」
『俺っち? もしかして、男の娘?』と茜が隣に座っているセレンを期待する様な眼差しで、問いかける。
「なんだ、その眼差しは! 一応言っとくけど、俺っちは、男だぞ!」
『男の娘だ! わーい!』と言うや否や、茜はセレンを抱きしめ、お互いのほっぺたを無理矢理密着させ、自分の頭を上下させて自分のほっぺたとセレンのほっぺたを擦り合わせ始めた。
因みに、被害者のセレンはと言うと、慌ててはいるものの、顔が赤くなっていたのであった。
主要人物のプロフィール(1)にて、 「性別」の項目がなかった事に気付いた方もいらっしゃると思いますが、理由は、「セレンを男だとバラすのは本編でやるべき」だと思ったからです!
ミスではありません!