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モンスターコア  作者: ざっくん
スパイ疑惑
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26話 コアとトウカ

トウカは『糸魔法』でぐるぐる巻きにされていた。

「この魔法相性よくねんだよな。」

リオンが一仕事終えたように座った。

「それで人の命ってのはコイツのことでいいのか?」

リオンがリュートに尋ねた。

「はい、」

リュートが答える。

「それじゃあ、人質とはいないって事だな。そりゃよかった。で、お前は何なんだ?諜報員の件は姉貴も言ってたし疑ってねえが、姉貴があそこまで取り乱すのは稀だ。お前何した?」

リオンがコアに聞いた。

「わし今回は、何もしてないんじゃが?」

コアが不思議そうに言った。

「そうか、俺が悪かった。で、今まで姉貴に何やって来た?てか、お前何もんだ?」

リオンが話を流し、質問を続けた。

「わしはコア、ご主人様のリュートを敬い崇めるコアのコアじゃ。トウカとの関係性じゃが、奴が小さい頃から顔を合わせてるような長い付き合いの関係性じゃ!」

コアが無駄に自信満々な声で言った。

「デタラメ言うんじゃないわよ!」

トウカが叫んだ。彼女は特別頑丈に作られたこの施設の床が大きく割れる勢いで叩きつけられたちも関わらず5分も立たずに意識をとりもどしていた。

「デタラメとは何じゃ!わしは事実しか話してないのじゃ!」

コアが言い返す。

「印象が違うのよ!印象が!私たちが仲良かったみたいに言わないで、私被害者よ!?この牛、私が産まれてから一生に付き纏ってきたのよ!?信じられる!?」

トウカがぐるぐる巻きにされた状態で跳ねながら取り乱し気味に言う。

「何をそんなに怒ってるのじゃ?お主なら千年くらいは軽く生きれるようになるじゃろ?たった二十年くらい誤差じゃ、何をそんなに気にしてきるのじゃ?」

コアが不思議そうに聞いた。

「殺してやるー!!!!」

トウカが大きく跳ね上がった。そして、天上、壁と続けて蹴りコアに向かってドロップキックをした。

「どうした!?姉貴らしくもねえ!なに、そんなに取り乱してんだ?」

リオンがトウカを取り押さえて諭すように言った。

「失った青春はもう戻って来ないのよぉぉーーーー!!!」

トウカの魂の叫びが部屋中に響き渡った。その場の3人か唖然として固まった。

「教えてあえるわよ。この悪魔が私に何をしたのかを!」

トウカが涙目で語り始めた。

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