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Ex:XXX 最終決戦(一回目)(前世エピソード)

異世界、大和の国。

ここは日本の文化によく似た発展をした、異世界の極東の島国である。


勇者シンシは、大和の国の城内でサクヤ姫と対面していた。

サクヤは、黒目黒髪で仙女のように美しい二十代前半に見える女性である。


「シンシ様。神託がありました。魔王を止めなければ世界に破滅が訪れます。もはや一刻の猶予もありません」


あわただしく準備を整えた、勇者シンシ、ニンジャのミハル、戦巫女ユキナ、魔法騎士アンネロッテ。


「勇者シンシ。俺たちも一緒に魔族の国に行くぞ」

そして、剣王ハザマと忍者衆の精鋭八名が同行して魔王城を目指して出発した。


魔族の国では、残存する敵魔族たちによって、忍者衆が一人二人と欠けていった。


「勇者よ、ここは俺に任せて先にゆけ!」

最後は、剣王ハザマが盾となってシンシ達を魔王城に送り出した。



最終的に魔王城までたどり着けたのは勇者シンシ、ニンジャのミハル、戦巫女ユキナ、魔法騎士アンネロッテの四名のみだった。


やがて、進士たちは魔王城の最上部に到着した。

そこでシンシ達が見たのは、暗い闇色に染まった魔王キルリ・ルリの姿。


「魔王が変質している!?」


『待っていたぞ勇者(貴様の助けを)だがもう遅い(私を殺せ)』


シンシには魔王の声が二重に聞こえた。

勇者スキル意志疎通の効果である。


「みんな!応援するから魔王の闇を祓ってくれ!」


「「はい!」」


勇者スキルの応援と勇気が発動した。

ミハルとユキナ、アンネロッテのステータスと気力体力が上昇した。


「覚醒!妖刀髪切り丸っ!」「闇を、祓い給え!」


そのとき、魔王の詠唱の声が聞こえた。

『――バルザイの偃月刀、その製法――』


「魔王は、変質しても魔法が使えるのか!」


魔王の周囲を八本の剣が周回している。

気が付くと、魔王の両手にもまったく同じ剣が握られている。

駆け寄るミハルとユキナにそれぞれ四本づつの偃月刀が飛来する。


「危ない!」

剣を抜いたアンネロッテが空を飛ぶように駆け寄って、いくつかの偃月刀の軌道を逸らした。

だが、シンシ達の健闘もそこまでだった。


『我の眠りを妨げるものは誰だ』


魔王を依代とした暗黒神の攻撃である。

その場にいた全員がその声を聞いた。

その直後に、シンシ達の気力体力が奪い取られた。


『そして世界は闇に包まれる』


その場にいた全員がその声を聞いた。

その直後に、シンシ達は魔王からあふれ出した闇の濁流に飲み込まれた。



勇者シンシ達が敗北した結果、異世界は闇に沈み人類は滅亡した。

異世界の人類敗北の結末である。



--

【システムメッセージ】


人類が敗北しました。


アチーブメント達成「勇者たちの絆」

勇者が新スキル『ルート分岐』に覚醒しました。


勇者スキル『ルート分岐』が発動しました。

 ルート分岐:人類の敗北( 諦めない ・ 諦める )

--

【システムメッセージ】


勇者が分岐ルートを選択しました。

 ルート分岐:人類の敗北( 諦めない )


新しいエピソード「1 序章」が追加されました。

リスタートします。

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