11-3 魔王との決闘
ルート分岐:魔王との決闘
( 助ける )
「ミハル、ユキナ頼む!俺を魔王の所まで連れて行ってくれ」
「「はい!」」
進士は勇者スキル応援と勇気を使った。
ミハルとユキナのステータスが上昇した。
「覚醒!妖刀髪切り丸」「かみさまのご加護を!」
二人の協力によって、溢れる闇を突き抜けた。
そして、ついに進士は魔王にたどり着いた。
「しつこいぞ勇者、どうしてここまで追ってきた!」
「そんなのお前を助けるために決まっているだろう!」
「だが、もう遅い!(誰かの助けを待っていた!)今さらそんな甘言が聞けるものか!(助けて勇者!)」
勇者スキル『意志疎通』の効果で魔王の言葉が二重に聞こえた。
「諦めてるんじゃない!ならば決闘は俺の勝ちだ!」
「なんだと!」
「敗者は俺の言うことを聞け!魔王キルリ・ルリに告げる。俺の配下になってくれ!」
ちょっとへたれた進士。
本当は配下ではなく『俺の女になれ』と言う予定だった。
『決闘の決着を認め 契約を遂行する』
その場にいた全員がその声を聞いた。
魔王の信仰する『裁きの神』の言葉であった。
「ぐっ、わが神の加護がこんなときに」
魔王の動きが停止した。
「今だ、魔王の変質を浄化してくれ!」
「闇を斬り裂け……神斬り丸!」「闇を、祓い給え!」
ミハルの斬撃が闇を斬り裂き、ユキナの祈りが闇を祓った。
ミハルとユキナの活躍によって、魔王不調の原因であった変質が浄化されたのであった。
魔王キルリ・ルリは、本来の力を取り戻した。
「まさかこんなかたちで本来の力を取り戻せるとはな。ふふっさぁ始めようか、第二ラウンドだ」
「なんだと!?」
「ずるいです魔王!」「この……鬼、悪魔、魔王!」
「と、言いたいところだが。まぁ良かろう、努力に免じて貴様の配下になってやる。まずは、お友達からということだな?」
そう言って、魔王キルリ・ルリは、進士の腕を掴んでくっついてきた。
「あっ魔王、進士さんから離れなさい!」
「あの、魔王様当たってますが……」
ちなみに、魔王は大人っぽい体形で胸のサイズが割と大きい。
「ん?なにが当たっているって」
そう言って、魔王キルリ・ルリは妖しく微笑んだ。
その後、大和の国のお城の一室にて、大和の国の姫サクヤが魔王キルリ・ルリと対面していた。
「魔王様。魔王城に暗黒神の本体が眠っているというのは本当ですか?」
「本当だ。あれに身体を浸食されていたからこそ理解できた。暗黒神が目覚めると世界は破滅するぞ」
「では、我々は魔王城に赴き暗黒神を退けます!」