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狙われた理由

「ラ、ランプの精…?」


「元々バビロナは魔法使いと精霊が共に暮らす国…

優也様…私も魔法使いと人間の事は昔、バビロナの歴史学者から学びました…


そしてあなた様やジュエラ…ソーディア、ミラールの皆様を拝見しているとわだかまりは解けてお互いに尊敬し合い素敵な関係を築いているのが分かります…」


「いやあ…そんな事は…ただ、僕がティナを通して知り合うことが出来た皆さんに支えられて…本当に感謝の気持ちしか無いですね…」


ティナの顔を見つめながら僕は本心からそう話した…


「そう…お互いに謙虚になり相手を認め合えばそういう関係は築ける…


魔法のランプは精霊と魔法使いがそうやって一緒に生きてきた証なのです…


精霊は昔、魔法使いと共に暮らす為に自分達の能力ちからをランプに込めて送ったそうです。

呼び出した者のどんな願いも一つだけ叶えるランプの精をそこに封印して…


それがバビロナ王家に家宝として代々ずっと伝わってきたそうです…


王家の血筋は途絶えました…今は王子と将来を約束し合っていた私が国を復興させようとしておりますが、そのランプがどこにあるのか…どうやったら願いを叶えて貰えるのか…分からないのです…」



「ま、まさか…バビロナが狙われる理由って…」


「そうです…時の権力者が永遠の命を求めたり、

自身の富と欲望の為に利用しようと…


イミテ様も私を妻にする事とは別にそれを…」


「ケッ!あんな奴に様なんて付けんでええねん!

石になりよって…ザマア!やわ…」


「ジーナ…バビロナの王女としてはしたないですよ!言葉遣いはもっと丁寧に!バビロナ王朝自体が笑われますよ!」


「はぁい!…姉ちゃんはそういうトコ厳しいなあ…」



姉妹の関係が少し垣間見えてジーナの困ったような仕草に僕は笑いがこみ上げた。


「あははは…ジーニャさん…何か手掛かりは有るのですか?」


「この神殿内の書庫に歴史書があります…

多分、その中に手掛かりがあると思うのですが…」


「ふむ…では調べてみるか…」


僕がふと横を見ると…バスタオル一枚だけの姿のヴァルが…ゆ、湯船に…!


「ダイナ…エクス…パルテ!」


「はっ!おひい様…」


…で、伝説の三魔女様までバスタオル姿ぁ?

守護霊とは言ってもティナ、ナギさん、愛ちゃんの

御先祖様…美しく無い訳が無い…


多くの美女に囲まれて僕の意識は遠のいていく…



「バビロナの魔法のランプについて調べて欲しいのじゃ…頼む!」


「御意!」


「それはそうと優也はどうした?今までここに居たのではないか?」




ブクブクブク…



「きゃあ!ダーリンが…!」



湯当たりした僕は情けない事に裸のまま女湯から

みんなに運び出されることになった…トホホ…

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