表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
石炭紀紀行(鱗木SF・改)  作者: 夢幻考路 Powered by IV-7
凍てつく地でも、採集を。
127/225

―描写を支える科学的背景― シダがいない(解説編)

では、現在連載で取り上げている石炭紀ゴンドワナ、特に南米の植生について、ようやく重い腰を上げて見に行くことにしよう。

ブラジルのイタラレ層群において寒冷な、氷期のツンドラ気候において確認されるのは、リンボク類に近い小葉植物の胞子(同型のものがBumbudendronから確認される)、トクサ類、そしてコケ植物である。

やや温暖な間氷期の植生にしても、シダ種子植物、コルダイテス類に似た裸子植物、木本性小葉植物、トクサ類、針葉樹(やや時代を降るが)。

ボリビアのタリハ盆地においてはシダ植物に相当すると思われる胞子も見つかってはいるが、いまだそれに相当する植物化石は見つからず(胞子は微細な違いをよく反映するが高次分類には弱い傾向がある)。

アルゼンチン西部の植物化石をみてみても、小葉植物、トクサ類、シダ種子植物、コルダイテス類に似た裸子植物、類縁不明の裸子植物、パウロフィトン、分類が難しいスフェノプテリス型の葉である。

パウロフィトンはそもそもシルル紀的な植物の姿をとどめてしまっている植物なので、これをシダだというのには極めて苦しいものがある。

概していえば、後期石炭紀の前半において、アルゼンチン西部とブラジル南部においてはトクサ類以外の大葉シダ植物は見られない。

南米のほかの地域についても高緯度地帯を調べてみても、トクサ類以外で確実な大葉シダ植物の記録はやはり見つけることができず、植生の主要要素にトクサ類以外のシダ植物がいなかったようである。


Bernardes-de-Oliveira, M. E. C., Kavali, P. S., Mune, S. E., Shivanna, M., de Souza, P. A., Iannuzzi, R., ... & Ricardi-Branco, F. (2016). Pennsylvanian–early cisuralian interglacial macrofloristic succession in Paraná Basin of the state of São Paulo. Journal of South American Earth Sciences, 72, 351-374.

Césari, S. N. (2023). The late Serpukhovian-earliest Moscovian flora from westernmost Gondwana. Review of Palaeobotany and Palynology, 317, 104969.

Di Pasquo, M. M. (2007). Update and importance of the Carboniferous and Permian paleontological records of the Tarija Basin. In European Meeting on Paleontology and Stratigraphy of Latin American (No. 4, pp. 107-112).

Ricardi-Branco, F., Costa, J. S., Souza, I. C. C., Rohn, R., LONGUIN, M., & Faria, R. S. (2013). Bryophytes associated with Pennsylvanian periglacial environments in southern Gondwana (São Paulo State, Itararé Group, Paraná Basin, Brazil). Bulletin, 60, 343-347.


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ