表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

9/43

3-1 見知らぬ美少女のお叱り (ルート分岐有り)

 大湊進士おおなみ しんしは、ごくごく普通のサラリーマンである。

 祖父母から管理を受け継いだ少し古いが大きな一軒家に、住み込み家政婦さん(高スペック和風美少女)と二人で住んでいる。


 住み込み家政婦さんの名前は、白上美春しらかみ みはる

 小柄で色白な和風美少女である。


 美春と出会う前の進士は、全体的にどんよりとした暗い雰囲気を身にまとっていたが、美春の献身的なお世話のおかげで、最近は栄養状態が回復し、ごくまれに笑顔を見せるようになっていた。



 ある日の日曜日の夕方。

 大きな荷物を持った美少女が訪れる。


 花方雪奈はながた ゆきな。年齢十八歳と名乗った。

 肩よりも長いサラサラな黒髪。整った顔立ちで足が長い。健康的なプロポーションをした今どきの美少女だった。



「どうしてメッセージを送ったのに既読つかないのよ。もう帰りの電車ないんだけれど!」

 進士はいきなり怒られた。

 見知らぬ美少女のお叱りである。ご褒美かな?


「誰だっけ?」

 彼女の顔には見覚えがあるような気もするが思い出せない。進士は訝しんだ。


「これを見てよコレ」

 そう言って、雪奈はスマートフォンの画面を突きつけた。

 画面には、某大手マッチングアプリの相性診断が映し出されていた。


「まぁ! 進士さんとの相性が120%!?」

 和風美少女の美春が驚いた声をあげた。


「あっ、思い出した!」

 家政婦の美春と出会う少し前。進士の仕事が超絶ブラックに忙しかった頃。


 何気なくインストールしたマッチングアプリで「相性良好」ということでマッチングした女の子。

 仕事で忙しいなか、メッセージ交換でいずれ会う約束をしていた。


 いきなり訪ねてきた雪奈も悪いが、忘れていた進士はもっと悪い。


「このアプリの相性診断はかなり正確で有名なワケ。

 世間では相性80%以上のカップルは、ほぼほぼ円満結婚しているらしいわ」


「では、相性120%ということは……(ごくり)」

 肌の白い美春の顔色が青くなった。


「二人は結婚していて、すでに子供が三人くらいいる?」


「いないわよ!」


 雪奈曰く。

「相性120%もあれば、二人はすでに付き合っているも同然」とのこと。



 ルート分岐:雪奈とお付き合い

( お断りする ・ お願いする )


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ