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バジルと才能

【あらすじ】

バジルと才能の共通点とは?

畑のバジルが大きく育った。

種を三十粒は播いたが、大きく育ったのは五六株。

トマトが余ればトマトソースを作れるけど、

トマトが採れなくなったのでバジルが生い茂っていても無駄になってる。

ニンニクを使うイタリアンや市販のトマトソースの仕上げに入れてもいい。

バジルがたくさん茂りすぎるならジェノベーゼソースにもできるけど、五六株ではできない。


バジルが無ければイタリアンにならない。

バジル無しでは物足りない味になる。

夏は畑で育つけど、冬は育たない。

水が多すぎても少なすぎても育たない。

日陰でも日光が強すぎても育たない。


イタリアンを作るときでも

「めっちゃバジル欲しいっ!!」

時と、

「別になくてもいいよね。」

の時がある。


今、畑に生えてるバジルを何とか()かせないかな?

乾燥バジルを作ったこともあるけど、それはまた別。

「生のバジルでなければ!」

必死に活用法を考え出そうとする。

でも、このこだわりは長続きしない。


才能ってバジルと同じじゃない?


ちょっと特別感があるところとか。


適切な環境、適切な刺激がないと、大きく育たないし結果が出ない。

使う計画(トマトソース)をたて種をまいても芽が出ないときもあれば、

期待してない所に自生したりもする。

切望するときもあれば、あってもなくてもどうでもいいときもある。

有り余るほど欲しくはないけど、ないものねだりで欲しくなる。


必要とされ、ちやほやされ、大事にされる場面もあれば、

雑草みたいに無視され、いてもいなくてもどうでもいいように扱われたりもする。


あるからって、偉いとも思わないけど、たまにはめちゃくちゃ羨ましい。

あるからって、いつでも安心、何でも美味しいわけじゃないけど、なければ完成しないときもある。


試しに違う料理(しゅうだん)に入れても、他の素材(メンバー)とは上手くいかなかったり、しっくりこなかったり、逆に全体が不味くなったりする。


()かす方法が思いつかなくて苦しむ。

苦悩に耐え切れず試みるのを諦めてしまう。


「しょうがないから今の畑に種を残して次世代に期待するか」


バジルにとって、うちの環境は厳しい。

夏は暑く乾燥し、冬は寒く乾燥する。


自生は無理だ。


才能が()きることを、開花・結実というのも納得。


最低限の幸運が必要。

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