Dランク昇格に向けて
エルバードの朝は、いつもと変わらない。街の市場は賑わい、冒険者たちが次々とギルドに向かう。シオンもその一人だ。だが、彼の目的はDランク昇格。日々、Eランクダンジョンの周回を続け、着実に実力をつけている。
「シオン君、今日も黒石の迷宮に行くのね?」
ギルド受付嬢のアンナが微笑んで声をかける。シオンは軽く頷き、受付カウンターで迷宮への申請を済ませた。
「うん。最近は1日で5階層を回れるようになってきたから、もう少しでDランク昇格も見えてきたかな」
シオンは言いながらも、これまでの成長を感じていた。最初にこのダンジョンに挑んだ頃は、スライムやゴブリン相手に苦戦していたが、今ではシロンと共に素早く敵を倒せるようになっていた。
「気をつけてね、Dランク昇格にはまだまだ試練があるから」
アンナの忠告を受け流しながらも、シオンは内心焦りがあった。テイマーとして成長した今、もっと高みを目指したい。黒石の迷宮を周回する日々が続く中で、シオンとシロンの絆も強まり、戦闘力は格段に向上していた。
迷宮に入ると、1階層の敵であるスライムやコウモリ、小型ゴブリンはもはや脅威ではなかった。シオンの「魔物探知」スキルを駆使し、敵の位置を把握しながら、シロンが迅速に敵を追い詰める。
「シロン、次は2階層だ」
シロンが低く唸り、前方を見据える。ワイルドラットやホロウスライムが次々と襲いかかるが、シロンの「感知」スキルで敵の動きを先読みし、シオンの指示に従い的確に対処していく。
「頼もしいな、シロン」
シオンはシロンの成長を実感しつつ、自身もさらにテイマーとしての技術を磨いていった。
3階層に入る頃には、シオンとシロンの動きは息が合い、ビッグスライムやゴブリンファイターも短時間で撃破できるようになっていた。以前は何度も負けそうになったダークバグも、今では簡単に撃退できる。
「ここまで来たか…でも、まだDランクには届かない」
4階層では、さらに強敵が待ち受ける。ストーンゴーレム(ミニ)やウルフ、ダークフェアリーたちは、以前なら一筋縄ではいかない相手だったが、今ではシオンの「テイムスキル(中級)」でシロンの攻撃力を引き出し、一気に片をつける。
シオンは戦いの合間に自分のステータスを確認する。
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名前: シオン
年齢: 10歳
職業: テイマー
レベル: 35
HP: 1750
MP: 1400
力: 175
敏捷: 210
知力: 245
スキル: テイムスキル(中級)、魔物探知(中級)、鑑定(中級)
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自分の成長を目の当たりにし、シオンは少し満足げに微笑んだ。
「俺も、強くなってるな…」
そして、シロンのステータスも鑑定で確認する。
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名前: シロン
種別: ホワイトウルフ
レベル: 35
HP: 2100
MP: 1400
力: 210
敏捷: 245
知力: 175
スキル: 成長促進、牙攻撃(初級)、風の加護(未解放)、感知、連携(初級)
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シロンの圧倒的な成長ぶりに、シオンは改めて彼に感謝の念を抱く。
5階層に到達したシオンとシロンは、ボスであるマッドボアとゴブリンチーフとの最終決戦を迎える。しかし、今の彼らにとって、この相手も難なく倒せる相手だった。
「シロン、最後の力を出し切るぞ!」
シオンの声に反応して、シロンはマッドボアに鋭い爪で一撃を浴びせ、シオンはその隙をついてゴブリンチーフに止めを刺す。
「終わったか…」
息を整えながら、シオンは地面に転がる討伐の証「黒い牙」と「魔法石」を拾い上げた。これで、またひとつ大きな成果を手に入れた。
「さて、戻るか」
シオンとシロンは、ギルドへの帰還の道を辿りながら、次なる目標であるDランク昇格に向けて、さらなる挑戦を続けていく決意を固めた。
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