霧の洞窟5層
シオンたちは、ついに霧の洞窟の最終階層、5階層へと足を踏み入れた。洞窟内はこれまで以上に深い霧に覆われ、視界はほとんどゼロに近い。シオンは慎重に霧剣を握り、霧の中で仲間たちと一層強い絆を感じていた。
「シロン、フォグ、気を引き締めていこう。この先はボスの領域だ」
シロンが低くうなり、フォグも羽を静かに震わせながら霧を感知している。この階層にいるモンスターは、これまでの階層とは比べ物にならないほど強力だ。ボスであるフォグベアとその護衛であるミストウォリアーが、霧の中に潜んでいる。
「まずは護衛を片付けよう。それから一気にボスに集中する」
シオンは自分の作戦を再確認し、フォグに指示を出した。
「フォグ、霧操作で視界を広げて。敵の位置を探りながら、隙を作るんだ」
フォグは翼を広げ、霧をコントロールし始めた。霧中感知のスキルが周囲のモンスターの位置を捉え、シオンにその情報が伝わる。前方にミストウォリアーが3体、シオンたちを待ち伏せしているようだ。
「なるほど、あいつらが出てくるのを待ってるわけか。だが、こちらから仕掛けるぞ」
シオンはフォグに指示を送り、霧をさらに濃くしてミストウォリアーの動きを封じ込める。
「シロン、フォグが霧を操作したら、そこに飛び込んで一気に攻めるんだ」
シロンが素早く身を低くし、シオンの号令に従って霧の中へと飛び込んでいった。彼の敏捷性は既に人間の域を超えており、まるで霧そのものが彼を守っているかのように見えた。ミストウォリアーが霧の中で戸惑っている隙に、シロンが鋭い牙で一体目を仕留めた。
「いいぞ、シロン!その調子で残りも片付けよう」
シオンはシロンの動きに合わせ、霧剣を構えながら次のミストウォリアーに狙いを定めた。敵が霧の中でこちらを見失っている間に、シオンはその隙を逃さず一撃を放つ。霧剣から放たれる斬撃が、霧の中でほとんど音もなく敵に食い込み、ミストウォリアーが霧の中で消えていった。
「あと1体だ。フォグ、敵の動きを抑え込んでくれ」
フォグは再び霧操作を発動し、残ったミストウォリアーを包み込む。視界が完全に遮られた敵は、その場で身動きが取れなくなり、シオンの剣を避けることができなかった。シオンは力強く剣を振り下ろし、最後のミストウォリアーを撃破した。
「これで護衛は片付いた。次はいよいよボスだ」
シオンたちはついに霧の洞窟の最奥の手前まで到達した。深い霧が漂う中、その先に待ち受ける強大なボス、フォグベアの気配が重くのしかかってくる。ここまでの戦闘で確実に自分たちは強くなっていたが、油断は禁物だ。まずは一度、冷静に自分たちのステータスを確認することにした。
「一旦、みんなのステータスを確認しよう。油断はできないからね」
シオンは自分のステータスを開き、最新の数値を確認する。
□□□□□□□□□□
名前:シオン
年齢:10歳
職業:テイマー
レベル: 44
HP:2640
MP:2200
力:264
敏捷:308
知力:352
スキル:テイムスキル(中級)、魔物探知(中級)、鑑定(中級)、霧使い(初級)、魔物強化(初級)、視覚強化(初級)
□□□□□□□□□□
「霧剣も霧の革鎧も、十分強化されてる。今の自分なら、いけるはずだ」
次に、シロンのステータスを確認する。
□□□□□□□□□□
名前:シロン
種別:ホワイトウルフ
レベル: 44
HP:3080
MP:1760
力:308
敏捷:352
知力:176
スキル:成長促進、牙攻撃(中級)、風の加護(未解放)、感知、連携(中級)
□□□□□□□□□□
「シロン、もうほとんどの敵には引けを取らない力だな。フォグベアにも十分対抗できそうだ」
シロンは低くうなりながら、シオンの方を見つめている。準備は万全という様子だ。
次にフォグのステータスを確認する。
□□□□□□□□□□
名前:フォグ
種別:レアフォグバット
レベル: 33
HP:1320
MP:2310
力:132
敏捷:264
知力:165
スキル:霧操作(中級)、霧中感知(中級)、飛行(初級)、霧の癒し(初級)、連携(初級)
□□□□□□□□□□
「フォグも随分強くなったな。霧操作と霧中感知は、この戦いで大きな力になるだろう」
シオンは再び仲間たちに視線を向け、彼らが揃って戦う準備が整っていることを確信した。
「よし、ステータスは問題なし。あとはフォグベアに集中するだけだね。シロン、フォグ、頼むよ」
シロンが低くうなり、フォグもその小さな翼を静かに羽ばたかせて霧を感知している。彼らとの連携に自信を持ちながら、シオンは霧剣をしっかりと握りしめた。
「いよいよだ。ボス戦に入る前に、もう一度作戦を確認しよう」
フォグが霧操作を使い、視界を広げて周囲の霧をコントロールする。彼のスキルはこの戦いで重要な役割を果たすことになる。シロンは敏捷性を活かして敵の隙を狙う。
「まずは、霧の中で相手の動きを封じ、こちらが有利な位置を取るんだ。フォグが霧を操り、シロンがその隙を突いて一気に攻撃。俺も霧剣で援護する。フォグベアは力任せに来るはずだから、しっかり連携しよう」
シロンはその言葉に応じるように低くうなり、フォグもさらに霧を強めて気配を探る。
「それじゃあ、行こう」
シオンは霧剣を構え、深く息を吸い込んだ。次の瞬間、彼は仲間たちと共にフォグベアとの最終決戦に臨む準備を整えていた。
ご愛読ありがとうございます。
これからも本作品をよろしくお願いします。
また、『ブックマーク』と『いいね』と『レビュー』をよろしくお願いします。
気に入った! もっと読みたい! と思いましたら評価お願いします。
下の ☆☆☆☆☆ ⇒ ★★★★★ で評価できます。最小★1から最大★5です。
『★★★★★』なら執筆のモチベーションが上がります!




