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霧の洞窟初挑戦

 翌朝、シオンは宿を後にし、霧の洞窟へ向かう準備を整えていた。昨晩の鍛冶屋での整備で、彼の鉄剣+1と強化革の鎧は万全な状態になっており、今日の依頼をこなすための準備は整っていた。


 シロンもすでに準備万端で、彼の鋭い感知能力は周囲を常に見張っている。シオンは自身のステータスを確認し、レベルアップによる成長を感じながらも、さらに鍛錬を続ける決意を新たにした。


 □□□□□□□□□□

 名前:シオン

 年齢:10歳

 職業:テイマー

 レベル:36

 HP:1800

 MP:1440

 力:180

 敏捷:216

 知力:252

 スキル:テイムスキル(中級)、魔物探知(中級)、鑑定(中級)

 □□□□□□□□□□


 □□□□□□□□□□

 名前:シロン

 種別:ホワイトウルフ

 レベル:36

 HP:2160

 MP:720

 力:216

 敏捷:252

 知力:180

 スキル:成長促進、牙攻撃(初級)、風の加護(未解放)、感知、連携(初級)

 □□□□□□□□□□


 シオンとシロンは共に鍛え上げられた体で街の門をくぐり抜け、霧の洞窟へと向かった。道中、霧の洞窟の厳しい環境について思いを巡らせる。霧の中での戦闘は視界が悪く、敵の位置を正確に把握することが困難だ。しかし、シロンの「感知」スキルが大いに役立つだろうとシオンは自信を持っていた。


 洞窟の入り口に着くと、冷たい霧が彼らを包み込み始めた。シオンは「魔物探知」のスキルを発動し、周囲に潜む気配を探る。霧の中にはすでにフォグバットの気配が漂っており、洞窟内にはさまざまな魔物が待ち構えているのがわかる。シロンも鼻をピクピクさせながら、いつでも動けるように準備している。


 シオンは依頼の対象である霧の洞窟の1層へと足を踏み入れた。依頼は1層でのフォグバット討伐であり、深い階層に進む必要はないため、シオンは慎重に周囲を見渡しながら進んでいた。


「シロン、フォグバットは飛び回ってるはずだ。空をしっかり見て、感知スキルで場所を特定するんだ」


「ワフ!」


 シロンは鋭い目つきで周囲を警戒しながら、その鼻を使って空気の流れを感知している。霧が濃く、視界が悪い洞窟内で、フォグバットの気配を追い始めた。


「こっちだ、シオン。フォグバットが近くにいるぞ」


 シロンの感知スキルが働き、シオンはその声に従って進むと、霧の中に不気味な影が飛び回っているのが見えた。フォグバットは霧の中で巧みに動き回り、その姿を捉えにくくしていた。


「見つけた。こいつらは空中戦が得意だから、慎重にいこう。俺が地上から注意を引くから、シロン、空を飛び回る奴を狙っていけ!」


「ワフッ!」


 シオンが鉄剣を構え、フォグバットに向かって踏み込むと、魔物はすばやく空中を旋回しながら彼に接近してきた。シオンはタイミングを見計らい、剣を振り下ろすが、フォグバットは霧の中に姿を消す。


「くそ、見えにくいな…。だが、次は逃がさない!」


 その瞬間、シロンが高くジャンプし、フォグバットの背後から牙をむき出して襲いかかった。フォグバットがシロンに気づいたときにはすでに遅く、その一撃が魔物に命中した。


「よし、いいぞシロン!もう一度だ!」


 シオンもフォグバットの動きを見逃さず、鉄剣を勢いよく振り抜いた。鋭くなった剣の一撃がフォグバットの羽根を切り裂き、魔物は地上に墜落した。


「これで終わりだ!」


 フォグバットが動かなくなったのを確認すると、シオンは一息つき、シロンを褒めた。


「よくやった、シロン!」


 シオンは、シロンがフォグバットを一撃で仕留めたことに満足げな表情を浮かべた。


「シロン、残りの4匹だ。感知スキルを使って位置を特定してくれ」


「ワフ!」


 シロンは鋭い目つきで再び感知スキルを発動させた。霧の中から微かな気配が漂ってくる。シロンは鼻を鳴らしながら、前方を指し示す。


「こっちだ、シオン。2匹のフォグバットがいるぞ」


「よし、慎重にいこう」


 シオンは剣を構え、シロンとともにゆっくりと前進した。すぐに2匹のフォグバットが霧の中から姿を現す。彼らは空中で舞いながらシオンに向かってくる。


「シロン、2匹相手に同時に動くぞ!」


 シオンが声をかけると、シロンが力強くジャンプし、1匹目のフォグバットに狙いを定める。鋭い牙で襲いかかり、フォグバットは驚いて霧の中を逃げようとするが、シロンの追撃は容赦がなかった。


「逃がすな、シロン!」


 シオンも剣を振り上げ、もう1匹のフォグバットに突進する。鋭くなった鉄剣+1が、空中を飛び回るフォグバットの翼を切り裂き、地面に叩き落とした。


「よし、2匹倒したな。残りはあと3匹だ」


 シロンも同じく1匹を仕留め、フォグバットは地面に転がっていた。


「これで2匹。感知スキルを使って、さらに奥を探ろう」


 シロンが鼻を鳴らし、再び霧の中で感知スキルを使う。しばらく進むと、3匹のフォグバットが同時に姿を現した。


「3匹まとめてきたか…。でも、この程度ならやれる!」


 シオンは剣を構え直し、シロンも身を低くして飛びかかる準備をする。


「シロン、いっけぇ!」


 シロンが勢いよく飛び上がり、素早く1匹目のフォグバットに襲いかかった。鋭い牙でその胴体を掴み、そのまま地面に叩きつける。


「俺も続く!」


 シオンはもう1匹のフォグバットに向かい、剣を振り下ろした。剣が命中し、フォグバットは霧の中で身動きが取れなくなった。シオンは最後の1匹に素早く振り向くと、その前に立ちはだかる。


「お前で最後だ!」


 最後の1匹はシオンの剣を避けようと空中で素早く動くが、シロンがすかさずその背後から飛びかかり、牙で仕留めた。


「これで5匹討伐完了だな」


「ワフ!」


 シロンは満足そうに尾を振っていた。シオンは討伐の証である「霧の翼」を5つ集め、依頼達成を確認した。


「さあ、戻ろう。ギルドにこの成果を報告だ」


「ワフッ!」


 シオンとシロンは、討伐を無事に終えた安心感を胸に、霧の洞窟を後にして街へと戻っていった。

ご愛読ありがとうございます。

これからも本作品をよろしくお願いします。


また、『ブックマーク』と『いいね』と『レビュー』をよろしくお願いします。


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