第一章 理科室
キーンコーンカーンコーン………
5時間目終了のチャイム。
「じゃあ帰り終わったら理科係は、かたづけに来ること!以上終わり。」と先生がいうとみんな一斉に教室に戻りだした。
今日週番だから遅くなるけどまぁいいよね…
まぁ先生もわかってくれるはず…
これが運命の分かれ道になった。
放課後
ヤバい…先生怒るかな?
そんなことをおもいならがら小走りしているのは、桐生莉依羅だった。
真面目。あまりインパクトは、ない性格でお下げに瓶底眼鏡。
根暗で、本当に委員長みたいな仕事がよく似合うような子だ。
理科室につき、そっと中に入ると先生が片付けをやっていた。
堀越遥先生は、女の先生で身長も高くて、容姿淡麗。
「先生遅れてすみません。」
「大丈夫ですよ。そんな焦らなくていいわよ」と先生がいった。
安心した。
その後15分ぐらいやりやっと終わった。
「じゃあそろそろおわりでいいわよ。」
「それでは、帰らせて頂きます。」
先
「………。」
莉
「??どうしたんですか?」
いきなり無言になった。
ふとなにかを思いついたように歩き始める。
こっちにむかって…。
ニコリと意味ありげな笑いをしながら…
私は、危険を察しすこしづつ下がりながらしかし後ろが無限にあるわけでもなく…壁にあたり、逃げ場を失う。すると、顔の横から後ろの壁を
「バーン」と叩いた。
「これどう意味だかわかる?」