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小さな運び屋さん

作者: 日下部良介

歩けるようになった孫は台所が大好き。色んなものが目につくようだ。

ワゴンの中には宝物がいっぱい。

買い置きのカップ麺、鍋つゆの素、各種調味料…。

小さな体にとっては大きなボトルを取り出すと両手で抱えて嬉しそうにボクのところに運んでくる。

「ありがとう」

そう言って頭を撫でてあげると、うんうんと首を振ってまた台所へ。そして、次から次と運んで来る。孫は鍋つゆの素がお気に入りのようだ。

「いっぱい持ってきたね。今度はないないしようね」

そう言って、孫が運んで来たボトルをワゴンにしまう。

「ナイナイ」

孫はそう言って頷く。解ったのかどうなのか判らない返事をして、ボクがしまったボトルをまた取り出す。何度も何度もせっせと運んで来る。

こうなったら、気が済むまで運ばせよう。

そして、居間のサイドボードには鍋つゆの素が賑やかに並んだ。

これが台所に戻るのはいつになることやら…。

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― 新着の感想 ―
[一言] かわいらしいですね。 息子が小さいころを思い出しました。今は高校生です。 子どもはできるようになったことを何度も繰り返しますね。 注目してほめてくれる相手がいることは、なによりの幸せなんでし…
[良い点] もう大昔のころは記憶にありませんが、可愛いですね。私にもそんな頃があったのでしょうか(なかった気がする・笑) 大好きな人の所へ物を持ってくる。持って行くのが楽しい。そんなシンプルな動機で…
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