2-3 明日もよろしく
ルート分岐:美春のマッサージを( お断りする )
美春の石鹸とシャンプーの清潔感あふれる良い香りがした。
だが、未成年女子との同室は、ひとつ間違うと犯罪である。
「美春さんも今日は疲れているんじゃないかな?気にしなくていいんだよ」
進士は、マッサージのお誘いを丁重にお断りしたが、美春はお断りされると思っていなかったようだった。
「あのぅ、私に何か至らないことがありましたでしょうか?」
不安そうな表情で詰め寄る美春。
小柄な美春が近づくと、進士は自然と上から見下ろす体勢になってしまった。
美春の寝間着の緩い胸元が目に飛び込んでくる。
隙間から白い下着が見えてしまって進士は思わず目をそらした。
十分に女性を感じさせるふくらみが残像のように脳裏に記憶された。
「いや、むしろこんなに家政婦のお仕事ができる人とは思っていませんでした」
「本当ですか?」
さらに詰め寄る美春。下がる進士。
「本当に、お掃除はびっくりするほど手際が良かったし、夕食もとっても美味しかったです」
「気に入っていただけました?」
美春は嬉しそうに進士の袖を掴んだ。
美春の艶やかな黒髪から切ない甘い香りが漂ってくる。
「は、はい、明日もよろしくお願いします」
これ以上はいけない、進士の理性が現在進行形で減少していく。
「うふふ。ありがとうございます。では、また『明日も』よろしくお願いしますね」
そう言って、ぎりぎりのところで美春は嬉しそうに自分の部屋に帰っていったのであった。