Dランクダンジョンに向けて
シオンはギルドの掲示板を眺めながら、次の挑戦について考えていた。彼はEランクダンジョン「黒石の迷宮」を何度も攻略し、経験を積んでレベルを上げてきたが、そろそろ新たな挑戦が必要だと感じていた。そこで目に留まったのが、Dランクダンジョンの情報だ。まだDランクに昇格していないシオンだが、実力は十分に備わっていると自信を持っていた。
「アンナさん、Dランクダンジョンについて詳しく教えてください」
シオンはギルドの受付嬢アンナに声をかけた。彼女は親切で、シオンの成長を見守ってきた人物だ。
「Dランクのダンジョンですか。ちょうど良いところがありますよ」
アンナはにっこり微笑み、手元の書類を取り出しながら説明を始めた。
「ブランシェという街に『霧の洞窟』というDランクダンジョンがあります。霧が立ち込めた洞窟で、5階層に分かれていて、それぞれに異なるモンスターが潜んでいます。このダンジョンの特徴は、視界が悪く、霧の中でモンスターが突然襲いかかってくることです。ですが、あなたのスキルがあれば、きっと対応できるでしょう」
シオンは少し考え込んだ。
「霧の中での戦い……視界が悪いのは厄介だけど、魔物探知のスキルが役立つかもしれませんね」
「ええ、それにシロンの感知スキルもあるので、うまく連携すれば十分に攻略可能ですよ」とアンナは励ました。
シオンは頷きながら、自分とシロンのステータスを確認するために「ステータス」と心の中で唱えた。透明なパネルが目の前に浮かび、自分の成長を再確認する。
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名前: シオン
年齢: 10歳
職業: テイマー
レベル: 35
HP: 1,750
MP: 1,400
力: 175
敏捷: 210
知力: 245
スキル: テイムスキル(中級)、魔物探知(中級)、鑑定(中級)
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「十分強くなってきたな……シロンも随分と成長した」
次にシロンを鑑定して、パートナーの成長具合も確認した。
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名前: シロン
種別: ホワイトウルフ
レベル: 35
HP: 2,100
MP: 1,750
力: 245
敏捷: 280
知力: 175
スキル: 成長促進、感知、連携(初級)
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シオンは改めて自信を深め、アンナに礼を言った。
「ありがとうございます、アンナさん。準備が整ったらブランシェへ向かいます」
「気をつけてくださいね、シオン。それから、霧の洞窟では『霧の結晶』や『霧の魔石』といった希少なアイテムが手に入ることもあります。良い報告を期待していますよ」
アンナは笑顔で送り出してくれた。
シオンはその言葉に励まされ、ギルドを後にした。次の目的地は、Dランクダンジョン「霧の洞窟」のあるブランシェの街。霧に包まれた洞窟はシオンにとって新たな試練となるだろうが、これまでの経験と、シロンとの信頼関係があれば、乗り越えられるはずだ。
街の出口に向かいながら、シオンはこれまでの成長を思い返していた。孤児として過ごした日々、過労死した前世、そして今異世界で歩んでいる新たな道。Eランクのダンジョンを攻略し、冒険者として確かな地位を築きつつあるが、まだまだ上には上がいる。だがそれが、シオンの挑戦心を燃え立たせる理由でもあった。
「シロン、次の冒険も頼むよ」
シロンは低く吠え、シオンの言葉に応える。彼らはこれから新たなダンジョン攻略に向けて、力を合わせて進んでいく。
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