Eランク迷宮突入
シオンはギルドで黒石の迷宮討伐の依頼を受けた後、装備も整え、気持ちを新たにして迷宮へと向かっていた。エルバードの街から迷宮までは歩いて約1時間ほどの距離だ。シロンが隣を歩きながら、時折周囲を警戒している。
「シロン、いよいよ俺たちの初ダンジョン攻略だな」
黒石の迷宮、Eランクの初級者向けダンジョンといっても油断はできない。迷宮に足を踏み入れたシオンは、その独特な空気に緊張感を覚えた。背後に控えるシロンも、いつもとは違う雰囲気に敏感に反応している。
「行こう、シロン。気を引き締めてな」
シオンは鉄剣+1をしっかりと握りしめ、最初の一歩を踏み出した。迷宮の1階層にはスライムやコウモリ、小型ゴブリンが出現するとの情報を事前に得ていたが、それでも何が起こるかわからない。シロンの「感知」スキルが、周囲の魔物の気配を捉えるのを頼りにしつつ、慎重に進んでいく。
最初に出現したのは、迷宮ではよく見かける存在、スライムだった。シオンはスライムを見つけると、素早くその位置を確認し、静かに鉄剣を構えた。
「まずは様子を見て……」
シオンは小さく呟きながら、スライムに接近。手早く一撃を与え、スライムを倒す。感触は柔らかく、難易度としては低い。しかし、何体かのスライムが集団で現れると厄介だ。気を抜くことなく、続けて敵を倒していく。
「よし、次は……」
突然、上から不意にコウモリが襲ってきた。シロンの「感知」がその動きを捉え、鋭い鳴き声を発したことで、シオンは瞬時に反応する。
「シロン、助かった!」
コウモリは空中を飛び回り、攻撃を仕掛けてくるが、シオンはその動きに対応し、的確に剣を振るって倒した。さらにシロンも飛びかかって、残ったコウモリを仕留める。
「順調だな。だが、次が問題だ」
シオンとシロンが進むと、奥には小型ゴブリンが待ち構えていた。小柄ではあるが、その手には短剣を握っている。単純なスライムとは違い、戦い方を心得ているモンスターだ。
「油断はできないな。シロン、準備はいいか?」
シロンは低く唸り声を上げ、戦闘態勢に入る。シオンはゴブリンに向かって一気に駆け出し、剣を振りかざした。ゴブリンはその攻撃を受け止めようと短剣を振るうが、シオンの力が勝り、剣がゴブリンの武器を弾き飛ばした。
「今だ!」
シオンは隙を見てもう一撃を加え、小型ゴブリンを倒す。シロンも素早く残ったゴブリンを倒し、1階層のモンスターを一掃した。
「やったな、シロン。これで1階層突破だ」
シオンは少し汗ばんだ額を拭い、シロンの頭を軽く撫でた。シロンも満足げに尾を振り、主人の期待に応えたことを示す。
「レベルが上がったかもしれないな。確認してみよう」
シオンは「ステータス」と唱え、自身の成長を確認し、「鑑定」でシロンの成長を確認した。
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名前:シオン
年齢: 10歳
職業: テイマー(初心者)
レベル:12
HP: 360
MP: 240
力: 36
敏捷: 48
知力: 60
スキル: テイムスキル(初級)、魔物探知(初級)、鑑定(初級)
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名前:シロン
種族: ホワイトウルフ(幼体)
レベル:10
HP: 400
MP: 200
力: 40
敏捷: 50
知力: 30
スキル: 成長促進、感知
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「順調だな。次は2階層か……行こう、シロン」
シオンは気を引き締め直し、シロンと共に次の階層へ向かった。黒石の迷宮はまだ始まったばかり。次の階層にはさらに強力なモンスターが待ち構えていることは間違いなかった。
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