スパーク!
この物語は、異世界基準の物語ではありません!
御注意くださいm(_ _)m
尚、魔法の発動という行為が物語に出てくるのは、今回が最後となります!(断言)
「は? 嘘だろ!? なんだよ、あの黒い穴は!」
阿宮斗が驚いたのも束の間、黒い穴から、ドレスの様な服を着ているロングヘアーの女の子が落ちてきた。
「え!?」
『どいて!』
「無理!」
それもそのはず、避けるにも既に時遅しとしか言いようがない程、距離が近いのだ。その上、更に複数の人が落ちてきてるのだから……
「ぐはっ……重っ」
阿宮斗は、下敷きにされる他ないのである。
『ちょっ、ちょっと、下にいるあなた! そんなとこ、触らないでくれる?』と言っているロングヘアーの女の子は、顔を真っ赤にしている。
「んな事言っても……」
ロングヘアーの女の子の上には、2人乗っかっていて、1人はいかにもボロそうな服を着ているツインテールの女の子がうつ伏せ状態で、もう1人はメイド服を着ているショートヘアーの人が仰向けの状態である。更にその上には、男であろうと思われる美形でショートヘアーの人が、目を閉じ、うつ伏せの状態で乗っかっているのだ。
『不可抗力であっても、認められる事と認められない事があるのは、分かってるの?』
ロングヘアーの女の子が、怒っていて当然であろう。何故なら、阿宮斗の両手は、女の子の胸を揉んでると言われても言い逃れの出来ない状況なのだから……
『何事?』
『わお!』
しかも、カレーを食べているはずの母と茜までやってきたのだから、余計、困った事になりそうな予感が阿宮斗を襲った。
「ん? なんじゃこりゃ!? って、人を下敷きにしちゃってるし! ちょおい、起きろ! ノッポ野郎!」
阿宮斗は、「メイドなのに、口が悪いなあ」と思っていると今度は意味不明な言葉をメイドは続けて言った。
「って俺っち、知らない言語喋ってるし!」
「は? そんな事より、早くどいてくれ……如何にかなりそうだ……」と阿宮斗は、キツそうに声を漏らした。
『大変! 早く助けなきゃ』
『あっくん、今行くね』
と言って、母と茜は未だに目を閉じたままの美少年をどかし始めた。その際、阿宮斗は、「遅い」と思ったのは言うまでもない。
美少年をどかした事により、自力で立つ余裕の出来たツインテールの少女と口の悪いメイドは即座に立ち上がり、それを確かめたロングヘアーの女の子は、即座にその場で立ち上がり、右手の人差し指で、阿宮斗を指差した。そして…
『痺れなさい! スパーク!』
ロングヘアーの女の子の指先から、電流が流れ出し、阿宮斗を襲った。
「んがっ」
その後、阿宮斗は、約30分の間、痺れ続けていたのであった……
練習のつもりで書いていたんですが、思っていたよりも読者が多くて、「頑張らなくては」という気持ちで一杯です!