精霊と契約
文字数少なくてごめん…増やしていくから!
次から話をポンポン進めてく予定
「さて、封印も解けたし君の質問に答えるよ。」
スライム型の石の中から出てきた精霊は真っ白はスライムだった。……
「お前精霊じゃなくてスライムじゃ「何か言った?」いいえなにも。」
怖ぇ!スライムは禁句だったみたいだ…どう見てもスライムだけど。
「私が考えてること読めるって忘れてないかな?光輝君?」
精霊がナイフらしきものをだしている。切っ先がこっちを向いていて今にも飛んで来そうだ。
「申し訳ありません!もう二度とスライムだなんて考えもしません!」
「本当に?」
「sure.精霊様」
ナイフらしきものはゆっくりと謎の空間へ仕舞われていった。助かったみたいだ…
「君と契約したいと思っていたけどやっぱりやめようかな。スライムなんて言うし」
契約?なんのこと??
「あ、そっか、何も知らないんだね。光輝君」
「俺は帰り方を聞きたいだけなんだけど、どこから契約なんて出てくるんだ?」
精霊と契約って小説だもチート能力だし気にならないわけではないんだけど。
「君が聞きたいことに僕が答えると君は契約したくなると思うよ」
…契約すると元の世界に帰れるとか?
「ほらほら早く聞いてよ。僕に聞きたいことがあるんでしょ?」
「お前さっき切れたとき私とか女みたいな話し方になってたけどどうしたんだ?」
予想と違う質問だろうなこれ。
「え!嘘!……元の世界への帰り方じゃないの?」
「帰り方も聞きたいけどお前の話し方の事も聞きたかった」
ふと今思っただけだけどな。
「ええ……うん、契約したらいつかわかるよ。」
「お前の女みたいな話し方は契約と関係あるのか」
契約すると精霊は女みたいな話し方になるのか……契約っていったい何なんだ…
「まぁ…契約は普通の契約だよ?だから契約って言う度に少し身を引くのやめて…結構傷つくよ?」
この精霊の普通は信用していいのか…?そもそも異世界の精霊との契約と人間同士でやる契約って同じなのか?…契約しなければいいか。
「分かったよ。それじゃ、元の世界に帰る方法を教えてくれ」
「やっとその質問だね…帰るのも魔法を使えばいいんだよ」
おお、やっぱり異世界には魔法があるのか!て、こいつ俺に魔人化する魔法かけてたか。
「ちなみに僕がやった『魔力譲渡』は魔法じゃないし魔人化の魔法でもないからね」
「じゃあなんだよあれ?」
魔法じゃないってことはなんだ?超能力か?
「それは後で教えてあげるよ。それより魔法を使って帰るなら魔法を使えるようにならないといけないよ?魔法を使えるようになる方法を聞かないの?」
「魔法を使えるようになる方法を教えて下さい」
「簡単だよ、僕と契約すればいい」
「他の方法を教えて下さい」
さっきの会話で俺がこいつと契約したくないことが分からなかったのか…心読めるのに…
「光輝君は契約について勘違いをしているみたいだね…精霊との契約っていうのは精霊の魔力や魔法を契約者が使えるようになる代わりに契約者は精霊の願い事を叶えるっていうものだよ」
なるほど、つまりこいつの願い事は女みたいに話す事なのか。だから契約すれば分かるのか、納得だ。
「光輝君は僕についても勘違いしているみたいだね…僕は元々女の子なんだよ?しかも君の好みの超可愛い女の子だよ?」
「嘘を言うな」
この精霊が女の子だなんて考えられないな。それに自分を可愛いと言う女の子はあまり可愛いくない子が多いんだよ。
「僕の願い事は女の子の姿に戻ることだよ。僕と契約してくれないかい?」
「…………魔法でお前の姿を戻すことは出来るのか?」
そもそも女の子だなんて信じてないけどな。
「もちろん、君と僕で魔法を使えば今は無理でもいつかできるよ」
「もし契約者が願い事を叶えられ無かったらどうなるんだ?」
「精霊の力をほとんど使えないだけだよ」
…損しないならいいか。
「わかった、契約しよう。」
「ありがとう、光輝君。それじゃあ、僕に名前を付けて」
「わかった…名前?」
名前を付けるのが契約なのか?
「うん、名前を付けてくれれば契約は完了だよ。センスのある名前にしてね」
ふむ…俺のネーミングセンスが光る時がきたか。
「お前の名前は《しらたま》だ。よろしく、しらたま」
完璧なネーミングセンス…来たな、俺の時代
「………センス無いね」
「!?」
俺のネーミングにセンスが無いだと…!
「白くて丸いからしらたま、なんて嫌だよ。せめて一文字でいいから変えてよ」
名前は単純な方がわかりやすくていいのに…
「じゃあ、《しろたま》な。一文字変えたからな。よろしくしろたま」
「…分かったよ。君がその名前にこだわるなら僕はその名前を受け入れるよ」
しろたまがそう言うと、俺としろたまが金色の光に包まれた。その光は、俺としろたまの中に入っていき、そのまま消えた。
「契約完了だ。僕の願い事がまだ叶ってないから君は魔法はほとんど使えないよ」
「え?契約して魔法使えば元の世界に帰れるんじゃ無かったのか?」
「僕はただ、帰るのには魔法を使う必要がある、という事と魔法をつかうには僕と契約する必要がある。と言っただけで契約したら帰れるなんて言って無いよ」
「………」
確かに契約したら帰れるなんて言ってない、言ってないけどさ…
「こんなの詐欺だ!」