黒石の迷宮4階層
黒石の迷宮4階層は、これまでの階層とは一線を画すほどの緊張感が漂っていた。シオンとシロンは互いに気を引き締め、深い暗闇の中へと足を踏み入れた。
「シロン、4階層は厄介な敵が出てくるはずだ。感知スキルを頼む」
シロンは耳をピクンと動かし、鋭い感知能力で周囲を警戒する。数秒後、かすかな振動を感じたのか、シロンが低い唸り声を上げた。
「前方に何かいるな。気をつけて進もう」
二人は慎重に歩みを進め、やがて姿を現したのはストーンゴーレム(ミニ)だった。巨大な石の体を持ち、ゆっくりとこちらに向かって歩いてくる。動きは遅いが、その硬い外皮と破壊力は厄介だ。
「よし、まずはゴーレムからだ。正面からは無理だから、シロン、お前は背後を取れ」
シオンの指示に従い、シロンは素早くゴーレムの後ろへ回り込む。シオンがゴーレムの注意を引きつけ、シロンが背後から攻撃を仕掛ける作戦だ。シオンが鉄剣を振り下ろすと、硬い岩肌に当たって火花が散る。
「硬いな……!」
シロンがゴーレムの後ろから爪で攻撃を加えると、ゴーレムがゆっくりと体勢を崩し始めた。シオンも一気に攻め立て、ゴーレムの動きを封じ込める。
「もう少しだ……今だ!」
最後の一撃をシオンが加えると、ゴーレムは崩れ落ち、粉々になった。
「よし、これで一体目だな」
安堵する間もなく、次に現れたのはウルフだった。こちらの様子を窺いながら、鋭い牙を見せて低く唸り声を上げる。
「素早い相手だ、気をつけろ!」
シオンがそう声をかけた直後、ウルフは鋭い動きでシオンに向かって突進してきた。シロンがその動きを察知し、間一髪でウルフの攻撃を避け、すぐに反撃に転じる。
「さすがだ、シロン!」
シロンの鋭い爪がウルフに食い込み、シオンも加勢してウルフを攻撃する。ウルフは素早いが、シロンの感知スキルがその動きを正確に読み取っているため、二人の攻撃が次々と命中した。
「ここで決める!」
シオンは鉄剣を振り下ろし、ウルフの動きを止めた。シロンも続けて止めを刺し、ウルフは地面に崩れ落ちた。
「ふう……次は何が出てくるか」
そして最後に現れたのは、ダークフェアリーだった。フェアリーは空中を自在に飛び回りながら、魔法攻撃を放ってくる。その姿を捉えるのは難しく、素早く対処する必要がある。
「フェアリーか……空を飛ぶ相手は厄介だ」
シオンは魔物探知のスキルを発動し、フェアリーの位置を把握した。だが、空中で素早く移動するフェアリーを捕らえるにはシロンの感知スキルが頼りだ。
「シロン、感知を頼む!」
シロンはフェアリーの動きを感知し、そのタイミングを見計らって攻撃を仕掛けた。シオンもフェアリーに狙いを定め、剣を振り上げる。
「これで終わりだ!」
シオンの剣がフェアリーに命中し、シロンがすかさず止めを刺した。フェアリーは消滅し、静かな空間が戻ってきた。
「よし、これで4階層も突破だな」
二人はしばらくその場に立ち止まり、息を整えた。厳しい戦いだったが、これまでの経験が功を奏し、順調に進むことができた。
「さて、ステータスを確認しよう」
シオンは「ステータス」と唱え、目の前に表示された自身の状態を確認した。そして、シロンのステータスも「鑑定」で確認する。
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名前:シオン
年齢: 10歳
職業: テイマー(初心者)
レベル:18
HP: 540
MP: 360
力: 54
敏捷: 72
知力: 90
スキル: テイムスキル(初級)、魔物探知(初級)、鑑定(初級)
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名前:シロン
種族: ホワイトウルフ(幼体)
レベル:16
HP: 640
MP: 320
力: 64
敏捷: 80
知力: 48
スキル: 成長促進、感知
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「順調だな……次はいよいよ最終階層か」
シオンはシロンと共に、次の5階層に挑む決意を新たにした。
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