6/9
5歩目
ー翌朝
ピピピッとなり続ける目覚まし時計を勢いよく停める。
『よぉし!』
ヘアアイロンを暖める間に制服へと着替える。
今日は部活がないから、ビビッときた彼に会いに行ける絶好のチャンス…!
洗面台の鏡で髪を綺麗に整え、全身鏡の前で笑顔の練習。
『初めまして!田中結衣!仲良くしてね!
…
ちがう…初めましてなんだから…
おはよう!〇〇くんだっけ?よろしくね!
…
これも違う…』
小説はどうやって仲良くなっていたか思い出せず頭を捻り続ける。
「朝から何言ってるの?
早くご飯食べて学校行きなさいよー」
リビングから母の声が聞こえ、急に恥ずかしくなってくる。
『はーーい!
パン焼いててねー!』
今日はわくわくが止まらい。




