11/114
『ベタ』について考えてみる
『ベタ』と聞いて真っ先に思いつくのが『新喜劇』と『ドリフ』と『サザエさん』。
だが『これらが楽しめるようになったら大人になった証拠』ともいわれる。
予定調和を楽しめるかということだが、若いうちは難しい。
なぜ?
若者の使命?はおそらく既存の価値観をぶち壊すことだから。
対して、大人の使命?は既存の価値観を守ることだから。
というこの議論も『ベタ』。
聞き飽きてウンザリすること。
何を聞いても見ても体験しても、既視感があるのも疲弊した大人の特徴。
世界の分析が終了した脳には新しいものなどない。
新しいものがないのではなく、新しいものをそのまま受け入れ、自分の辞書の中に新たな語句として立項することができないだけ。
その石頭は、人生の見通しと精神に安定を与えるが、新たな価値の創造にはやっぱり弊害。




