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小説みたいな恋がしたい。  作者: なぎ


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2/9

1歩目

数学の授業中、ぼーっと外を見つめる。

先生の声が、右から左へと耳を抜けていく。

真っ青な雲ひとつ無い空。

まだ少し寒い春の風が教室に入ってくる。


「おい、田中。俺の話聞いてたか?」


ビクッと身体が跳ね上がる。


『あ…すみません…』


いつの間にか問題集を解く時間になったのか…見回りにきた佐藤先生に頭を小突かれる。

問題集に目を落とすが、どの問題をしなければならないのかも分からない。

悩んでいる間に先生も教壇の方に戻っている。


「43ページの問4から7」


隣から小さな声が聞こえてくる。


『ありがとう。森田くん。』


2年連続同じクラスの森田くんが救いの手を差し伸べてくれる。

森田くんも佐藤先生も小説みたいな恋がしたい私からすれば、絶好のお相手だ。

恋がしたいだけなら…勝手に好きになるだけなら、きっと彼らを好きになるのも楽しいのだろう。

けど、私は欲張りだからエンドも小説みたいなのがいい。

大恋愛で、結婚して…子宝にも恵まれて…そんな人生がいい。

だから、私を好きになってくれない彼らではダメなのだ。


「じゃあ、授業聞いてなかった田中問5なー」


『あ、はい。』


また、ぼーっとしているうちに声をかけられる。


『凛、答え教えて…』


「もー…結衣。ちゃんと聞いてなきゃダメだよ。」


でも、なんだかんだ教えてくれる。ノートを渡してくれて、黒板に凛の教えてくれた式を書いていく。


「はい、正解。

じゃあ、解説していくぞ。」


『凛、ほんとにありがとう。

今度なんか奢らせて。』


これが平々凡々な私の日常。

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