『作者が自分の書く異世界に入り込んで、その都度、都合のいい話を作っていく』話の三話目ってこんな感じ?
よし、夢に入って続きを書くぞ!
おやすみなさいっ!!
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ゴトッゴトッ!!
ガタンッガタッ!!
「ふわぁ~~~~!何コレ?めっちゃ揺れてるけど?」
「あっ!!リンゴっ!!やっと目が覚めた?よかったぁ~~~~!!!」
オレはホッと胸をなでおろした。
なんせリンゴが口をきかなくなってから起こった事と言えば、怒涛の展開だったから。
まず、御馳走をたらふく食わされた。
おっさんが
「今生で最後の晩餐になるかもしれないでしょ?どぉーーーぞっ!たっくさん召し上がれっ!我が家の全財産をつぎ込みましたっ!!」
ってありったけの食い物を用意してくれたから。
七面鳥のローストとか、黒パンとか、木の実のプディングとか、あんまり食ったことのないモンばっかだったけど。
美味くも不味くもない。
塩味が薄いし、変なハーブ?が入ってるし。
エマが隣に座って、酸味が強いワインを次から次へと、木のコップに注いでくれたのが唯一のテンション爆上がりポイントだった。
で、その後、エマのチュニック(長袖の足首まである上着)に着替えさせられ、白粉を顔に塗りたくられ、頭には『ウィンブル』という顔と首を覆う、現在の修道女が被ってるヴェールを被らされた。
これで女装が完成!!
その後、
「ハイこれに乗って!『森の祭壇』に連れてってあげるから!」
っておっさんに言われ、ロバが引く荷車に乗せられ、今に至るってワケ。
リンゴが
「あぁ、今そこ?じゃあ、アダム、魔物退治用の『アレ』を用意した?」
「はぁ?何のこと?してるわけないじゃん!」
リンゴが細い目でギロっと睨んだ気がした。
「お前っ!頭の中に思い浮かんだだろっ!それを用意するよう、今すぐおっさんに頼めっ!」
オレはロバの手綱を引くおっさんに耳打ちし、
「じゃあ知り合いの酒場のオヤジに頼んでみるよ」
途中で寄り道し、その樽を荷車の上に乗せ、出発。
建物が立ち並ぶ石畳の街並みを外れ、郊外に出ると、土の道になった。
しばらく草原の中の馬車路を進むと、前方に、黒々と木々が茂る『xxの森』が見えた。
森の中に一歩足を踏み入れると、昼間でも日光が入らない。
真っ暗な木陰が続く、陰鬱とした道を、ロバがマイペースでゆっくりと進む。
ガタッゴトッ!!
ゴトンッ!!!
荷車が止まった。
「はい、ここです。この脇道をまっすぐ進むと、突き当りに洞窟があるので、そこで待ってると、魔物が襲いに来るらしいので、それでお願いします。」
おっさんが呑気に告げた。
「いやっ!!樽はっ??運ぶの手伝ってくださいよぉ~~~!」
樽の転がし方も知らないので、おっさんに手伝ってもらって樽を洞窟まで運んだ。
「このまま、一緒に、魔物が来るのを待ってくれたりぃ~~?」
おっさんが見たことも無いような無表情かつ、真空のような虚無の目つきで睨む。
「するわけないかぁ~~~」
諦めて一人で、樽の横に立って、魔物を待つ。
しばらくすると、洞窟のそばの木々がザワザワと揺れ始めた。
光の差さない、真っ暗な茂みの中で、チラチラと白く何かが光る。
魔物??
「リンゴっ!魔物って何だ?」
「あ~~猿だよ。手下はキツネザル?っぽいイメージ。ボスは猩々って呼ばれてるけど、オラウータンね!」
「樽の上板を石で割っておいて、洞窟に隠れるんだよな?今、突然、オレの頭の中にはそのアイデアが浮かんだ。」
「そうそう」
洞窟に隠れると、木の上から次々と猿たちが下りてきた。
樽に近づき、交代でワインをがぶ飲みしてる。
呑んだ猿から、そばで力尽きたようにぐったりと居眠りを始めた。
「で、このまま、ボスの魔物が来て、そいつがワインで酔っぱらったら、短剣?コレで刺し殺すんだな?」
「うんうん」
気軽にいうけど、生き物を殺したことなんて一度もないっ!!
死んでるサカナを捌いたことしかないっ!!
血っ!!怖っっ!!
罪悪感が半端ないっ!!!
でも、異世界だし、魔物だし、血の色もきっと、鮮血じゃなくて、黒とかにしてくれてるのでは?
リアリティが無くなるように?
何かに配慮してくれてる!?
ことを祈って、ボス魔物が来るのを岩陰で待ってた。
ゴソリッ、ゴソリッ!!
木の枝が大きくたわんだと思ったら、
ドスンっ!
と音がしたかのような、大きい物体が樽の近くに落ちてきた。
長い、サラサラの金色の毛が全身にびっしり生えた、2m級力士の体格のオラウータンが樽に近づいた。
手下の猿は、慌てて樽への通り道を開けるもの、酔って寝転がって動かないもの、ボス魔物の後ろについていくもの、それぞれ自由な動き。
デカいっ!!
あんなものをこの刃渡り30㎝ほどの短剣で刺し殺せるの??
頸かっ?!頸を切ればいいのか?
それしか思いつかんっ!!!
ギュッ!!
「痛いっ!!握りしめるなっ!果汁が出るっ!!」
リンゴがわめく。
「よぉ~~しっ!飲めっ!!ワインをっ!飲み干せっ!!そして、ぐでんぐでんになれっ!!」
祈りながら見守る。
ボス魔物は樽の割れ目に鼻をくっつけ匂いを嗅ぐと、ちょこまか後ろをついてきた手下猿に向かって
「オデ、キンシュ チュウ。オマエタチ ゼンブ ノメ」
え?
リンゴが
「え?」
オレがリンゴに唾をかける勢いで
「おいっ!どーなってるっ?!!禁酒中っつったぞっ!!猿のくせにっ!休肝日かよっ!!ふざけんなっ!」
いや、落ち着け。
オレには神がついてる。
こんな展開も織り込み済みだ!!
リンゴの口に指をつっこみ、
「なぁ?これもストーリーの一部だろ?これからどうすりゃいいんだ?オレにはなにも閃かんが?神は知ってるんだよな?」
指をグイグイ押し込み、リンゴの実の中に食い込ませる。
「こらっ!シャリシャリいってるだろっ!痛いってっ!痛んでポリフェノールで黒くなるだろっ!!知らんっ!私の考えではボス魔物もワインで酔っぱらって寝込んだ隙にお前が殺してめでたしめでたしのハズだっ!!」
はぁ~~~~っっ??!!!!
コイツっっっ!!!
無責任なっ!!!
「無能な神だなっっ!!どーするんだっ!!何か思いつけよっ!!あっ!ボス魔物がこっちに気づいたっ!寄ってくるぞっ!!」
ノッシ、ノッシとオラウータンがやってきて、オレの目の前に立つ。
ゆっくりと手を伸ばし、ヴェールに手をかけ
「カワイイ オマエ コノミノタイプ イマスグ クウ」
えぇぇぇっっっ???!!!
どっち?
どっちの食う??!!
好みのタイプってことはソッチ???!!!
完全にパニックのオレは、もうこうなったらイチかバチかだっ!!
腹をくくった。
ギュゥゥッッ!!!
握りしめる拳に力が入る。
「はい、いいですけど、ワタシを食べる前に、まず、これを食べてください!」
握りしめすぎて、潰れかけて、果汁がポタポタ垂れる、リンゴを差し出した。
神!!!
悪いが、今は、『毒リンゴ』になってくれ!!
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「痛いっ!!!シャクシャク味わうなっ!!『オデ コンナニウマイモノ クッタコトネェ』じゃないっ!!」
はっ!
目覚めたっ!!
全身をかみ砕かれた割には、全然、痛くない。
実際の感覚じゃなく、『気持ち』が痛かったのよねぇ。
そっかぁ~~~アダム!よく考えたねぇ~~!!!
私が『毒リンゴ』になったから、それを食ったボス魔物は死んだんだねぇ~~!!!
無事、街に帰って、エマを獲得?かつ命令し放題かしら?
何にせよ、ハッピーエンド!!
というわけで、このお話はこれで完結!投稿サイトにUPしま~~~す!!
最後までお読みいただきありがとうございました!!
やっぱり書ききらないと気持ち悪いですので。




