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はじめての装備購入

 シオンは薬草採取を続け、ギルドからの報酬を着実に積み重ねた。コツコツと依頼をこなしたことで、ついに装備を整えるための資金が貯まった。これでようやく、次のステップに進める。


「よし、これで装備を整えられるな」


 シロンの横で、シオンはそう呟いた。彼の目指す次の目標は、魔物討伐の依頼だ。そのためにはしっかりとした装備が必要だ。彼はシロンを連れて街の鍛冶屋へ向かうことにした。


 シオンは薬草採取で貯めた銀貨を手に、シロンと共に鍛冶屋「ガルドの工房」に足を運んだ。鍛冶屋の中に入ると、鉄の匂いと熱気が漂い、炉の中で鉄が赤々と燃えている。カンカンと鉄を叩く音が響き、職人たちが黙々と作業をしている姿が見えた。


「いらっしゃい。今日は何をお探しだ?」


 鍛冶屋の親父、ガルドが、シオンに声をかけてきた。筋骨隆々で無骨な風貌だが、その目は鋭く経験を積んできた職人そのものだ。


「こんにちは、俺はシオン。冒険者ギルドで登録したばかりの新人です。今までは薬草採取でお金を貯めていたんですが、魔物討伐の依頼を受ける前に、しっかりとした防具と武器を手に入れたいんです」


 シオンは軽く頭を下げて挨拶した。ガルドはシオンをじっと見つめ、その決意を感じたのか、うなずきながら腕を組んで考え込んだ。


「なるほど、新人冒険者か。冒険者としては装備が命だ、良い選択だな。テイマーか? ああ、そっちの魔物、テイムしたんだな」


 主人はシオンの足元にいるシロンを見て、少し驚いた様子を見せた。シロンの真っ白な毛並みと神秘的な雰囲気は、普通の魔物とは違って見えたのだろう。


「こいつはシロン。初めてテイムした魔物で、まだ俺も不慣れだけど、こいつと一緒にもっと強くなりたいんです」


「なるほど、立派な相棒だ。じゃあ、お前に合った装備を見繕ってやろう。初心者でもしっかり守れる装備が必要だな。あまり重すぎないものがいいだろうが、きちんと耐久性も必要だ」


 ガロンは棚から一つの革の胸当てを取り出し、シオンに手渡した。黒い革で作られたその防具は、しっかりとした作りながらも軽量で、動きやすさを重視していることが分かる。


「これなら、素早く動けそうだな。ありがとう」


 シオンは試しに胸当てを身に付けてみた。軽くてしっかりフィットし、違和感もない。


「そうだ、軽装の方がテイマーには向いているだろう。敏捷性が落ちると、危険だからな。だが、剣やナイフも持っておけ。テイムだけでは全ての戦闘に対応できない」


 主人は剣とナイフのセットもシオンに見せた。シオンは少し悩んだが、ナイフを選んだ。近接戦ではナイフがあれば役に立つだろうと思ったのだ。


「これなら、僕でも使えそうだ。これにします。ありがとうございます、ガルドさん」


 シオンは銀貨を渡し、装備を購入した。ガルドは渡された装備をしっかり手入れし、シオンに丁寧に渡してくれた。


「これでお前も一人前の冒険者の入り口に立ったわけだ。シロンと一緒にしっかり戦ってこいよ」


 シオンはシロンと共に店を出る前に振り返り、笑顔で答えた。


「はい、ありがとうございます!これで次は魔物討伐に挑めます。もっと依頼を受けて装備を強化していきます」


「そうしな、油断すんじゃねえぞ。何かあればまた来い。装備の手入れも忘れずにな」


 鍛冶屋を後にし、新しい装備を身に付けたシオンはシロンに目をやった。


「よし、これで装備は整った。次は魔物討伐の依頼に挑戦だ。シロン、一緒に頑張ろうな」


 シロンはシオンを見上げ、軽く鳴いて応えた。そして、二人は新たな冒険へとギルドへ向かうことにした。

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