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霧の洞窟攻略の報告

「シロン、フォグ、これで終わりだよ。依頼の品、霧の魔石を回収しよう」


 シオンは腰の霧剣をさやに収め、フォグベアの倒れた巨体に近づいた。戦いの余韻が残る中、シロンとフォグは警戒を怠らず、霧の中で周囲を感知していた。洞窟内は再び静寂に包まれ、シオンはフォグの能力に頼りながら、魔石のありかを探ろうとしていた。


「フォグ、霧の中で魔石の位置を探ってくれるかい?」


 フォグが羽をふるわせ、霧中感知のスキルを発動させた。シオンの指示に従い、フォグは霧の中を慎重に飛び回りながら、魔石の反応を探っている。しばらくして、フォグは小さな鳴き声をあげ、シオンに位置を伝えた。


「そっちか、ありがとう。シロン、フォグも助けてくれてるし、もうすぐ終わるよ」


 シオンはフォグが指し示す位置に慎重に歩み寄り、倒れたフォグベアの体を軽く探った。そこには微かに光を放つ霧の魔石が隠れていた。シオンは剣を抜き、丁寧にその周囲を切り開く。


「これが依頼の品……霧の魔石だ」


 シオンは輝く霧の魔石を手に取り、静かに息をついた。戦いは激しかったが、シロンとフォグのおかげで無事に討伐を完了できたことに、ほっとした気持ちが広がる。魔石は淡く光を放ち、霧の洞窟の暗がりを照らしている。


「みんな、本当にありがとう。これで依頼は達成だね。ギルドに報告して帰ろう」


 シロンは静かにシオンの隣に座り、フォグは軽く飛び回りながらその周囲を確認している。シオンは彼らに微笑みかけ、再び腰に剣を戻すと、霧の洞窟の出口へと向かって歩き出した。


 ブランシェのギルドに戻ると、受付にはリリーナが微笑んで待っていた。


「シオン君、お帰りなさい!霧の洞窟の攻略はどうだった?無事に終わった?」


 シオンはリリーナに笑顔で頷きながら、依頼の品である霧の魔石をカウンターに置いた。


「これが依頼の霧の魔石だよ。フォグベアを討伐して、なんとか回収できた」


 リリーナは興味深そうに霧の魔石を手に取り、淡く光るそれをじっと見つめた。魔石は幻想的な光を放ち、その場にいる全員を魅了しているかのようだった。


「すごいわ、霧の魔石を無事に持ち帰るなんて、さすがシオン君ね!フォグベアの討伐も含めて、本当に大きな成果だわ」


 シオンは謙遜しながら頭をかき、笑みを浮かべた。


「いや、僕一人の力じゃ無理だったよ。シロンとフォグが本当に頼もしくて、助けられっぱなしだった」


 シロンはその言葉に応じるようにリリーナを見上げ、フォグも翼を軽く広げて飛び回った。リリーナはその様子を見て、さらににっこりと微笑んだ。


「シロン君もフォグ君も、本当に頼もしいね!ギルドにとっても大きな成果だし、これは報酬も大きいわよ。少し待っててね」


 リリーナはカウンターの向こうへ消え、しばらくすると報酬の入った袋を手に戻ってきた。


「これが今回の報酬ね。金貨16枚。しっかり受け取って」


 シオンは袋を受け取り、少し重たい感触に驚きながらリリーナに礼を言った。


「ありがとう、リリーナ。これだけあればしばらくは大丈夫だね」


 リリーナは笑顔で頷きながら、シオンに向かって言葉を続けた。


「また何かあったら、いつでも来てね。シオン君なら、どんな依頼でも大丈夫だと思うわ」


 シオンは再び礼を言い、リリーナに別れを告げてギルドを後にした。シロンとフォグもその後に続き、街の広場へと足を向ける。


「さて、しばらくはゆっくりできそうだね。次の冒険の準備もあるけど、今は少し休もうか」


 シロンはその言葉に静かに応じ、フォグも軽く飛びながらシオンの後をついてきた。街の喧騒の中で、彼らの姿は徐々に日常の一部へと溶け込んでいった。


 依頼を無事に終えたシオンは、これからの計画を考えながら広場を歩いていた。次の挑戦は何になるだろうか。

ご愛読ありがとうございます。

これからも本作品をよろしくお願いします。


また、『ブックマーク』と『いいね』と『レビュー』をよろしくお願いします。


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