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Eランク迷宮への挑戦

 シオンはついにレベル10に到達し、次なる目標であるEランクダンジョン「黒石の迷宮」への挑戦を決意した。これまでの冒険者としての経験と、シロンとの絆が彼をここまで導いてきた。しかし、ダンジョン攻略にはより強力な装備が必要だ。シオンはそのため、装備を更新することを考え、再び鍛冶屋へ足を運ぶことにした。


「よし、黒石の迷宮に挑むには、もっと強力な装備が必要だな」


 シロンが彼の横で共感するように軽く鳴いた。


「そうだな、シロン。今の装備じゃ心許ない。しっかりした防具と武器が必要だ」


 シオンは鍛冶屋「ガルドの工房」へ向かった。鍛冶屋の入り口に近づくと、いつものように金属を打つ音が鍛冶場から響いてくる。


「おう、シオンじゃねぇか!」


 出迎えたのは、頑丈な体つきの鍛冶職人、ガルド親父だ。顔に浮かんだ笑顔から、シオンが成長したことを誇りに思っているのが伝わってくる。


「レベルが上がったようだな。どんな用件だ?」


「Eランクダンジョンに挑戦するんです。黒石の迷宮ってところなんですが、今の装備じゃ心もとないんです。なので、新しい防具と武器が必要で」


「ほぉ、黒石の迷宮か。お前も立派になったもんだな。よし、手伝ってやるぜ」


 ガルドは鍛冶場の奥に戻り、シオンに合う装備を準備し始めた。


「お前のレベル10に見合ったものを用意してやるよ。防御も攻撃力も、しっかり考えなきゃならんが、動きやすさも重要だよな」


 シオンは頷きながら答えた。


「はい、動きやすさは重要です。防御力を確保しつつ、すばやく動ける装備が欲しいです」


「なら、これだな」


 ガルドは比較的手頃な装備を出してきた。軽装の革の鎧と鉄製の剣だ。


「『強化革の鎧』ってやつだ。軽くて動きやすく、防御力もそこそこある。お前にはぴったりだろう。剣はこの『鉄剣+1』でどうだ? 魔法の効果はないが、鋭く仕上げてある」


 シオンはその装備を手に取り、しっかりと確認した。革の鎧は動きやすく、鉄剣は適度な重さで扱いやすい。これなら無理なくダンジョン攻略に挑戦できそうだ。


「これなら黒石の迷宮でも使えそうですね。ありがとうございます、ガルド親父」


 ガルドは満足げにうなずいた。


「よし、その調子でしっかりやれよ。高級装備じゃないが、これなら十分だ」


 シオンは装備を整え、ガルドに感謝を述べてから店を出た。


 鍛冶屋を出た後、シロンが彼の横を歩きながら新しい装備を確認するように動いていた。


「これで黒石の迷宮に挑戦できるな、シロン。しっかりした装備が揃ったし、いよいよだ」


 シオンはギルドへ向かい、討伐依頼を確認するために掲示板に目をやる。そこにはいくつかのダンジョン関連の依頼が貼り出されていた。シオンはその中から一つの依頼に目をつけた。


□□□□□□□□□□

依頼書

依頼名:黒石の迷宮討伐依頼

依頼内容:黒石の迷宮内の魔物を討伐し、魔法石の回収

依頼難易度:Eランク

報酬:銀貨80枚

備考:パーティでの挑戦推奨

□□□□□□□□□□


「これで行こうか、シロン。黒石の迷宮の魔物討伐と魔法石の回収だ。二人で挑戦してみよう」


 シオンは依頼書を手に取り、受付へ向かった。担当のアンナが彼を見て、微笑んだ。


「シオンさん、また新しい依頼ですか? 黒石の迷宮ですね」


「はい、今回はしっかり装備を整えましたし、シロンと一緒に頑張ります」


 アンナは依頼を受け、確認しながら言った。


「お気をつけて。迷宮は複雑ですから、無理せず進んでくださいね」


「ありがとうございます。シロンもいるので、気をつけていきます」


 シロンが軽く吠え、シオンはギルドを後にした。


「よし、シロン。いよいよ黒石の迷宮だ。準備は万全だし、しっかりと行こう」


 シロンも気合いが入った様子で、軽く尻尾を振りながらシオンの隣を歩いていった。

ご愛読ありがとうございます。

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