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はじめての魔物討伐依頼

 シオンは新しい装備を身にまとい、シロンと共に冒険者ギルドへ戻ってきた。これから挑戦するのは、ついに魔物討伐の依頼だ。これまでは薬草採取などの小さな依頼ばかりだったが、装備も整え、シロンの力を活かすことで、次のステップに進むことができる。


「さて、次は魔物討伐の依頼だな」


 ギルドに入ると、シオンは受付のカウンターに向かった。シオンはギルドの窓口にいる女性、アンナに話しかけた。彼女はいつも親切で、シオンのことを気にかけてくれている。


「こんにちは、シオンさん。今日はどんな依頼を受けますか」


「今日は、魔物討伐の依頼を受けようと思ってます。装備も整えたし、シロンもいるから、そろそろ挑戦してみようかと」


 シオンが自信を見せると、アンナは微笑みながらも少し心配そうな顔をした。


「そうですか、でも無理はしないでくださいね。初心者向けの魔物討伐依頼もありますので、それを選んで挑戦してみるといいですよ。今、掲示板にいくつかの依頼が出ています」


「ありがとうございます。まずはその初心者向けの依頼から始めてみます」


 シオンは掲示板に貼られた依頼をじっくり見た。すると、「ウルフの討伐」や「ゴブリンの退治」など、初心者向けの討伐依頼がいくつか目に入った。ウルフはそれほど強力な魔物ではないが、群れで行動するため油断は禁物だ。シオンはウルフ討伐の依頼を手に取り、アンナに渡した。


□□□□□□□□□□

【依頼書】

依頼主:ランベル村村長

依頼内容:ウルフ討伐

報酬:銀貨15枚

依頼概要:村周辺の森でウルフが頻繁に目撃されています。農作物の被害が出ているため、ウルフの討伐を依頼します。特に群れでの行動が多いため、十分な準備をして討伐に挑んでください。

依頼難易度:Eランク

□□□□□□□□□□


「報酬は銀貨15枚か……これでシロンのための道具も買えそうだ」


 シオンは受注した依頼を胸に、しっかりと準備を整えながら次の戦いに向けて気を引き締めた。


「よし、ウルフ討伐に向かうか」


 装備も万全。シオンはギルドを後にし、ランベル村へと歩みを進めた。


 シオンはギルドを出て、さっそくランベル村へ向かうことにした。革の鎧を身にまとい、腰には鍛冶屋のガロルから購入したナイフがしっかりと装着されている。シロンも隣を歩いており、その白い毛並みが陽光に輝いている。


「さて、シロン。今回のウルフ討伐はお前の力も必要だ」


 シロンは嬉しそうに軽く鳴きながら、尻尾を振ってシオンを見上げる。


 シオンはもう一度「ステータス」と心の中で唱え、自分のステータスを確認した。


□□□□□□□□□□

名前: シオン

年齢: 10歳

職業: テイマー(初心者)

レベル: 3

HP: 60/60

MP: 40/40

力: 12

敏捷: 14

知力: 16

スキル: テイムスキル(初級)

□□□□□□□□□□


「少しずつ強くなってきたな」


 シオンは小さく呟きながら、目の前に広がる道を見据えた。


 街を出てしばらく歩くと、見渡す限りの草原が広がり、遠くには森が見える。ランベル村はその森の近くに位置している。シオンとシロンはそのまま街道を進み、村へと向かっていた。


 途中、シロンが何かを感じ取ったのか、耳を立てて前方を警戒する仕草を見せた。シオンもそれに気づき、注意深く周りを見渡す。


「どうした?シロン、何かいるのか?」


 シロンは鼻をクンクンと動かし、鋭い目つきで前方を見つめている。


「もしかして、ウルフの群れがもう近くにいるのか……?」


 シオンはナイフの柄を握り締め、周囲に目を光らせながら足を止めた。


 少し進むと、茂みの中から低い唸り声が聞こえた。それに反応して、シロンはシオンの前に立ち、身構える。


「やっぱり、ウルフだな……」


 シオンは静かにナイフを構え、慎重にウルフの出現を待つ。


 茂みが揺れ、3匹のウルフが姿を現した。全てのウルフが鋭い目つきでシオンとシロンを睨んでいる。群れで行動するウルフは手強い相手だが、ここで逃げるわけにはいかない。


「シロン、行くぞ!」


 シオンの指示に応じて、シロンはすばやくウルフたちに向かって走り出した。


 シロンは素早くウルフの一匹に飛びかかり、その攻撃でウルフを怯ませる。一方、シオンはナイフを振りかざし、もう一匹のウルフに接近した。


「これで終わりだ!」


 シオンは素早くウルフに向かってナイフを振り下ろし、見事に一撃を食らわせた。ウルフは力なく倒れ、残りの一匹もシロンが猛スピードで追い詰めていた。


「シロン、いいぞ!」


 シロンは最後のウルフを鋭い一撃で仕留めた。3匹のウルフを倒し終えた後、シロンは再びシオンのもとに戻り、尻尾を振っている。


「よくやったな、シロン。これで討伐成功だ」


 シオンはほっと息をつき、周囲の安全を確認した。


「エルデナのギルドで報告すれば、銀貨15枚が手に入るな。これでシロンの成長をさらにサポートできる道具を買えるかもしれない」


 戦闘を終えて、成長を実感したシオンはもう一度「ステータス」と心の中で唱え、自分のステータスを確認した。


□□□□□□□□□□

名前: シオン

年齢: 10歳

職業: テイマー(初心者)

レベル: 4

HP: 65/65

MP: 45/45

力: 14

敏捷: 16

知力: 18

スキル:テイムスキル(初級)、魔物探知(初級)

□□□□□□□□□□


「やっぱりレベルが上がってる……あと魔物探知も取得したのか……」


 討伐が終わり、成長を実感したシオンはシロンとともに、街へ向けて歩き出した。

ご愛読ありがとうございます。

これからも本作品をよろしくお願いします。


また、『ブックマーク』と『いいね』と『レビュー』をよろしくお願いします。


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