4歩目
「ねぇ、いつもと違うよ?
授業中もぼーっとしてたじゃん、大丈夫?」
『ぜーんぜん大丈夫!ごめんね!
あ、そうだ!今日のお礼!なんか欲しいものある?』
部活が終わり、暗くなる前に凛と家路に着く。
学校から少し離れたコンビニに自然と足が向かう。
「ならいいんだけどねー…
あ!私からあげちゃん!レギュラーでおねがーい」
『えーチーズが1番美味しいのにー…』
「結局はみーんなレギュラーに戻ってくるのー」
ホットスナックの棚から取り出し無人のレジに向かう。
ぴっぴっとバーコードを通していく。
現金で支払いを済ませ凛にからあげちゃんを手渡す。
「ありがと〜」
『こちらこそ。これからもよろしくね。』
「ちゃんと授業は聞いてくださーい。」
からあげちゃんをつまみながら駅に向かう。
『凛ってさ、今の彼氏となんで付き合ってるの?
結構長いでしょ?』
「そりゃ、好きだから!でしょ?
他になんかあるの?」
『まぁ、そうだよね…』
「なになに!
そんなこと普段聞かないじゃん!
好きな人でもできたか??」
ニヤニヤしながらゆっくりと近付いてくる。
今日のことを話せば、根掘り葉掘り聞かれるだろうから、『好きってどんな感じか気になったの』と誤魔化してみる。
“小説みたいな恋ができそうな、ビビッときた相手”なんて、意味がわからないから…
「ふーん…好きな人出来たら一番に教えてよね!」なんて、かわいい笑顔で私を見る。




