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人間界へゴーゴゴー

「よいしょっ!」城下町にある畑でロジャーが鍬を振り上げた…」


お婆さんがあぜに腰掛けながら声をかける…


「将軍!ゴメンよ…お疲れなのにさ…」


「なあに!これくらいお安い御用さ…実際…もうバビロナには軍隊はないし、用心棒みたいなもんだからな。


元々精霊と暮らしていた国だから…ジュエラやソーディアやミラールから移住してくる人も同盟国となったのだからいるかも知れない…


国を開いてもっと住みやすい国にしないと…」


「将軍〜!休憩しよ!休憩!」


ジーナが神殿の方から走ってきた。

手にはタッパーを持ちながら…



ロジャーがタッパーをあけると…


三角の塩むすびと沢庵漬けが入っていた。



ロジャーは塩むすびを一つ手に取ってかぶりついた…


「う…美味い!姫!何と言う食べ物ですか?これは…」


「美味いやろ〜!人間界の〝おにぎり〟って言う食べ物やねん!


殿のマンションの管理人さんっていう人に教えてもらってウチが握ったんやで…!


今度は殿に作ってあげようって思ってな…」


「ははは…私は優也様の毒見役ですかな?」


「違うで!将軍…色々頑張ってるから応援しに来たんやんか!そんな事言うんやったらもうおにぎり返してや!」


「いえいえ…すみません…冗談が過ぎました。


…ジーニャ姫はいかがですかな?」



「後…数日で殿が来るけどもう何も手に付かへんみたいや…


あんな姉ちゃん…初めて見たわ…」


「そうですか…」


ジーナ達は青空の下でジーニャのいる神殿の方をジッと見つめていた…





…ジーニャは自分の部屋で色々なドレスをベッドの上に並べて、姿見の前で着替えた姿を見比べていた…


「優也様…どんな服装が好きなんでしょう?

ジーナは知ってるのかしら…?」


ジーニャはジーナを呼び出した。



「何や…?姉ちゃん…どうしたん?」


「ねえ…人間の男の人ってどんな服装が好きなのか…あなたなら知ってるわよね?」


それを聞いてジーナはピーンと来た!


「姉ちゃん…殿が好きなドレスとかが知りたいんか…?」


ニヤニヤと笑うジーナにジーニャは頬を赤らめながら「ち、違いますわ…私は王女としてお客様をもてなそうと…」


「照れんでもええやんか…そうやなあ…前に殿のマンションでみんなが寝静まった頃、テレビを点けたら深夜番組っていうもんをやってたんや…」


「テレビ?…深夜番組?何の事を言っているのか分からないわ…」


「まあ、黙って聞きいな!そんでな、その深夜番組で言うてたんは男はな…コスプレというものでイチコロらしいんや…」※ちょっと間違っています!


「コスプレという衣装があるのですね。分かりました…では、コッソリと見に行く事は出来ませんか?


「う〜ん!今やったら殿は仕事やし、乳嫁とおチビはジュエラに行ってるわ。殿のマンションやったらウチの壺が置いてあるからすぐに行けるで…」


「そ、そう…善は急げって言いますし…

では早速…」



そう言ってジーニャは頭の中でジーナの壺をイメージして鏡の間のドアを開けた…


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