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プロローグ1

初投稿です!

未熟なところが目立つとは思いますが、読んで頂けると幸いです。


登場人物の名前の呼び方

蓮乗院(れんじょういん) 飛鳥(あすか)

琴音(ことね)

秀和(ひでかず)

「はあ……いつになったら、素敵な男性に会えるのかしら」

 とある王国のお姫様、蓮乗院 飛鳥は自室の片隅に設置している机に伏せた状態で酷く落ち込んでいた。

 飛鳥は、男運が悪かった。

 お見合い相手の殆どが、性格の悪い男ばかりで、大抵の場合、お見合いをした男とはその日以降、2度と会おうとしない。

 偶に良い男と出会えたと思ったら、1週間も経たないうちに突如として不幸な死を遂げてしまうので、飛鳥は15歳なのにも関わらず、婚約者がいないのである。

「本当は頼りたくないけど、お母様のおカを……いや、でも」

 飛鳥の母、琴音は女王で、予知能力者である。予知能力者と言えば、胡散臭い印象を受けるだろうが、琴音の予知は今迄1度たりとも、予知を外した事が無いのである。

 因みに、国王は飛鳥が10歳になる前に亡くなっており、長男の秀和は、「母上が女王として生きる事が困難な状況にでもならない限りは、王位を継ぐつもりは無い」と断言してる為、必然的に琴音が政治を行う事になるのだが、あろう事か琴音は予知能力を使って政治を行っているのだ。

 そんな琴音を頼りたくない理由、それは【自分の人生は自分で決めるもの!】と思っているからである。

 そんな訳で、飛鳥は母の予知能力を一度も頼った事が無い。

 とは言え、飛鳥は恋したいお年頃。ついつい、自分の信念とは間逆な考えを口に出してしまっても、仕方ないのかもしれない。

「あっ、そっか! お見合いで婚約者が見つかるのかどうか占ってもらえ……いや、それも違うわね。うーん……」

 飛鳥は机に伏せたまま、しばらく考え事をしていると……

 トントン、 トントンとドアをノックする音が聞こえてきた。

「どなたでしょうか?」

「飛鳥、開けてくださる?」

「お母様!? すぐにお開けしますね」

 琴音が、自分の部屋まで来る事自体初めてなので、疑問に思いながらも、飛鳥はドアを開けた。するとそこには、魔法を待機状態にしている琴音が、護衛も付けずに右手を飛鳥に向けたまま立っていた。

「はっきりと聞かせてあげるわ! あなたは、この世界にいるべきじゃないのよ? よろしくて?」

「おっ、お母様! 何を言って……」

「さようなら」

 琴音は、うっすらと涙を流しながらも、魔法を発動させた。

「嘘……」

 その後、飛鳥はまるで、瞬間移動でもしたかの様に、その場から姿を消したのであった。

「仕方がないのよ。飛鳥がこのままこの世界で暮らしていても、幸せな未来なんて、訪れる事はないと予知してしまったのだから……」

 そう言って、琴音はその場を立ち去った。

 その後、飛鳥は行方不明者となったのは言うまでもない。

投稿頻度は、不定期になると思います。

納得するまで書き直しをしているので…

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