黒石の迷宮2階層
シオンとシロンは、黒石の迷宮の1階層を無事に突破し、次の2階層に足を踏み入れた。2階層は1階層とは違い、空気が重く、薄暗い雰囲気が漂っている。湿気を帯びた壁からは微かな音が聞こえ、魔物の存在を感じさせた。
「気を引き締めていこう、シロン。2階層はワイルドラットやホロウスライムが出るらしい。油断は禁物だ」
シロンが小さく唸り、主人の指示に応じて前方を警戒する。シオンは「魔物探知」を使い、周囲の様子を探るが、近くにはまだ魔物の気配はないようだ。
「まずは慎重に進むか」
シオンは静かに鉄剣を構え、シロンと共にダンジョンの奥へ進んでいく。しばらく進んだところで、突然、前方から何かが突進してきた。
「ワイルドラットか!」
シオンは瞬時に反応し、鉄剣で迎え撃つ。ワイルドラットは大きな牙を剥き出しにし、俊敏な動きでシオンに迫ってくる。だが、シオンの一撃が正確にワイルドラットの動きを止め、シロンがすかさず後方から追撃を加えた。
「いいぞ、シロン!これで1匹目だ」
ワイルドラットを倒すと、シオンは周囲を見渡して次の敵の動きを探る。2階層は1階層に比べてモンスターの攻撃性が高く、次々と襲いかかってくる。
「フェアリースプライト……か」
ふわりと宙を舞う小さな妖精のようなモンスターが現れる。見た目は可愛らしいが、魔力を込めた小さな弾丸を飛ばして攻撃してくる厄介な相手だ。シロンが感知した瞬間、シオンはすぐにシロンに指示を出す。
「シロン、左右に分かれて攻めるぞ!」
シオンはフェアリースプライトの攻撃をかわしながら、素早く接近し、一撃で仕留める。その瞬間、シロンも別のフェアリースプライトに飛びかかり、しっかりと仕留めた。
「さすがだな、シロン」
シオンは満足げにシロンの頭を撫で、次の敵に備える。だが、その時、足元の地面が奇妙に揺れた。
「これは……ホロウスライムか?」
ホロウスライムは通常のスライムと違い、影のような存在感を持つ。透明な体を持ち、動きも遅いため、うっかり踏んでしまいそうになるほどだが、その分捕らえられると吸収されてしまう危険なモンスターだ。
「シロン、距離を取って対処しよう」
シオンはホロウスライムに慎重に近づき、鉄剣を使ってスライムの核心部分を狙った。ホロウスライムは意外としぶとく、なかなかダメージを受けないが、シロンのサポートもあり、時間をかけて撃破した。
「ふう……ホロウスライムは厄介だな。油断してたら危なかった」
シオンは疲れを感じながらも、次の階層へ進むための準備を整える。2階層は多くのモンスターが出現し、難易度も上がっているが、シオンとシロンのコンビネーションでなんとか突破の道筋をつけられそうだ。
「もう少しで2階層も終わりそうだな」
2階層の最後に待っていたのは、大型のワイルドラットだった。通常よりも大きな体躯を持ち、目つきも鋭い。シオンは慎重に剣を構え、シロンも低く唸りながら敵を見つめる。
「いくぞ、シロン。こいつが最後だ」
シオンは一気に突撃し、敵の懐に飛び込む。シロンも瞬時に相手の側面に回り込み、連携攻撃を仕掛けた。大型のワイルドラットは必死に反撃するが、シオンの的確な剣技とシロンの素早い動きによって翻弄され、やがて力尽きた。
「これで2階層も突破か……」
シオンはその場でしばらく息を整え、シロンの頭を撫でた。シロンも疲れた様子だったが、主人に忠実に付き従い、力を使い切ることなく戦いを終えた。
「さあ、次の階層へ進もうか……その前にステータスを確認しておこう」
シオンは「ステータス」と「鑑定」で、自分とシロンの成長を確認した。
□□□□□□□□□□
名前:シオン
年齢: 10歳
職業: テイマー(初心者)
レベル:14
HP: 420
MP: 280
力: 42
敏捷: 56
知力: 70
スキル: テイムスキル(初級)、魔物探知(初級)、鑑定(初級)
□□□□□□□□□□
□□□□□□□□□□
名前:シロン
種族: ホワイトウルフ(幼体)
レベル:12
HP: 480
MP: 240
力: 48
敏捷: 60
知力: 36
スキル: 成長促進、感知
□□□□□□□□□□
「順調だな、シロン。このまま3階層も攻略していこう」
シオンとシロンは、さらなる強敵が待ち受ける3階層へと進んでいった。黒石の迷宮はまだまだ続くが、シオンは自分の成長とシロンの頼もしさを感じながら、着実に歩を進めていた。
ご愛読ありがとうございます。
これからも本作品をよろしくお願いします。
また、『ブックマーク』と『いいね』と『レビュー』をよろしくお願いします。
気に入った! もっと読みたい! と思いましたら評価お願いします。
下の ☆☆☆☆☆ ⇒ ★★★★★ で評価できます。最小★1から最大★5です。
『★★★★★』なら執筆のモチベーションが上がります!




